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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

松島基地航空祭2023 観覧記録

2023年09月14日 | Weblog
 ふ~む、どの天気予報を見ても雨ですね~。しかも強い雨の予報が出ています。まー、とりあえず行ってみて現地判断とすることにしましょう。現地の天気は行ってみないと分かりませんからね~。

 なんと言っても今年の松島基地航空祭は4年ぶりの入場制限ナシだから行かない選択肢はないよね~と出かけたものの利府を過ぎて松島町に入ったところでバケツをひっくり返したような豪雨になりカーナビからは冠水警報が… 

 あわわ、この先大丈夫か~、と思ったのですが松島基地がある矢本に着くと水たまりはあるものの雨は降っていません。なんなら青空も見えてます。よし、これならOKです! 

 まずは駐車場探しですが…天気を気にして若干出遅れたので駐車場は駐車台数が400台と一番多い矢本東市民センターにしました。駐車場には難なく入れましたが駐車場係員がシーバーで「…あと10台です」と言ってたのでギリギリだったようです。→臨時駐車場情報臨時駐車場案内経路

 ここから松島基地までは2.5kmもあるので臨時駐車場では遠い方ですが駐車できたので良しとしましょう。ここからてくてくと歩くこと約30分、行き着いたのは自衛隊基地の東門でした。やった~、久々の松島基地航空祭です。さて、現在時刻は8時30分、オープニングフライトまでには30分あるので基地内を探索しましょう。

 とりあえずまっすぐ滑走路方向に進むと、ほひょ、ブルインパルスJrの走行展示が始まるところでした。オープニング前なので本番さながらの訓練走行?といったところでしょうか、オープニングフライトまで時間があるのでココで観覧タイムです。

 お、始まりました。おおー、ブルーインパルスJrの演目を間近で見るのは初めてですが見事なフォーメーションです。しかも、カラースモーク… これはすご~い!

タイトなフォーメーションを見せるブルーインパルスJr。ハイスピードで交差するスリリングな課目や途中で燃料を補給する空中給油タイム?などもあって見応え十分の展示走行です。

 そして、何と言っても圧巻の演目は「コークスクリュー」です。どうやって再現するのだろう?と思いましたが、これはお見事! 6番機のグリーンスモークが映える軽やかなコークスクリューでした~。→photo1photo2

 おっと、そろそろオープニングフライトの時刻です。急いで航空機展示エリアまで行くと、UH-60JとUH-125Aが通過したところでした。次に通過するオープニングフライト機はT-4とF-2ですが、おお~、スモークが出ています。ブルーインパルスの予備機とF-2Bの三機編隊飛行です!



 さあ、いよいよ松島基地航空祭2023の開幕で~す。本日のイベントはこんな感じ…。


 オープニングフライトの後はF-2B機動飛行です。

 F-2Bの機動飛行は総合案内所付近に展示飛行の解説ボードがあるのでこれをスマホで撮影してから展示飛行を見るのがオススメです。

 F-2B機動飛行のあとは午前中のメインイベント、ブルーインパルスの訓練飛行です!
滑走路に向かう1番機、お手ふりいただきました~。


 リード・ソロ5番機によるローアングル・キューバン・テイクオフ

 オポジング・ソロ6番機のロールオン・テイクオフ

 φ(.. ) ミニ解説:「ローアングル・キューバン・テイクオフ」と「ロールオン・テイクオフ」は5番機と6番機が編隊離陸をして同時に行うダイナミックな課目ですが今回は天候状況で単機離陸になったようです。
 約445kmまで加速した5番機が滑走路の終端付近でイッキに急上昇して宙返りをするローアングル・キューバン・テイクオフはT-4の高い運動性能ならではの課目です。→ド迫力の同時離陸動画はコチラ


 さあ、次はお待ちかねのファン・ブレイクです。会場の斜め後方から機体間隔1mの密集隊形を維持したまま高度100mを時速720kmというハイスピードで観客の目の前を通過していきます。

