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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

有明の月と金星・水星・アンタレスの接近 観望記録(1/9)

2024年01月09日 | 
1月9日は2024年最初の月と惑星の接近「有明の月と水星、金星、アンタレスの競演」が見られる日なので気合いを入れて早起き観望をしてきました~。今朝は寒かった~。マイナス5度でした。

 本日の月出時刻は04時40分、金星出が4時13分です。観望地に着くとすでに月が昇っていましたが、あらら~、雲がありますね。金星もにじんでいて、アンタレスは眼視では…う~む、見えませんね。

本日のファーストショット!(写真ではアンタレスが写っていました~)

2024/1/9 05h07m27s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 F5 1/2sec

水星が昇ってくるのを待って撮影した写真がこちら… 全体的に雲だらけです。

2024/1/9 05h17m41s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO1600 f58mm F4.5 2.5sec

水星出の時刻は05時11分ですがカメラが水星を捉えたのは15分過ぎ(高度0.4°)でした。

2024/1/9 05h17m53s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO1600 f46mm F4.5 2.5sec

空が晴れることを期待したのですが低層の雲は厚くなる一方です。トホホ…

2024/1/9 05h36m45s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO1600 f50mm F7.1 1.6sec

さそり座のあたまは見えているのですが、水星はついに姿を消しました!

2024/1/9 05h42m45s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO1600 f38mm F7.1 1sec


 ということでレンズを望遠にして金星と月とアンタレスのスリーショットを撮ろうとしばらく待ったのですが、アンタレスを隠している帯状の雲が動かなくて結局撮影できませんでした。

2024/1/9 05h55m10s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 ISO1600 f150mm F7.1 1/4sec

 おっと、ここで撮影対象を火星にチェン~ジです。明日は「新月前日の月と水星、火星の接近」が見られる日ですが、東空の明るさを見ると光度1.4等の火星を目視するのはやはりムリのようです。

 明日のシミュレーションとして火星が写るのかテスト撮影をしてみましょう。すでに時刻は火星出の時刻(05時57分)を過ぎています。急ぎましょう!

 で、何枚か撮影したのですが写っていたのはファーストショットのこちらだけでした。ほかの写真は雲で減光されてかすかに位置が分かる程度のものでした。こちらの画像の火星高度は0.9°です。

2024/1/9 06h06m33s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 ISO1600 f220mm F7.1 1/3sec

 雲さえ無ければ火星は写るようですね。このあとも雲が切れることはなく、月も見えなくなったので撮影会は終了~、機材を撤収して帰宅しました。

 こちらは帰宅後に撮影した月(月齢26.9)と金星です。

2024/1/9 06h37m10s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 ISO400 f210mm F5.6 1/80sec

 さ~て、明日は「新月前日の月と水星、火星の接近」です。仙台では月出が05時49分、火星出が05時56分です。透明度が良ければ撮影はできると思うのですが、天気はあまり良くないようです。

 空の透明度が良ければ撮影は十分可能ですが、空の明るさを考えると撮影可能時間は火星出から10分程度です。かなり難易度の高いイベントですが天気の具合を見てチャレンジすることにしましょう。

1月10日「新月前日の月と水星、火星の接近」〈2023年12月1日のブログより再掲〉

 1月10日は新月前日の月と水星、火星が薄明の空でトライアングルを描く。新月前日だが輝面比が0.04あるので見つけるのは思ったほど難しくない。水星もマイナス等級なので問題ないが火星を眼視で見つけるのはほぼムリだろう。双眼鏡または撮影画像で検出できればラッキーと言ったところだ。2024年の火星は2025年1月の小接近(-1.4等)に向けて明るくなっていくのでその変化を楽しみたい。

月齢27.7(今年最も細い新月2日前の月)

2023年10月18日 | 
10月13日未明の月は、新月2日前の月としては2023年でいちばん細い有明の月でした~。

 月齢27.8 新月2日前(輝面比0.03 新月45時間44分前)

2023/10/13 05h11m33s D810A SE200N ISO1600  1/80sec トリミング有

月出の瞬間は2Pエンケ彗星探索中に撮影した画像に偶然写っていました。(photo

2023/10/13 04h01m05s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO10000 F10 3sec

