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ISS拡大撮影~HTV3確認編~

2012年08月11日 | ISS(国際宇宙ステーション)
8月7日に撮影した写真を画像処理したところ、当初は写っていないと思っていた
HTV3号機を確認することができたので、メモしておくことにしましょう。

確認できたのはファイルNo.1634の写真…、前後のコマに比べて
このコマだけが抜きん出て解像度の高い写りとなっていました。

こちらはそのオリジナル画像、解像度が高いことが分かります。

2012.8.7 03:34:02 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

オリジナル画像をトリミングしたものがこちら…、これだけで十分細部がわかります。


細部の確認をしやすくするため、画像を24°回転させて水平をとります。

ここから画像処理です。

今回もステライメージを使いました。

レジスタックスのウェーブレットを使うこともありますが、今回は気流が良く
解像度も高かったのでステライメージの画像復元がメインです。

元々の解像度がいいので、画像復元後のシャープ処理は最小限にして、
トーンカーブを、これまたほんの少しだけ調整して完了です。

とりあえず画像処理完了です。

オリジナル画像とほとんど変わらないように見えますが、ここでは構造物の
立体感を出すことを第一として処理してみました。

さて、HTV3号機の確認ですが、そのためには現在のISSの状態を把握する
ことが重要です。

そこで、登場するのが1/700スケールのISSフィギィアです。

TOMYTEC製の技MIX「ISS国際宇宙ステーション完成時」モデルですが
現在のISSの状態をほぼ忠実に再現してあります。

これを使って撮影時のISSを再現してみましょう。

撮影時の仰角60°と同じ角度から見たISSフィギィアと比較してみると…

…ありました。HTV3号機です。

この角度からの撮影はHTV2号機の時に一度チャレンジしてますが
その時は、冬の気流に阻まれ確認できませんでした。(*)

HTV1号機(*)の時と8月7日20時12分(*)の時は天頂通過コースでの撮影、
確認でしたので、この角度からの確認は今回が初めてとなります。

タイミングさえ合えばISSのロボットアームで把持されているHTVを撮影することも可能
だと思います。しか~し、ロボットアームが把持しているのはわずかな時間なので、
相当運が良くなければ撮影はできません…。

いつかそのチャンスが訪れることを期待しましょう。

<2012.8.15追記>
画像処理したところ、N0.1657の写真でもHTV3を確認できました。
こちらの方が本来のHTVの色が出ている感じがします。

2012.8.7 03:34:22 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600 *参考→HTV3

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