晴れ時々スターウォッチング

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12月11日の火星(衝の2日後)

2022年12月13日 | 火星
12月11日夜に撮影した火星です。

 夕方、ブルーウオーカー3を撮影した時はモクモク雲だったのですが、宵の口から雲が晴れて予定外の火星撮影会となりました~。

こちらが本日のファーストショット、22時14分撮影です。中央経度334° 高度72° 
火星の東側(左側)に大シルチスが見えてます。中央右よりには子午線湾(アリンの爪)があります。北極の雲(北極フード)も相変わらず大きいようですね。視直径はやや小さくなって16.9″ です。


Duration=180s Shutter=12.33ms Gain=187(31%) Autostakkert3 25% of 14589 Drizzle1.5×


ときおりピューッと風が吹いて望遠鏡が揺れるときがありますが、今の時期にしては気流は落ち着いている方でした。22時34分撮影。中央経度339° 高度73° 


Duration=180s Shutter=12.95ms Gain=182(30%) Autostakkert3 25% of 13846 Drizzle1.5×


しか~し、さすが12月です。季節風に乗って奥羽山脈越えの雲があっという間にやって来ました。ここからは雲間を待っての撮影です。22時38分撮影。中央経度340° 高度74° 


Duration=180s Shutter=10.45ms Gain=209(34%) Autostakkert3 25% of 17218 Drizzle1.5×


雲が多くなって撮影中にモニター上の火星が暗くなる瞬間が出るようになってきました。まだ25%スタックでカバーできますがそろそろ撮影限界です。22時42分撮影。中央経度341° 高度75° 


Duration=180s Shutter=10.45ms Gain=209(34%) Autostakkert3 25% of 17218 Drizzle1.5×


アリンの爪が正面に来ました。今宵の火星南中は23時08分で高度は76°です。高度が高いと12月でもアルベド模様がこんなに写るんですね。新たな発見でした。22時51分撮影。中央経度343° 高度76° 


Duration=180s Shutter=10.45ms Gain=209(34%) Autostakkert3 25% of 17213 Drizzle1.5×



こちらが本日のラストフォトですが一番写りが良かったので本日のベストフォトとなりました~。全曇りになる直前だったので気流が落ち着いたのかな? 22時58分撮影。中央経度344° 高度76°


Duration=180s Shutter=10.45ms Gain=209(34%) Autostakkert3 25% of 17206 Drizzle1.5×


 2022年の火星接近は最接近が12月1日で衝が12月9日だったのでまともな画像は絶対撮れないなと思っていたのですがこんなにアルベド模様がクッキリ写った火星を撮影できるとは思ってもいませんでした。分からないものですね~。

 振り返ってみると12月に撮影した画像が一番良かった感じがしますが、まー視直径が大きいことと輝面比が1.00という撮影条件がものを言うということですかね~。今回は中接近なので期待していなかった割にはとっても楽しめた火星接近シーズンでした。(あ、チャンスがあればまだまだ撮影しますよー)

〈12月11日21時の天気図〉



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2 コメント

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Unknown (ich)
2022-12-15 08:38:24
晴れスターさん
 火星の衝、うっかりしていました。晴れスターさんからハイリゲンシャインで明るくなると教わったのに、先週は別な案件で失念して残念!大シルチスも見えてたんですね。冬型の気圧配置が治まったらあわてて見てみます。
 今シーズンの火星もそろそろおしまいでしょうか。頭上高く輝く赤い星は素敵でした。冬の星座がさらに豪華になりましたね。
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天頂の赤星 (晴れスター)
2022-12-15 13:24:51
ichさん
 そうですね、昨夜のふたご座流星群を観望しているときも火星が真上にあってキレイだなーと思いながら眺めていました。昨夜は雪雲があったのでアルデバランが天然のソフトフォーカスフィルタで滲んで見えて火星に対抗しているように見えましたよ。笑 
 火星の拡大撮影は今後難しくなりますが火星が仲間入りしている豪華な冬の星々はまだまだ楽しめますね。徐々に遠ざかって暗くなっていく火星を年末年始は楽しむことにしましょう。
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