こちらは 月出に気付いて急いでカメラを向けて撮影した写真。(photo

2023/10/13 04h01m28s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f230mm ISO10000 F10 3sec

 これだけ細い有明の月が昇る様子は初めて見ましたが、それはまさに宮沢賢治の短編小説「二十六夜」に出てくる「黄いろな尖とがった変なかたち」そのものでした。

φ(.. ) 宮沢賢治 短編小説「二十六夜」より一部抜粋
「…そのとき、黒い東の山脈の上に何かちらっと黄いろな尖とがった変なかたちのものがあらわれました。梟どもは俄にざわっとしました。二十四日の黄金の角、鎌の形の月だったのです。たちまちすうっと昇ってしまいました」


上記写真の30秒後にはこの高さに…
 宮沢賢治の「…たちまちすうっと昇ってしまいました」の表現どおりです。(photo

2023/10/13 04h02m01s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO6400 F10 5sec

月が高く昇ったように見えますがこの写真の月高度はまだ2.5°です。(photo

2023/10/13 04h13m56s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO12800 F6.3 4sec

地球照がとてもキレイでした。(photo

2023/10/13 04h42m08s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f180mm ISO5000 F6.3 1sec

今日の月は輝面比が0.03なので地球照の面積は97%ということになりますね。(photo

2023/10/13 04h41m42s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO5000 F6.3 1sec トリミング有

高度9°、月齢は27.8になりました。(photo

2023/10/13 04h48m16s D810A SE200N ISO5000  1/250sec トリミング有

日の出25分前、空は市民薄明(新聞が読める明るさ)になりました。月高度14°(photo

2023/10/13 05h17m40s D810A SE200N ISO2000  1/200sec トリミング有


日の出10分前の月、太陽は地平線下-3°まで迫ってきています。(photo

2023/10/13 05h17m40s D810A SE200N ISO1600  1/320sec トリミング有


そして…サンライズ!まぶしい~、気温が5℃まで下がっていたので太陽の熱を実感!

2023/10/13 05h48ms D810A SE200N ISO200  1/8000sec トリミング有

 かくして、2Pエンケ彗星と新月2日前としては今年一番細い月の撮影は終了となりました。その帰り道のことですが、大郷町で新幹線の高架橋の下を通過する時に、新幹線ではなく軽トラ(のような車両)が高架橋をトコトコと走るのを目撃!

  え!、今のなに!?、まぼろし~、目が疲れてるのか?

 これまで新幹線の高架橋で目撃するのは超スピードで通過する車両のみなので、トコトコと走る軽トラはあまりにも可愛いので笑ってしまいました。

 自宅に帰ってから調べたところ東北新幹線の保守車両 確認車というものらしいです。ほのぼのとしていて疲れが癒やされました~(→画像

細い月を求めて 観望記録

2023年10月14日 | 
10月14日は見たい天体現象「2023年に見える細~い月(有明の月)」で紹介した最も細い有明の月が見られる日です。輝面比は0.01にも満たない0.0075(0.75%)なのでまさに究極に細い月と言えます。

〈2023年細い有明の月ランキング〉*条件的にキビシイ観望不可日は除いてあります。
 第1位 10月14日(土)輝面比0.75% 新月21時間12分前(日出時刻)太陽離角 9゚10'
 第2位 5月19日(金)輝面比0.82% 新月20時間31分前(日出時刻)太陽離角 9゚51'
 第3位 7月17日(月)輝面比0.87% 新月23時間07分前(日出時刻)太陽離角 10゚49'
 第4位 9月14日(木)輝面比1.3% 新月29時間24分前(日出時刻)太陽離角 13゚02'
 第5位 12月12日(火)輝面比1.4% 新月25時間50分前(日出時刻)太陽離角 13゚31'

 輝面比0.75%は日出時刻の数値なので実質的には撮影可能時刻である月出直後の輝面比0.81%から05時20分の輝面比0.78%が現実的な数値となります。それでも究極に細い月なので難易度はMAXです。

 究極に細い有明の月の撮影は2020年12月24日(輝面比0.89%)にチャレンジしていますがその時は目撃も画像上での確認もできませんでした。(ブログ→細い月を求めて 遠征記録

