

2023年 月面Xカレンダー
月面余経度358.0°の日時 日没 月高度(方位)
① 3月29日(水)14時38分 17:57 47° (東)→撮影成功(blog)
② 5月27日(土)14時42分 18:51 44° (東)→撮影できず
③ 6月25日(日)15時44分 19:05 53° (南東)→撮影できず
④ 7月25日(火)12時42分 19:04 14° (東南東)→撮影できず

振り返ってみると今年は天候に恵まれなかったので撮影できたのは3月29日だけ… で、今日の天気は強い季節風に運ばれたお天気雨がポツポツと降っていますが、青空が見えているので撮影決行です!
2023年の月面Xはすべてピーク時間が日中だったので条件良く見られる日はなかったのですが、それにしても今年撮影できたのが1回というのはあまりにも少なすぎます。
ということでやる気まんまんで13時過ぎから準備を始めたのですが早速問題発生です!今日の月面Xピーク時刻は14時09分ですが、白道が低いので13時30分になっても月の高度はわずかに9°です。
なんと固定赤道儀からは月が屋根に掛かってまったく見えません…トホホ、しかたないので高度が上がるまではポタ赤にBORG60を載せて簡易撮影です。
月が見える場所に三脚を立ててポタ赤の極軸をおおよその北極星に向けて惑星カメラを装着したところでなんと雨です。お天気雨なのですが可愛くない本格的な降り方です。あちゃ~
急いで機材を三脚ごと室内に避難させて、しばしの待ちです。雨が上がったのは14時30分を過ぎたころ、今日のピークは14時09分なのでそろそろXがビヨ~ンと伸びている時間です。
ま、青空の中だから少し伸びた方がはっきり写っていいだろう…というプラス思考をむりやり働かせて撮影した写真がこちらです。


2023/11/20 14:41 miniBORG60n ASI290MC Shutter=0.559ms Gain=158 (28%) 13sec
やはりXはピークを過ぎているようですね。この時間になるといつもの赤道儀からギリ見えるようになったので、8cm屈折にモノクロ惑星カメラを装着して撮影した写真がこちら…


2023/11/20 14:53 EVOSTAR80ED ASI174MM Shutter=1.227ms Gain=89(22%) 31sec
いつもなら、最後にμ210でXの拡大撮影をするところですが、今日は時雨れているので撮影はここで終了です。風速もかなり強くて、ときおり暴風に近い突風も吹いているのですみやかに撤収です。
こちらは機材を片付けた後に600mmで撮影した、4時間52分後に上弦時刻(19時50分)をむかえる月です。やはり600mm望遠では青空の中の月面Xは写らないようですね。
上弦の4時間52分前の月(月齢6.9、輝面比0.48、撮影高度22°)

2023/11/20 14h58m29s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO200 F9 1/250sec
いや~、2023年は月面Xがすべて青空の中で発生するという異例の年でしたが2回ほど撮影に成功したので、成功率にすると2割5分…は手前味噌ですがまあまあですかね。
さて、来年は月面Xを何回見られるのでしょうか? 来年は2年ぶりとなる夜間の月面Xが見られるといいですよね。来年の情報は「2024年見たい天体現象・月面X」で紹介する予定ですので、いましばらくお待ちを~

晴れスターさんの月面X愛には感服いたします。この日は相当な強風で、あの中望遠鏡を出していたとは。書かれているとおり、見上げなくても目に入る月を私も見ましたが、日中低空の悪条件でもちゃんとものにされてさすがです。ちょっと見わかりづらいところが、実際こうなんだろうなぁと臨場感があります。来年は、日没後におきるといいですね。
どーもです。昼間の月面Xはコントラストが弱いので見えにくいですよね。ガリガリに強調処理すればそれなりに浮かび上がりますが不自然なのでソフトな処理で仕上げてま~す。