晴れ時々スターウォッチング

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水星と火星の大接近(1/28)

2024年01月28日 | 火星
天気が良かったので水星と火星の接近をウオッチングしてきました~。

 本日の水星出は05時40分で火星が05時41分なのでほぼ同時に横並びで昇ってきます。天気はすこぶるいいのですが水平線上には高度0.5°のところまで雲がありました~。

水星出時刻 05時40分の東空の様子

2024/1/28 05h40m33s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO3200 F5.6 1sec


待つこと数分…おっと、見えました! 撮影時の高度は水星が0.68°、火星は0.62° です。

2024/1/28 05h48m36s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f340mm ISO3200 F5.6 1/4sec

離角は16′22″なので満月の1/2で半月の横幅ほど… こ~れは、なかなかの接近です!

2024/1/28 05h51m19s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f450mm ISO3200 F6 1sec

 眼視では確認できませんでしたが、双眼鏡で見ると水星がキラキラと揺れているのに対して火星はまったく動くことなくしっとりと輝いていました。その対比がとてもキレイでした。

夜明けの東空で並ぶ水星と火星、想像していたより何倍もキレイな接近でした!

2024/1/28 05h55m07s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO3200 F5.6 1/3sec

水星の輝面比は0.86、形はやや太った下弦のようです。火星の方が視直径が小さいことは双眼鏡でもはっきり確認できました。撮影時の高度は水星が2.2°、火星が2.1°です。

2024/1/28 05h57m46s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO3200 F6.3 1/10sec

 本日の水星出と火星出の時刻は薄明開始30分後だったのですぐに見えなくなると思ったのですが、双眼鏡では思いのほか長い時間見えていました。

航海薄明(太陽高度-8.7°)の中で輝く水星と火星

2024/1/28 06h02m46s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO2000 F5.6 1/8sec

 双眼鏡で火星が見えなくなったのは06時17分…。その2分後にはカメラでも火星を捉えることができなくなりました。高度は5.8°でした。

 観望前は、たぶん十数分で(双眼鏡でも)見えなくなるだろうと思っていたのですが終わってみれば約40分も観望できた見応えのある天文ショーでした。見てみないと分からないものですね~。

本日のラストフォト

2024/1/28 06h19m31s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO2000 F5.6 1/250sec


こちらは帰り際に撮影したSLIMのいるお月様でコラージュしたメモリアル・フォトです。

2024/1/28 06h26m01s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO400 F6.3 1/640sec

 SLIMの太陽電池パネルにはすでに太陽光が当たっているはずですが地球からの呼びかけに対してSLIMからの返事はまだないようです。おねぼうさんのようですが、なんとか目覚めてほしいですね!

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2 コメント

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Unknown (ich)
2024-01-28 22:18:25
晴れスターさん
 水星と火星の大接近、きれいですね!月の半分の角距離とは、そうとうです。明け方のこういう現象は、東から見えてくるまでやきもきしますが、見えたときのうれしさと感動はひとしおです。私も頑張って早起きして見ないと!
 さて、新聞のトップ記事にもなったSLIM、神酒の海のどのへんかなぁと思ったらあそこなんですね。先週、職場の同僚が近所に住んでいるので、七北田公園でプチ星を見る会をしました。満月前の月があったのでSLIMが降りた神酒の海を見てもらおうと思ったのですが、クレーターもわからないしどれが神酒の海か説明しづらいのでやめました。パソコンに当日の月写真でも持って行って「ここです」とか示せばよかったなぁと反省しました。きちんとしたプログラムを考えておかないとダメですね。この日は観望会の王道、月と土星が見せられたのでそこはバッチリでした。
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SLIM通信確立! (晴れスター)
2024-01-29 14:59:27
ichさん
 お寝坊さんのSLIMがついにウエイクアップしたようですね。SLIMの着陸地点は「月面グー地形」で有名なテオフィルス・クレーターの縁(正確にはとなりのクレーターのきわの斜面)で、ここにはかんらん石があるので着陸すれば分光観測ができると言う意味でのピンポイント着陸だったことを知って誤差十数メートルの着陸精度にあらためて驚愕しました。着陸地点は2月1日に日没になるようですがそれまで時間があるので予定通りの観測ができるといいですね。その後、14日間の夜になりますがSLIMが越夜できるかも注目のポイントです。そのような設計はしていないとJAXAは発表してますが2月22日頃に再び目覚ましコールをSLIMに送ってほしいですね。
 七北田公園でのプチ星を見る会いいですね!月面は観望会の王道ですが、メニューとしては惑星の串刺しになる前の土星は今が旬で必見ですね。この冬は暖冬・少雪なのでこの時期でも観望会は十分可能ですよね~。
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