 今回はそれよりもキビシイ条件ですが昨日は移動性高気圧に覆われて新月2日前の月もキレイに見えて、しかもその天候状況が今日も続いているので期待が持てます。

 今回の撮影場所は自宅から車で5分ほどの東の空がよく見える場所です。月出直前の空の様子はこんな感じでした。雲が少しありますがほぼベストと言える状況でしょう。

2023/10/14 04h54m44s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f340mm ISO2000 F7.1 1/15sec

 さて、時刻は月出の04時55分になりました。本日の日の出時刻は05時43分です。ここから日の出20分前の時刻、05時25分までが実質的な撮影可能時間です。

2023/10/14 04h55m07s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f340mm ISO2500 F7.1 1/6sec


 低層は大気減光があるので見えるとしたら月高度が1°に達する05時05分を過ぎてからと予想して双眼鏡で空のコントラストの違いに注視して月を探したのですが…

2023/10/14 05h05m28s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f500mm ISO2000 F7.1 1/40sec

 まったく見えません!…時刻はまもなく05時10分です。撮影した画像を拡大して探すもまったく写っていません!あちゃ~残り時間は10分です。空もどんどん明るくなっています。

2023/10/14 05h09m10s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f360mm ISO2000 F7.1 1/160sec

 月の方位はコンパスで確認しているので場所は分かるのですが、究極に細い月はその姿を現わしません… う~む、タイムアップです。ざんねん~!あとは自宅で画像を確認することにしましょう。


で、自宅に帰って現在PCモニターで画像確認中です。う~む、写っていませんね~。

 おっと… 星が写っています。ステラナビで確認すると… おとめ座のポリマです!

2023/10/14 05h01m29s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f440mm ISO2000 F7.1 1/15sec

 …ということは、これで月の位置を特定できます!探してみましょう!

画像のコントラストや露出補正をかけて確認すると…おおー!これは… わぉ!写っていました~!

2023/10/14 05h02m24s D810A  f5-6.3 f440mm ISO2000 F7.1 1/30sec 露出補正 +2.85(photo


新月21時間23分前の月(月齢28.77 輝面比0.80%)〈photo

2023/10/14 05h02m44s D810A  f5-6.3 f440mm ISO2000 F7.1 1/30sec 露出補正 +2.93


 さほど影響が無いと思っていた雲が実は月を隠していたという悲しい事実…トホホ

2023/10/14 05h06m00s D810A  f5-6.3 f500mm ISO2000 F7.1 1/40sec 露出補正 +2.15


月が写っていたラストフォト「 月齢28.77  新月21時間18分前の月」(photo

2023/10/14 05h07m53s D810A  f5-6.3 f440mm ISO2000 F7.1 1/100sec 露出補正 +3.52

 今回の撮影で輝面比1%未満の月でも撮影できることが分かった。撮影中は露出オーバーで月が飽和しないよう露出アンダーを意識したがもう少し露出をかけた方が良かったようにも感じる。

 さて、今年は天気が不順でなかなか撮影できませんでしたが今回やってきた移動性高気圧が3日間連続で晴天をもたらしてくれたことで究極に細い月の撮影ができたので天気の神様に感謝ですね。

有明の月と金星、レグルスの接近 観望記録

2023年10月13日 | 
10月12日のブログの続きで~す。

 月が昇ってきて、有明の月と金星とレグルスの接近は一応見られましたが低層の霧がどんどん成長して空はまったくクリアではありません~。この時の月と金星の高度は3°でレグルスは5°です。

2023/10/11 02h17m52s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 F8 1.6sec


 月高度が高くなったころは霧だけでなく雲も発生して状況は悪化する一方です。

2023/10/11 03h42m04s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f220mm ISO1600 F8 1sec


 霧はさらに濃くなり撮影できる状況ではなくなったのでやむなく撤収です。トホホ…

2023/10/11 03h47m05s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f220mm ISO1600 F11 1sec

 気付くと機材はぐっしょり濡れていてカメラのストラップも水分をかなり吸った状態でした。まー、この霧ではしかたないですね。帰る途中で霧が晴れているところがあったら撮影を再開することにしましょう。