 ブルーインパルスが突如現れて至近距離を高速で通過するのでいつ見ても圧倒されます~。コックピットの中が見えるほどの低高度! スピードが速すぎていつもフレームアウトしてしまいます…


松島基地航空祭2023ブルーインパルス チェンジ・オーバー・ターンの後半部分


 こちらはトレイル・トゥ・ダイヤモンド・ロール、雲が低くループ課目はナシでした~。


 
 2~4番機が背面姿勢を維持したデルタ隊形、オポジット・トライアングル!


松島基地航空祭2023ブルインパルス ボントン・ロール
↑ スモーク・オフと同時に右へ360°ロールをして会場の右手後方に抜けていく課目、6機の息の合ったロール機動が見どころです。

 最後の課目は5、6番機によるコークスクリューです。見事に決まりました~。

 さて、ブルーインパルスの後は10時10分からUH-60LとU-125Aによる救難展示飛行が始まりますが、撮影はひとまず休憩として展示航空機を見ながらA格納庫まで移動です。

 救難ヘリコプター UH-60J


 US-2 救難機


 V-22オスプレイ


 P-1 哨戒機


 こちらはエプロン内で展示しているF-15J、F-2B、T-4(ブルーインパルス)です。

 さて、A格納庫前までやって来ました。10時50分から始まるF-2Bの訓練飛行まではまだ時間があるので、ここでA格納庫を見学することにしましょう。

 A格納庫の中は航空機エンジンやF-2武装展示など盛りだくさんで見応えがありました~。

 兵装展示20mm機関砲弾M61A2機関砲AAM-3AAM-3説明チャフ/フレア

 ブルーインパルス関連の展示もありました。

射出座席射出座席の仕組み4番機の尾翼

 圧巻はF-2機搭載のエンジン F110-IHI-129Bの展示です。迫力ありました~。

 さて、時刻は10時50分です。まもなく F-2B、2機による訓練飛行が始まります。

 お、解説アナウンスが始まりました~。コンバットデバーチャーと呼ばれる2機同時の離陸で上昇したF-2Bが滑走路左側から進入してきました。松島基地を敵基地とみなして行う攻撃デモのスタートです! 解説はこちらを参照→21sq-F-2B

②エントリーパス(低高度、高速度で進入した2機がブレイクして爆撃パターンに入る瞬間)


③爆撃10°ダイブアングル


訓練は増装タンクを付けたまま…というのは当然のことですがそこが妙にリアルですね。

 …と撮影に夢中になっていると滑走路からキーンというエンジン音が… わぉ、11時10分から始まるF-16デモフライトに向けてPACAFのF-16がタキシング体勢に入ってます。間髪入れずにデモフライトが始まるようです。うわ~、(嬉しい悲鳴~)

 さあ、まもなくテイクオフです。アメリカ太平洋空軍PACAF F-16デモチームは松島基地でどのようなアクロバット飛行を見せてくれるのでしょうか? ワクワク… 期待に胸が膨らみます!

PACAF F-16デモフライト アフターバーナー・テイクオフ→キューバン8

↑ わずか300mの距離で離陸後、捻りを入れて低高度で観客前を通過!その直後に急上昇して八の字を描くキューバン8を行うF-16デモチームの名物アクロ!(太陽がまぶしくてスマホで追い切れません~)

 天気が回復したのでヴェイパーはやや控えめです。それにしても日射しがキツイ!

 グイーンと急上昇!翼面にモフモフが発生します!

