レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

スノーマンその他

2013-12-15 14:39:11 | 
去年、某ベーカリーの月一度のサービスデーにもらった品である、小さめのマグカップはレイモンド・ブリッグズの『スノーマン』の絵。愛用しながらそれを読んだことがないのが気になっていたので、今日、図書館で借りた。男の子が雪だるまをつくり、顔や帽子やマフラーをつける。それが夜に動いて、家の中で二人で食事をして(?)、空をとんで旅をする、そして翌朝にはもう溶けていなくなっている。
 二人の飛ぶ雪景色が寒そうな感じと心の温かみとを共にもたらしている。

『暗き炎 チューダー王朝弁護士シャードレイク2』  
 数ヶ月前の集英社文庫。
 国王ヘンリー8世の腹心トマス・クロムウェルの部下であったマシュー・シャードレイクのもとに依頼人が来る。彼の弟の息子が井戸に落ちて死に、彼の姉たちは従妹のエリザベスが突き落としたと主張する。依頼人はエリザベスの無実を信じるが、彼女自身が頑なに沈黙している。このままでは恐ろしい拷問の末に死刑にされてしまう。
 シャードレイクのもと主人のクロムウェルは、エリザベスに猶予を与えることと引き換えに、別の任務を課してくる。
 時代は、王が4人目の妻アン・オヴ・クレーヴスを娶ったものの気に入らず、その結婚を勧めたクロムウェルが不興をかっているという状態。
 結局史実がどうなるかはわかっているのだが、エリザベスに関する部分はもちろん先行きを気にしながら読んだ。ーーくたばれこの鬼畜ババア!という感想くらいは書いておこう。

 スペインのミステリー『ガウディの鍵』に脇役で出てくる日本人女性、文楽などについての説明はたぶん合っていると思うけど、名前が「タイマツ」はあんまりだろう・・・。その従兄弟が「ヤスナリ」(カワバタから拾ったな)で「ヤス」と呼んでいるのもあまりリアルじゃない気がする。
コメント
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