 …と車を走らせること30分、急に霧エリアを抜けてキレイなお月様が見えたので安全な場所を探して撮影再開です。月の高度は30°に達していて薄明も始まっていましたが薄明の空で眺める月と惑星の接近は晴れスタ的にはとても好きなシチュエーションです。

2023/10/11 04h46m58s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f210mm ISO1600 F10 1sec


本日のベストフォト(photo

2023/10/11 04h51m44s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f210mm ISO1600 F9 1.6sec


 空はすでに航海薄明になっていて、太陽が地平線下 -9° まで迫ってきました。

2023/10/11 04h55m00s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f210mm ISO1600 F9 1/2sec


 薄明中の空は急速に明るくなっていきます。気付くとさっきまで見えていた星は消えて、空のキャンバスはロイヤルスターのレグルスと二人の女神ビーナスとセレーネだけになりました。

2023/10/11 05h00m39s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f210mm ISO1600 F9 1/2sec

 まもなく市民薄明です。「103P/ハートレー彗星」と「有明の月と金星、レグルスの接近 」の撮影会はこれにて終了です。機材を片付けて昇る朝日をバックミラーに見ながら帰路につきました~。



〈おまけの写真〉
 秋は湿度が低いので昼間の空でも細月と金星がキレイに見えました。(photo

2023/10/11 11h19m52s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f210mm ISO400 F9 1/1000sec

中秋の名月・満月

2023年09月29日 | 
久しぶりに天気がいいので 今日は「中秋の名月・月の出ウオッチング」に行くぞ~!

 …と意気込んで出かけたのですが、思ったほど天気は良くなくて月の出は雲間でした。

2023/9/29 17h28m12s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 F6.3 1/250sec


 今日の日没は17時25分で月出は17時28分です。ほぼ真東(E89.8°)から昇ってきました。

2023/9/29 17h29m14s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f220mm ISO1600 F5.3 1/320sec


 雲がなければ中秋の名月のキレイな月の出となるはずでしたが…う~む、ざんねん…

2023/9/29 17h30m00s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f220mm ISO1600 F6.3 1/320sec


 しかも満月の時刻が18時58分なので、満月90分前の究極に丸い月だったのですがね~

2023/9/29 17h30m20s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 F6.3 1/320sec


 地球の自転が進み、もう少しで満月の全貌が見えるぞ~ と思ったのもつかの間…

2023/9/29 17h31m28s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 F6.3 1/320sec


 上層の雲に届いてしまい、やせ細る下弦の月状態で雲に入っていきました~。あらら…

2023/9/29 17h33m17s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f370mm ISO1600 F6 1/400sec

 その後しばらくは雲の中だったのでお月見はできないまま時は過ぎて…月がはっきり見えだしたのは満月時刻(18時58分)を過ぎた頃、撮影できたのは満月の瞬間から30分ほど過ぎた時でした。

満月の瞬間の30分後に撮影した中秋の名月2023

2023/9/29 19h27m40s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1000 F6.3 1/2500sec
 
 ちなみに来年2024年の中秋の名月は9月17日で十五夜ではなく十四番目の月です。2025年は10月6日でこれまた十四番目の月となるようです。となると中秋の名月が満月になるのはいつなんだろう?と気になったのでステラナビで調べたら、ふむ、2030年・2031年・2032年でした。

 2030年と言えば北海道で金環日食がある年で、2031年は2020年以来の接近距離となる火星中接近、しし座群・ジャコビニ群の母彗星回帰がある年、2032年は26年ぶりの水星の太陽面通過、皆既月食が2回、部分日食が1回、スピカ食が2回ある年です。わぉ!

 こ~れはスゴイですね~。中秋の名月・満月がかすむほどのイベント満載の3年間ですね。ワクワク…

〈関連ブログ〉
中秋の Full Moon 名月 2022.9.10

二日月(月齢1.2)観望記録 6/19

2023年06月20日 | 
天気が良かったので二日月のウオッチングに行ってきました~。

 6月19日はブログ「見たい天体現象 2023年に見える細~い月(月齢1)」で紹介した月齢1.2の二日月が見える日です。月齢1.2と言ってもこの月は月齢1.3に近いので日没20分後には見えるはずです。