イーサン”バンタム”スミス大尉は2023年6月からの新パイロット! ようこそ!松島基地へ。

 これは背面ではありません。よく見るとコックピットが見えま~す。


で、本日のマイフェイバリットフォト! まるで空撮したかのようなフォトがありました~。

いや~、ナイスなアクロでしたね~ F-16デモチーム!松島でも堪能させてもらいました~。

 さて午前のプログラムが終わったので、ここでぜひみたい展示コーナーのC格納庫に向かいましょう。そうです。C格納庫は知る人ぞ知るブルーインパルス専用格納庫です。今日は開放してT-2ブル-インパルス機とF-2コックピットを展示しているようです。ですが、これが遠いのなんのって、途中日陰で休憩をしながらやっとの事で尽きました。早速入ってみましょう!

おおー! 何ということでしょう! T-2ブルーインパルスの176号機です!

 176号機は1982年のT-2 Blueデビューから1995年のラストフライトまでリーダー機を務めた1番機です。決して順風満帆ではなかったT-2Blue時代を最後まで牽引してT-4へ引き継いだリーダー機としてブルーインパルス史を語る上では最も功績のあった機体だと言えるでしょう。

 1984年7月29日松島基地航空祭で撮影した176号機(浜松事故後、展示飛行を再開したとき)の写真がありました。→photo1photo2phpto3(注:垂直尾翼のポジション・ナンバーは1987年夏から記入するようになったので当時はまだ無かった)

 T-2 Blueは3機を事故で失ったため現存しているのは7機のみです。松島基地以外では浜松広報館、石川県立航空プラザ、岐阜かがみはら航空宇宙博物館、百里基地、三沢航空科学館仙石線鹿妻駅前で保存されています。(浜松広報館 111号機、石川県立航空プラザ 163号機、岐阜かがみはら航空宇宙博物館 173号機、百里基地 175号機)

 F-2のコックピット展示は長蛇の列だったので見学はパスしました~。ふう、これでお目当てのものは見たので、ここでエネルギー補給としましょう。

 C格納庫を後にして露天通りに行くとお昼時なのでどの店も長蛇の列です。この炎天下で並ぶのはご免だな~と思って露天を見て回ると… ほひょ、誰も並んでない露店が1軒あります。

 はて、この店舗は商売をやっているのだろうか。お店の看板を見ると売っているのは「ソーセージ4本400円」の1種類だけ…はて、買っていいのだろうか…と変なことを考えてしまいましたが、店名はなんと「牛タンの利休」です。な~ら安心!ということでソーセージをゲットです。

 さて、ほかに長蛇の列ができていない店舗はないかなぁ~と探していたらありました!ケバブのお店です。ここでタンドリーチキンが入ったピタサンドをゲットして食べ物は確保!あとは飲み物ですが…どこのお店も、最後尾はココですプラカードが必要なほどの長~い列になってます。さすがにこの炎天下で待つのは危険なのでとりあえず日陰を探してエネルギー補給をすることにしました。それにしても今日の日射しは経験したことないほどの強烈さです。

 ふう、皆さん考えることは同じで建物の日陰はどこもランチタイムの人でごった返しています。東門の方にしばらく歩いたところで誰もいない木陰を発見!やった~、ここで腰を下ろしてランチタイムにしましょう。利休のソーセージもケバブのピタサンドもとても美味でしたが食べ終わるとよけいに水分が欲しくなりました。

 水筒に氷は入っていますが液体のH2Oは存在しない状態です。この氷が瞬時に溶ければいいのに…と思いながら水筒の底にたまっているH2Oを口に流し込んだ時、なんと、目の前にあるのにその姿が見えないステルス自販機を発見!

