レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

ちはるさんの娘 その他

2013-12-23 14:12:39 | マンガ
西炯子『ちはるさんの娘』2  双葉社

 駒倉葛尾『居間には今、外国人がいます。』連載目当てで買っている「まんがタウン」でほかに気に入っている作品の一つ。毎号載っているわけではない。
 北村夏『杏おばさんの姪』はタイトルに反して杏さんのほうが主人公であったけど、これはどちらとも言える。
 ちはるさんは、商店街で小さな洋裁店をしている80才、ボツイチ。たいへん気が若い。メンクイ。
 すぐ近くに住んでいる次女ちなつさん38才バツイチは人気ミステリ作家、近所のおませな小学生まりかちゃんには「モテないおねえさん」呼ばわりされているけど実は4人の男女に口説かれている身の上。素顔は美人。(『カルナニア物語』のタニアに似ていると思う)
 商店街のカラオケ大会で、賞品のお米目当てでちはるさんが張り切って参加して、ちなつさんもつきあわされる。苦し紛れに中学の校歌を歌ったら、懐かしいと受けてみんなで盛り上がったので優勝!という運びがなんだか微笑ましかった。
 ちなつさんのお熱(死語?)の一人に「宝束」スターが登場している。
 かつて、さかもと未明『マンガ ローマ帝国の歴史』が出たとき、1巻で登場時点でのオクタヴィアヌスは美少年に見えたが、2巻で髪を短くしてからのほうがかえって宝塚の男役のようだと感じたことを新たに思い出した。


名香智子『マダム・ジョーカー』14  双葉社

 蘭子さん出産、命名は蘭名によって「蘭丸」。
 十蘭はその機に百合子と婚約、婿養子になる宣言。名家は背負うものがあってたいへんだ。

 被後見人の嵐士のアメリカでの同居人ブリジットがやってきてひと騒動、ごつい婚約者も中々愛嬌のあるキャラだった。

 『寄生虫』、いそうだなぁこういう、人あたりはいいけどダメな男・・・。息子が容姿父親似だから、ダメな点まで似なければいいがと願わずにいられない。ダメさをわかってはいるようだけど。


 来月の新刊リストをチェックした限りでは、確実に買うものは見当たらない。
 『乙女戦争』1 というものはフス戦争が背景という珍しいものだそうで気になりはする。
 でもこういう通常のコミックスリストには載っていなくても、一般コミックスの枠外で注目するものもあるので(『日本人の知らない日本語』とか)買わないとは限らない。

コメント
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