 で、日没時刻は19時04分だったので、19時15分頃から月がある西の空(方位297° 高度10°)を双眼鏡で探すこと約5分…  おっと、ありました! 月齢1.2のお月様ゲットです! まだ肉眼では確認できませんが双眼鏡でははっきり見えます。

本日のファーストショット
月齢1.24 輝面比0.015 撮影時高度9°(新月から29時間42分後の月)(photo
 
2023/6/19 19h19m34s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f400mm ISO400 F6.3 1/125sec


こちらは600mm望遠レンズで撮影した画像をトリミングしたものです。(photo
 
2023/6/19 19h22m52s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO320 F7.1 1/13sec(トリミング)


肉眼で見た様子はこんな感じです。19時30分頃からは眼視ではっきり見えました~。(photo
 
2023/6/19 19h25m42s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO320 F7.1 1/20sec


この時間の月が一番キレイでした~。(月齢1.25 輝面比0.0153 高度7°)(photo
 
2023/6/19 19h30m38s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO400 F7.1 1/10sec(トリミング)


グラデーションが美しい空に浮かぶ月齢1.2の二日月、いいですね~。(photo)
 
2023/6/19 19h40m40s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f350mm ISO640 F8 1/4sec


日没38分後の月。高度が低くなると大気の揺れで細月はふにゃふにゃになっていきます。(photo
 
2023/6/19 19h42m12s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F8 1/6sec(トリミング)


あんなに天気が良かったのに急に雲がわいてきて、このあとは雲に突入です…(photo
 
2023/6/19 19h46m24s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F7.1 1/5sec


結局、山の端に沈む前に雲に隠されて見えなくなりました~。(photo
 
2023/6/19 19h48m32s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F7.1 1/1.3sec


 これまで月齢1.2の月は撮影したことがなかったので今回撮影に成功して月齢0.9から月齢1.3までの細月アーカイブ、コンプリートです。さて、次回のターゲットは8月17日の月齢1.0です。

 
8/17の二日月は2023年で最も細い繊月なので、いい天気になってほしいですね~。



三日月と金星、木星の接近 2/22

2023年02月23日 | 
2/22の三日月と金星、木星の接近観望記録です。

 観望を始めたのは午後2時過ぎ… ここ最近、日没後は奥羽山脈越えの雪雲で西の空が見えないことが多いので、月高度が高いうちに見つけて撮影するという作戦です。

 …とは言っても青空の中の三日月はそう簡単には見つかりません。しかも今日の三日月は月齢2.1なのでかなり細めです。双眼鏡で探すこと10分… やっと見つかりました。

 ふむ、想像してたより明るく見えるので望遠レンズの手持ちで撮影できそうです。で、焦点距離600mmで月を探しましたが、う~む、そう簡単には写野に入りませんね~。

 と思った直後に写野に飛び込んできたのは… 白い球状の物体です。おっ、これは今話題のあれか~? またしてもやって来たのか~? と思ったのですが、よく見たら金星でした~。 

2023/2/22 14h55m47s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO200 F10 1/400sec

 いや~、金星ってこんなに明るいんですね~。立体的な球体に見える感じもするのですが、それは思い込みのようです。さて、金星が見つかったということはその左下に三日月があるはずなので…

 とカメラを下に向けたとき、ブロロロ…と力強いプロペラ機の音が、 おっ、これは軍用機だ~と体が勝手に反応して撮影した画像がこちら… なんと、P3Cオライオンです! 海上自衛隊の哨戒機ですね~。

2023/2/22 15h02m47s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO200 F8 1/400sec

…と、なかなか三日月にたどり着けませんでしたが、ここからは三脚にカメラを載せて本格的に撮影開始です。青空の中の三日月はコントラストが低いですね。金星の輝度の高さが分かります。(photo

15h25m26s D810A f600mm ISO200 F10 1/640sec+0.7段(トリミング)

 本日の日没は17時22分。日没直後のビーナスベルトの中で輝く三日月と金星はまさにフォトジェニックです。(photo

17h30m58s D810A f600mm ISO640 F7.1 1/640sec -0.3段


 木星も輝き始めました。-2等級の木星は透明度が良ければ日没直前から肉眼で見ることができます。さあ、ここからは空の色が刻一刻と変わっていきます。マジックアワーで輝く宵の明星・真夜中の明星・三日月の競演天体ショーの始まりです。(photo