 ほひょ~、これは天の恵みかミラクルか~、その自販機までは約20歩という近距離です…こ~れはオドロキです。行ってみるとたくさんの種類の飲料水があって、エナジードリンクもありました。ラッキー! さっそく購入したエナジードリンクが喉を通過した瞬間に、ひょっとしてこれ飲んだら千と千尋…のお父さんのように豚になるのでは? と思いましたが、そんなコトはありませんでした~。笑

 さて、お腹もいっぱいになってエネルギー充填完了です。現在時刻は12時45分ですが、う~む、ブルーインパルスの展示飛行までは1時間以上ありますね~。気温は更に上昇、日射しも更に強くなっています。…う~む、午後のブルーを見たいけど、カラダが、おいおい大丈夫か~この炎天下を駐車場まで2.5kmも歩くんだぞ~体力のこってるか~と問いかけてきます。

 たしかに基地内では隊員が担架をかかえて熱中症者のところへ駆けつける様子や救急車を誘導する隊員も見かけたので暑さが尋常ではないことが分かります。ということで午後はパスしてあっさり帰ることにしました~。帰路の2.5kmは果てしなく長く、駐車場に着いたときはヘロヘロでした。

 臨時駐車場の矢本東市民センターに着くと何と職員がかき氷と冷たい飲み物の販売をしていました。かき氷は100円で練乳はサービス、飲み物は150円という大サービスです。こ~れは、ありがたい! メロンかき氷と柚子ソーダを頂いてほっと一息ついてから帰りました~。矢本東市民センターのみなさん、ありがとうございました~。

横田基地友好祭2023 観覧記録

2023年06月13日 | Weblog
米軍横田基地友好祭の観覧記録です。
 
 さて、今回、米軍横田基地友好祭に行くことになった経緯ですが、前日にユーミンのコンサート(5/20・さいたまスーパーアリーナ)があって、その期日がたまたま友好祭(5/20~5/21)と重なったので、それならばということで、1日目コンサート→2日目航空祭という日程で行くことになりました~。

 横田基地のフレンドシップ・デーは数十年前(どんだけ昔のこと!?)にも行ったことがありますが、横田基地はとにかく規模が大きく基地内はアメリカそのもので… そう、当時は最新鋭戦闘機の前で米軍兵士が機銃を持ってにらみをきかしている状態でかなりビビった記憶があります。

 その当時は福生駅で降りてメインゲートから入りましたが、最近の入場ゲートは牛浜駅に近い第5ゲートのようで、案内によると「牛浜駅からは第5ゲートまで徒歩10分ですが混雑するので1つ前の拝島駅をご利用ください」とあります。

 拝島駅からは徒歩で20分もかかるので混雑してもゲートから近い駅にしよう…と妻と相談して降車駅は牛浜駅に決定! とココまでは前日(5/20)の話… 5月21日は宿泊した大宮から車を走らせ昭島駅近辺に車を駐車してそこから牛浜駅まで電車でGO!です。

 電車の中は長玉レンズを装着したカメラを持った航空ファンが多数いましたが(私もその一人です…ハイ)、それほど混んでいる感じはしません。大宮から昭島までの移動は渋滞もあってけっこう時間がかかってしまったので現在時刻は11時を過ぎています。

 混雑のピークは過ぎたのかな…と思っていると電車は拝島駅に到着、すると車内放送が「この先の牛浜駅は混雑しているので友好祭へ向かう方はここで降車のご協力を…」とアナウンス。一瞬迷いましたが多くの乗客が降り始めたので流れに乗ってここで降車です。

 人の流れに乗って駅から歩くこと5分、目の前にルート16(国道16号線)が見えてきました。横断歩道を渡ってルート16沿いに右に進めば横田基地方向ですが…ガーン、横断歩道の向こうは長蛇の列が… 長~い列は左の方に伸びていて最後尾が見えません…。いやな予感です。

 横田基地から離れる方向に向かって歩きますが行けども行けども最後尾が見えません。途中でネクタイ姿の案内人が誘導していましたが、腕章を見ると警視庁の方です。なんと警視庁の方が誘導と案内をしています。ご苦労さまです。

 10分以上歩いてやっと最後尾プラカードが見えました。ふう、列に並んで地図アプリで現在地を確認すると、う~む、第5ゲートまで1.8kmもあります。拝島駅前で飲み物を売っていたお兄さんが「入場まで2時間ありますよ。飲み物はここでどうぞ~」と謎の言葉を発していましたが、その理由が分かりました。1.8kmなら徒歩30分の距離ですが、列は遅々として進まず15分で200mしか進んでいません。

