晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

細い月を求めて 遠征記録

2021年01月15日 | 
 今日のブログは「細い月を求めて出かけたプチ遠征記録 ①1/14 ②12/14 」の二本立てです。
…が、二本ともお月様に出会うことができなかったので月の写真はありませ~ん。


 1本目は昨日の「究極に細い月(月齢1.1)と3惑星の競演」イベントです。

 天気予報の「午後から回復、夕方から快晴」に期待して出かけたのですが、なんと、
月と三惑星のある場所だけ雲がモクモク… しかも、どけてくれない! どっか、行って~


トホホ、全天を見渡しても雲があるのはここだけです。この雲、雲量にすると全天の1/10以下…
雲量1以下は気象用語上、快晴となるので、ハイ、天気予報は間違っていません。快晴です。

雲のスキマから見えそうな気もしたのですが、透明度が悪く、月の撮影はできませんでした。
次回、夕方見える究極に細い月は3月14日(月齢0.9)です。条件が良いので期待しましょう。


さて、もう一つは、
 2020年12月14日「新月 18時間33分前の究極の有明け月」の撮影遠征記録です。

 12/14の月は月齢28.7ですが、輝面比は0.01にも満たない0.0089(0.89%)です。まさに
究極に細い月といえます。月出は 05時57分、日出が06時44分(日出時月高度 6.821°)なので、
撮影可能時間としては06時15分頃が限界と思われます。

 撮影地としては、海岸または水平線の見える標高の高い場所が考えられますが、今回はベタな
海岸を選択しました。撮影地は仙台新港駐車場、ここは高台になっていて海に向かってクルマを
止めることができるので、荷物を下ろしてすぐ撮影できます。

 05時前に駐車場に着きましたが、駐車場のオープンは朝4時からとのこと、夜間は閉鎖
しているようです。機材をセッティングしているとポツリポツリとクルマが入ってきます。

 …こんな早くからなんだろう?と思ったら、みなさんサーファーの方々でした。そうです、
ここは宮城県で知る人ぞ知る有名なサーフィンスポットでした。目をこらしてみると…

 波間には、それなりの数のサーファーが波待ちをしています。うわぁ、真冬のサーファーだー!
ユーミンの歌だぁ、カラスの群れ…というよりは、アシカの群れだぁ、などと思いつつ撮影準備です。

う~む、天気は悪くありませんが、水平線上には山脈のような雲があります。

月出ポイントを方位コンパスでチェックして望遠レンズを向けて月を待ちます。輝面比0.89%は
未知の月です。はたして双眼鏡で見えるのか?デジカメでどのように写るのか?興味津々です。

漁船の明かりがキレイです。漁業は命がけの仕事ですね、夜の海ほど怖いものはありません。


相変わらず水平線上の雲がおじゃまです。空が明るくなってきているのに確認できません。


雲の上まで月が昇る時間を待って撮影しましたが、デジカメ上でも確認できません。


輝面比0.0089は思った以上に難易度MAXです。今回はついに撮影できないまま終了です。


今回は撮影はできませんでしたが、次回の撮影に向けていろいろ気付きがありました。収穫です。
次回のターゲットデーは7月09日(金)月齢28.4(輝面比0.01)です。 

 7/9の月は、新月の29時間57分前で輝面比が0.0156(1.56%)なので、天気さえ良ければ撮影可能
な月です。天気の具合を見てチャレンジしてみることにしましょう。