17h33m38s D810A f150mm ISO640 F7.1 1/80sec


 残念ながら高度が低くなるにつれて雲が通過する時間が多くなりました。雲間を待っての撮影です。この時期はほぼ毎日がこのような天気なのでむしろ今日は良く見えているほうですね。(photo

17h49m45s D810A f150mm ISO800 F5 1/5sec

 こちらは雲間を待ってやっと撮れた写真です。(photo

17h54m55s D810A f500mm ISO800 F6 1/25sec

 写真ではそれほど感じませんが、この時が肉眼で見て一番きれいに感じました。やはり金星と木星と並ぶ細月は月と惑星の接近の中ではダントツできれいですね。圧巻の美しさがあります。(photo

17h55m48s D810A f155mm ISO800 F5.6 1/8sec


 こちらが本日のラストショット。(photo

17h59m51s D810A f165mm ISO800 F5 1/8sec

 この後は雪雲に隠されて三天体が同時に姿を現すことはありませんでした。昨日の月齢1.1の月は見ることができなかったので今日は見られてラッキーでした。

 さて、次回の「月と惑星の接近」は3月23日です。やや離れていますが金星と木星の間に二日月が入ります。春霞の中でやさしく輝く月と二大惑星の接近ですので趣のある星景になりますね。

〈関連ブログ〉
2023年見たい天体現象「月と惑星の接近(1月~6月編)」
2023年見たい天体現象「月と惑星の接近(7月~12月編)」

二日月と金星、土星の接近 1/23

2023年01月24日 | 
1/23の二日月と金星、土星の接近観望記録です。

 昨日の接近はホントにきれいでした。ここ最近ではピカイチではないでしょうか。ビーナスベルトの中で輝く二日月と寄り添って輝く金星と土星…。 これほどの絶景になるとは予想してませんでした。

2023/1/23 17h20m59s D810A f280mm ISO1600 f8.0 1/13sec

 ここ数日は、日中は全天曇りで日没の前後だけ晴れる傾向がありましたが今日はどうだろう?と半信半疑で待っていると… 晴れてきました! 日没時刻には西空の雲がほぼ無くなりました。このまま天気が続けば見えるかも…いやがうえにも期待が高まります。

 本日の日没時刻は16時49分、すでに金星は見えていますが月はまだ見えません。二日月は日没30分後には見えますが、今日は金星の左下約4°のところに二日月があると分かっています。日没10分後の17時に試しに双眼鏡で覗いてみると… お、ありました!すでに見えています…これは、すばらしい! 茜色に染まった月齢1.5、輝面比0.03の細月が金星と並んでいます。

本日のファーストショット(なぜか絞りf20で撮っているので画像が暗くなってます。トホホ…)

2023/1/23 17h03m36s D810A f240mm ISO1600 f20 1/100sec

月齢1.5(輝面比0.03)新月から35時間15分後の月

2023/1/23 17h10m15s D810A f600mm ISO1600 f8.0 1/60sec

カメラが土星を捉えたのは17時12分、ビーナスベルトの中に浮かぶ二日月が美しすぎます。

2023/1/23 17h12m50s D810A f230mm ISO1600 f8.0 1/15sec

夕焼け色のコントレールを曳いた飛行機が通過中!

2023/1/23 17h21m39s D810A f280mm ISO1600 f8.0 1/5sec

かすかですが地球照が写るようになりました。

2023/1/23 17h27m27s D810A f240mm ISO1600 f8.0 1/1.3sec

土星を眼視で確認できたのは17時33分でした。今日は見えました~。

2023/1/23 17h28m15s D810A f240mm ISO1600 f8.0 1/5sec

 17時30分を過ぎた頃から空が暗くなりました。青味が残る薄明の空で見る月と惑星の接近はとてもキレイですが、空が暗くなってから地球照が見える月と接近する惑星は神秘的な美しさがあります。

2023/1/23 17h37m40s D810A f280mm ISO1600 f7.1 1/2.5sec

月高度はまだ5°ですが奥羽山脈を越えてくる雪雲にまもなく沈みます。

2023/1/23 17h45m53s D810A f280mm ISO1600 f5.6 1sec

本日のラストショット

2023/1/23 17h48m33s D810A f260mm ISO3200 f5.6 1sec

 昨日の天気と同じように17時30分以降はたくさん雪雲が流れてきて月を隠す時間が多くありましたが、この気象条件で長時間に渡って二日月と二惑星の接近を見られたのはまさにミラクルでした。天気の神様に感謝ですね!