 確かにこの進み方だと2時間かかります。現在時刻は11時30分…ということはゲート入場は13時30分頃…甘かった~となげいてもどうしようもありません。「え、入るだけで2時間かかるの?…」と言う妻の言葉に返す言葉が見つからない自分がいましたが、妻の方から「ま、新年一般参賀の5時間待ちよりはいいか…」とポジティブな声が…

 …そうです、令和初の新年一般参賀(2020/1/2)の時にたまたま東京にいたので思いつきで皇居に向かったらなんとこれまでで最高の15万4000人が一般参賀に参列したらしく10時から並んで15時の最後のお手振りにギリギリ間に合ったということがありました。それに比べたらたしかに2時間は余裕で待てる気がします。

 とは言っても2時間待ちは楽ではありません。約1時間後に拝島駅前の横断歩道についてやっと振り出しに戻りました。このころからデモ飛行が始まったらしく基地上空の方から飛行機の爆音が聞こえてきました。基地方面を見るとたくさんの落下傘が見えます。C130による空挺団降下が行われているようです。それが2回… その他には2機編隊のF16が腹に響く轟音を響かせながら超高速で通過していきましたが、その後は飛行機の音も聞こえず、またしても退屈な時間が過ぎていきました。

 待つこと2時間弱、13時20分頃に第5ゲートが見えました。なるほど、列が進まない理由は信号待ちです。基地はルート16の東側にあるので横断歩道を渡らないと入れませんが、よくよく見ると、入場の列が3方向からやって来ています。拝島駅列の他には牛浜駅方面からが一つ、さらには福生駅方面からも列が1本あるようです。

 さらに第5ゲートでは帰る人たちの列が順番待ちをしています。つまり、お帰りの列→福生駅入場列→牛浜駅入場列→拝島駅入場列の順で動くので青信号を4回待つことで列が1巡するわけです。こりゃ~DJポリスが穏やかな声で誘導しても時間がかかるわけです。

 入場してからは、身分証(免許証)の提示→荷物チェックで入場完了でした。やった~、久々の横田基地です。おっと、けっこうお帰り組の方がいますね。みなさんは何時に来たのでしょうね~。

 会場案内図を見ると、ハンガーに挟まれた通路を進む先に出店が並ぶ広いブースエリアがあるようです。その真ん中には待ち合わせポイントとしてC-130Jを展示しているようですが…

 わわ、何じゃこりゃ~、おびただしい人がいます。出店で囲まれたブースエリアは対面の出店が小さく見えるほど広いのですが歩くスキマがないほど人でごった返しています。

 さすが横田基地、広すぎます! ブースエリアの向こうに航空機展示エリアがあるはずですが遠すぎて機影が見えません。そして、人が多すぎます… たしかに今回の友好祭は入場制限が無くて誰でも入れるのですが、この状態は想像していませんでした。

 とりあえず時間も時間なので昼食を調達することにしましたが、出店はたくさんあるもののお目当ての店がどこにあるのかさっぱり分からず、行き着いたブースでピザチリソースホットドッグを購入。ピザはクオーターサイズで800円、ホットドッグは1000円(8$)でした。円安の影響で値段はすべて高めです。この時点でかなり疲労が蓄積していましたが、意を決して航空機展示エリアへ…

 一番手前にいたのはイルカのような顔をしたホンダ・ジェット、余談ですが設計者の藤野道格さんはハワイで見たフェラガモのハイヒールから得たイメージを生かしてノーズ部を設計したそうです。わぉ!

