晴れ時々スターウォッチング

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X-37B 撮影記録(8/1)

2021年08月01日 | X-37B
毎日天気が不安定で拡大撮影ができない日が続いています。

今日もだめかなぁ~と思いながら外に出てみると…ほひょ!? 思いのほか晴れています。見える範囲ですが雲が一つもありません。さっきまで弱い雨が降っていたはずですが急速に晴れたようです。これなら拡大撮影が十分できます。現在時刻は02時30分…今朝の通過時刻は03時18分ですので十分間に合います。急いで準備をすることにしましょう。

 撮影終了後にwindyで確認したところこの時間だけ晴れていたようです。ラッキー!


 さて、本日のターゲットは直距離461kmのX-37Bです。拡大撮影するにはやや遠いパスですが、今回のミッションはまだ成功していないX-37Bを動画で撮影することなので条件としては十分です。

 最大予報光度は0.8等級ですがX-37Bの場合この数値は当てになりません。予報より暗いことが何度もありましたので眼視で補足することが撮影成功のカギとなります。

 さて、そろそろ時間です。時報が03時17分を告げました。ふ~む、木星の下を見てますが…見えませんね~。時報が03時18分を告げましたが…まだ見えません。今日も見えないままで終わるのか~と思った瞬間、見えました! うお座で発見です!

 う~む、かなり暗いですね~。月明りの影響があるのかもしれませんが、どーみても2等級です。2回目の導入でファインダー捕捉成功です。撮影システムは30cm(F5)+Powermate2×+ASI174MM+UV/IR cut filterです。本日の露出は前回の教訓を生かしてShutter=0.994ms、Gain=300 (75%)にセッティングしてトライです。

 ふう、撮影終了です。暗かったので露出不足かと思いましたが十分写っていました。X-37Bの動画撮影成功です!

2021年8月1日03時18分のX-37B(↓飛翔体が小さいので全画面表示でご覧ください。)


 動画を再生してみるとグニャグニャしていて形がよく分かりません。動画から画質の良いフレームをセレクトして画像処理をしてみましたが、なぜこれほど形が変化しているのか、X-37Bをどの角度から見ればこのような形になるのかがが全くもって分かりません。

↓frame.№3839 03h18m47.860s Shutter=0.994ms



↓frame.№3944 03h18m51.219s Shutter=0.994ms



↓frame.№4072 03h18m54.667s Shutter=0.994ms



↓frame.№4076 03h18m54.698s Shutter=0.994ms



↓frame.№4078 03h18m54.713s Shutter=0.994ms



↓frame.№4079 03h18m54.713s Shutter=0.994ms



 今回の撮影では、形をはっきり捉えることはできませんでしたが貴重なデータを得ることができました。今後、気流の良いときに適正露出で撮影できれば形を特定できるかもしれません。次回のチャンスを待つことにしましょう。



↓過去ブログ
X-37B 観望記録  2021年6月25日
X-37B 観望記録  2021年5月14日
X-37B 観望記録  2020年12月9日
X-37B (OTV-6)  2020年5月29日&5月31日
X-37B (OTV-5)  2019年9月15日
X-37B (OTV-2)  2011年11月3日
X-37B (OTV-1)  2010年5月30日
The military space shuttle X-37B

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
写るんですね (ich)
2021-08-04 19:28:59
晴れスターさん
 X-37Bの形が写るんですね。ISSに比べたらはるかに小さい物なのに,グニャグニャとはいえよく写るものです。この調子でいくと,もっと鮮明な画像も期待しちゃいます。
蒸し暑い夜 (晴れスター)
2021-08-05 17:11:14
ichさん
 どーもです。何とか写りました~。X-37Bは明るさが読めないので毎回露出合わせは当てずっぽうでやっています。その点ではISSよりかなり難しいと感じています。気流が落ち着いている夏が終わる前にクリアな画像を撮りたいと思っていますが、今年の夏は湿度が高すぎです。何とかなりませんかね~。

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