細い月を求めて(月齢0.9はどこ?)

2022年10月27日 | 
10月26日は今年2回目となる月齢0.9の月が沈む日です。

 前回は5月31日でしたが天気に恵まれずチャレンジできなかったので初挑戦です。今回は日没時の月高度がわずかに3.6° なので条件的に厳しいなぁと思ってましたが、やはり、見えませんでした~。

こちらは試し撮りで撮影した画像、右の方で金星のように輝いている光点は飛行機です。

2022/10/26 16h44m57s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/2500sec


 月齢1の月は日没から15分を過ぎた頃に見え始めるので、今回は日没15分後の17時01分頃から見え始める計算になります。ステラナビによると17時01分の月高度は0.8°なので直径が0.5°ある月の下端が地平線上0.5°ということになります。

 つまり実質的には眼視では絶対無理という条件です。ですが~、画像処理をガリガリすれば細月と背景のコントラストの差を見つけられるのでは…と考えたのですが結局見つけることはできませんでした。

 下の写真を撮影した時の月高度は2.1°、山の一番高いところが高度1°なのでこのどこかに月があるはずですが、日没8分後ではまだ空が明るすぎるようでコントラストを調整しても見つけられず…でした。

2022/10/26 16h54m37s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/500sec

 こちらは日没12分後、月高度1.4° の写真です。そろそろ月が山の端にかかる時間です。

2022/10/26 16h58m45s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/320sec

こちらがラストフォト。日没15分後で月高度は0.8°です。満月だったら見えるのですがね~。

2022/10/26 17h01m52s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/320sec

次回、今年最後の細い月(月齢0.9)は12月24日です。日没時の月高度は4.3° なので今回と同じようにむずかしい条件かというと、そうではなく十分可能性のあるイベントです。

 今回は日没から月没まで22分間でしたが12月24日は日没ー月没が35分間です。春に向けて白道(月の通り道)が立ち上がっていくのでこれから条件は少しずつ良くなっていきます。しかも12/24は水星と金星が近くにあるので撮影できたらフォトジェニックな写真になりますね。

12/24 日没20分後の様子(月高度1.4°、金星高度6°、水星高度10°)


 仙台ではこの時期、季節風が奥羽山脈を越えてくるので西の空は雲で覆われることが多いのですが、天気の具合を見てウオッチングしてみることにしましょう。

新月前日の月(月齢28.5)

2022年09月25日 | 
月齢28.5(輝面比0.012)の細い月ウオッチングに行ってきました~。

本日の月出は4時21分です。月が見え始めたのは4時34分でした。
雲間から月が見えた時の高度は1.7°。この後、すぐ雲に隠れてしばらくは見えませんでした。

2022/9/25 4h34m06s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 F9 1/2se


雲を抜けたのは4時40分過ぎ、空が明るくなってきましたがかすかに地球照が見えています。

2022/9/25 4h44m42s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO800 F9 1/6se

この時の遠景はこんな感じ、月高度は4.2°です。

2022/9/25 4h47m39s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm IS8600 F9 1/6se


新月25時間33分前の月、輝面比は0.00126です。

2022/9/25 4h52m45s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1000 F9 1/40se


空が明るくなってきました。

2022/9/25 4h58m38s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f270mm ISO640 F9 1/50se


青くなった空の中で輝く究極に細い月はいつ見てもきれいですね~。

2022/9/25 4h59m23s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F8 1/60se

そろそろ限界です。双眼鏡でも目をそらすと見えなくなるレベルです。

2022/9/25 5h07m43s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F9 1/80se


これが本日のラストショット。一応写っていますが見えますかね~。

2022/9/25 5h16m48s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F9 1/320se


次回は11月23日です。
この日も条件がいいので晴れたらウオッチングしてみることにしましょう。