 主翼上にあるホンダジェットのエンジンのカウリング、デザインが秀逸です。


ホンダジェットの近くには、軍用機ではありませんが見たことのない水上機もありました。

 この水上機はニセコアビエーション所有の飛行機のようです。

 なかなかカッコイイ機体です。


 航空機地上展示エリアの3ブース目はヘリコプターエリアです。ここでは5機のヘリを展示していますが、写真を見て分かるように展示機の間隔がとても広くてこの5機を見るだけでもかなりの時間と労力を必要とします。お~っと、ここで妻が白旗宣言です! まもなく始まるオスプレイの展示飛行をここで座って見ているのでこの先はおひとりさまで~ とのことでした。

 無理もないです。2km以上歩いて休憩無しの3時間立ちっぱなしはさすがにきついです。で、ここからは一人ぶらり旅です。小型ヘリコプターエリアの目玉は何と言ってもAH-1Z ヴァイパーです。

 AH-1Z ヴァイパーはアメリカ海兵隊が運用する攻撃ヘリコプターで、機首にはヘルメット表示照準システムと連動した3砲身ガトリング砲(M197 20mm機関砲)を装備しています。ヘリコプター展示は規制線がないので機体に触れることもできます。なので、記念に20mmガトリング砲の銃口に指先を入れる貴重な?体験をしてきました~。笑

 さて、このあと小型機展示エリアの最終ブース(T4とブルーインパルスを展示)まで行きましたが、そこから先の大型展示エリアまではかなりの距離があったので、やむなくここで断念です。あとは反対側の小型機展示エリアを見ながら戻ることにしましょう。

 T4の反対側にあるF-35までもけっこう距離あるな~と思って歩いていると「オスプレイのデモ飛行が始まります」のアナウンスが…タイミング悪いな~と思いながらもいちどT4のところに戻ると…

 お~、見えました! CV-22 オスプレイです! 思った以上に軽快な動きです!

↑ 固定翼モードで飛行するオスプレイ、最大巡航速度446km/h 航続距離3,590km

      CV-22オスプレイ デモ飛行 垂直着陸(VTOL)→短距離離陸(STOL)

    
 直径11mの3枚ブレード「プロップローター」は固定主翼の両端にあるターボシャフトエンジンで駆動されていますが、左右の駆動出力軸が主翼内で連結されているためターボシャフトエンジンが片発停止になってもプロップロータが止まることなく安全に飛行できるようになっています。

 
 ホバリング中のオスプレイ、騒音はヘリコプターより小さく感じました(遠かったから?)

 ホバリングしながら後ろに進んだり、向きを変えたりと動きはとても機敏でした。

 
      デモ飛行の最後に会場の皆さんにお辞儀をしてから退場していきました~。

 さて、ここからは急ぎ足で見ていきましょう。

 F-35の向こうに見える3発エンジンの飛行機は退役が決まっている空中給油機KC-10エクステンダーです。これ1機でF-35、51機分の燃料を積むことができるそうです。


 こちらは「太平洋空軍デモンストレーションチーム」のF-16展示ブースです。三沢では派手なアクロバット飛行を見せてくれましたが、横田では2機編隊による高速パスのみだったようです。(入場待ちに見たF-16はデモチームのパスだったことが判明)



 F-16のおとなりには「C-12J ヒューロン」という見たことのない飛行機がありました。エンジンカウリングの形から一瞬「YS11か?」と思いましたが、アメリカ陸軍/空軍ご用達の輸送機でした。

 C-12J ヒューロンのプロペラ先端は鏡面仕上げのピカピカでキレイでした。



 さて、時間はすでに15時を過ぎています。20時に打ち上がる1万2000発の友好祭フィナーレ花火も見たいところですが、そろそろ体力的に限界なので帰ることにしました。

 妻と合流後は飲食ブースを見ながら第5ゲートへと足を進めましたが、お目当だったチーズケーキ、スモークドターキー、アメリカンバーガーのお店は見つかりませんでした。(バーガーはあちこちで売っていましたが日本人が出店しているお店が多くて、人気の外人バーガーは2時間待ちで諦めざるを得ませんでした…)

