

天候はまあまあ良好でしたが高層雲と思われる薄雲があったので露出はかなり長めとなっています。今回のミッションはまだ特定できていないアポロ16号着陸地点の撮影ですが、アポロ17号着陸地点の山塊がはっきり見えたのでこちらも撮影してみました。


2024/6/14 20h19m μ210+ASI174MM+ZWO IR850 Filter Shutter=37.98ms Gain=317 (79%) 50% of 1000frames
着陸地点は山塊群に囲まれています。今回は大きさの目安としてスケールを入れてみました。

2024/6/14 19h39m μ210+TPL25mm+ASI174MM+ZWO IR850 Filter Shutter=82.93ms Gain=317 (79%) 50% of 1000frames
この山塊群は38億年から39億年前に巨大な隕石が月に衝突してセレニタティス盆地を形成した際に岩石を外側と上方に押し上げて形成されたと考えられています。

2024/6/14 19h41m μ210+TPL18mm+ASI174MM+ZWO IR850 Filter Shutter=81.22ms Gain=315 (78%) 50% of 1970frames
着陸地点の南東にあるベア・マウンテン(Bear Mountain)は地質学者宇宙飛行士ハリソン・シュミットの故郷にある同名の山にちなんで名付けられた山です。

2024/6/14 19h45m μ210+TPL18mm+ASI290MM+Barder IR-Pass Filter 685nm Shutter=7.446ms Gain=331 (55%) 50% of 2000frames
アポロ17号の着陸地点はだいたい把握することができました。あとは夏場の好気流時をねらって拡大撮影に挑戦することにしましょう。さあ、次はアポロ16号の着陸地点、デカルト高原です。


2024/6/14 19h32m μ210+ASI174MM+ZWO IR850 Filter Shutter=30.17ms Gain=250 (62%) 50% of 3000frames
アポロ16号が着陸したデカルト高原はSLIMが着陸した地点の北西約300kmのところです。

2024/6/14 19h30m μ210+ASI174MM+ZWO IR850 Filter Shutter=30.17ms Gain=250 (62%) 50% of 3000frames
小さな光条があるサウス・レイ(South Ray)は着陸地点を特定する上での大きなポイントです。

2024/6/14 19h51m μ210+TPL25mm+ASI290MM+Barder IR-Pass Filter 685nm Shutter=4ms Gain=386 (64%) 50% of 3000frames
サウス・レイ(South Ray)とスモーキー・マウンテン(Smoky Mountains)の中間が着陸地点です。

2024/6/14 19h55m μ210+TPL25mm+ASI290MM+Barder IR-Pass Filter 685nm Shutter=7.517ms Gain=445 (74%) 50% of 3000frames
今回は月齢が良かったのでアポロ16号の着陸地点を特定することができました。これでアポロ16号着陸地点の拡大撮影もなんとかできそうですね。アポロ15号の着陸地点も撮影してみましたがギリ夜明け前でした~。ざんねん!


2024/6/14 20h09m μ210+TPL25mm+ASI290MM+Barder IR-Pass Filter 685nm Shutter=27.17ms Gain=328 (54%) 50% of 2000frames


2024/6/14 20h05m μ210+TPL25mm+ASI290MM+Barder IR-Pass Filter 685nm Shutter=36.85ms Gain=328 (54%) 50% of 1000frames