 あ、フライドオレオは見つけましたよ。第5ゲートに一番近いFブースで何気なく寄ったお見せで偶然にも発見! 即刻買いました~。3個で600円でした。高いのか安いのか分かりませんが念願のGET! です。

 見た目はこんな感じで上には粉砂糖がかかってます。さっそく口に入れてみると…わぉ! あま~い! 甘味しか感じません。甘味以外の味を舌の味蕾が総出で捜索しましたが、ひとかけらも感じませんでした~。妻は口にするなり「甘すぎる…」と絶句していましたが、疲労困憊の体が欲していたのか、めずらしく1個食べきりました~笑

 いいんです。この甘さで正解です! これくらいの糖分を摂らなければあの広い大陸では生きていけません! フライドオレオ最高です! これはリピート確実ですね。横田基地公式Webでは事前に飲食店ブースリストを公開しているので帰宅後に画像を拡大して調べたところフライドオレオを出しているお見せは2店舗だけでした。その内の1店舗を見つけたのですから超ラッキーですね。

次回行くときはこのブースリストを精査してから出かけることにしましょう。

 そうそう、公式発表によると今回の友好祭の入場者数は19万3000人で過去最高だったようです。この人数なら、あの広~い横田基地が人で埋め尽くされるのも納得ですね。

ミステリアスな青いオーロラ出現~その正体は?

2022年11月27日 | Weblog
  2022年11月3日、G1クラスの地磁気嵐が発生した夜、これまで誰も見たことのない青いリボン状のオーロラが北欧の空に現われました。その正体は何か?そのナゾが明らかになったようです。 

 以下、2022年11月4日付けSpaceweather.comの記事より
11月3日の夜、スウェーデン在住の多くのスカイ・ウオッチャーが地磁気嵐で乱舞するオーロラの下で輝く青いリボン状のオーロラを目撃した。

 そのオーロラはスウェーデンのアビスコ国立公園から世界中にオーロラの映像を配信しているLight Over Laplandのディレクターであるチャド・ブラックリーさんに「私はかつてこのようなオーロラを一度も見たことが無い」と言わせるほどの奇妙なものであった。

 Light Over Laplandでツアーガイドをしているミシェル・サッチさんはこのオーロラをビデオで録画。目撃者によると青いオーロラは現地時間の17時15分に急速に肉眼で見えるようになり、30分後には地平線へと沈んでいったという。青いオーロラは大きく形を変えることはなく、乱舞する緑色のオーロラの手前にあるように見えたと目撃者は話している。(videomovie

 ボストン大学の宇宙物理学者、西村俊さんはこの動画を見て「これがオーロラだとすると、とても奇妙なことだ。オーロラアークが他のオーロラアークを乱すことなく交差することはないので、オーロラ物理学の観点からは説明しがたい現象だ。」と述べている。

では、これがオーロラではないとするとこの現象はどう説明すればよいのだろうか?

The blue ribbon over Lake Tornetrask. Photo credit: Claudio Comi

 その可能性の一つとして考えられているのがミサイル発射だ。10月下旬以降、ロシアはバレンツ海で原子力ミサイル巡洋艦「Peter the Great」でICBM発射演習を実施しており、ロケットの排気がこれと似た現象を発生させることは過去にも何回かあったので、それが原因ではないかと考えられている。

 しかし、不思議なことにそのミサイルを目撃したという人が今のところ一人も現われていない。青いオーロラを目撃した人たちは声をそろえて「オーロラ出現の前に空を横切るものは何も無かった」と述べている。

 今もって青いオーロラは謎のままです。複数の場所から撮影された写真でオーロラの高さが分かるので、青いオーロラの写真を撮った方はぜひご連絡ください。もちろんミサイルを見たという人の報告も待っています。11月4日付けSpaceweather.com

ふ~むふむ、青いオーロラとはこれまたずいぶん神秘的な現象ですが、どーもこれはオーロラではないようですね~。スカイウオッチャーのみなさんはやれエイリアンだとか、やれワームホールだとか盛り上がっているようですが、謎は謎のままでこのまま解決することはないのだろうなぁ~。と思っていたら11月15日付けのSpaceweather.comに続報が載っていました。

 しかもタイトルが「ロシアのロケットはなぜ青いオーロラを発生させるのか」となっていて、記事の内容が「発生原因はロシアのロケットだった!」ではなく、ロシアのロケットが青いオーロラを発生させるメカニズムに関する内容でした~。あれれ?いつの間に解決してたの?

 以下、2022年11月15日付けSpaceweather.comの記事より

 2022年11月3日にスウェーデンとノルウェーで目撃された夜空を横切る奇妙なへび状の青いオーロラは、色も動きもオーロラ物理学の法則に反するものでした、事実、それはオーロラではありませんでした。専門家たちはこの青いオーロラが目撃された時間と北海でロシアの潜水艦がICBMを発射した時間が一致していることにすぐに気づきました。

  ロシアのロケットが青いオーロラを発生させることを世に知らしめたのは2009年12月9日の夜にノルウェーで発生した「巨大な螺旋状の模様が突然空に浮かび上がる現象」です。(関連ブログ→blog


 ブルーオーロラは2017年10月26日にも現われました。このときは、モスクワの北800kmのプレセツク宇宙センターからカムチャツカのクラ試験場に向かって発射されたICBMトポルによるものだと考えられています。

The blue exhaust of a Russian rocket on Oct. 26, 2017. Credit: Alexey Yakovlev of Strezhevoy, Russia

 2016年に発表された論文「ロシアのランチャーの運用中に観察された例外的な光学現象」は、そのようなロケットがどのように青い光を生成するかを説明しています。「固体燃料の主な燃焼生成物は酸化アルミニウムAl2O3です。高温では、一酸化アルミニウムAlOの形成も起こります。AlOは気体状態で存在します。これらの分子による太陽光の共鳴散乱は、ロケットのガスダストトレイルのターコイズ色に対応する波長領域4374〜5424 Ǻの発光を引き起こします。」と論文には記載されています。

 これで謎は解決されたのでしょうか?いや私たちは調査をやめたわけではありません。北欧に住むスカイウオッチャーのみなさんはブルーオーロラを目撃したときはぜひ写真を投稿してください。
11月4日付けSpaceweather.com 

ふ~むふむ、論文によると固体推進剤燃焼生成物に含まれる金属アルミニウムと大気中の酸素との相互作用によって一酸化アルミニウム雲が発生するとありますね~。古くは1977年9月20日のボストーク打ち上げの時も目撃されたとあるので、人知れず昔から発生していた現象のようです。

 ロケットブースター「ボストーク」の打ち上げ1977年9月20日
1977年9月20日の早朝、旧ソ連領土の広大な北西部地域とフィンランドの隣接地域で、膨大な数の目撃者の間で混乱を引き起こした驚くべき光学現象が観察された。ペトロザヴォーツクの住民の多くがこの珍しい現象を目撃した。(ソビエト新聞ニュース記事「未知の現象」より)

「ロケット打ち上げ中に出現する最もカラフルで大規模な現象は、高度100kmを超える上層大気で観察できる。これらの効果は、ロケットエンジンの排気によって生成されたガスダスト雲の分散粒子による太陽光の散乱に関連している。これらの高度では、大気中に自然起源のエアロゾルが存在しないため、これらの現象の自然な類似性は知られていない。」と論文にありますが、

 これは基本的にロケット打上げ時に発生する「夜光雲」と同じメカニズムのように感じますが、どうなのでしょう? ICBMやポラリスは打上げ仰角がロケットより低いことや機動性が高いことでロケットの打上げ時に発生する夜光雲と形状が違うのかもしれませんね。

 それにしてもこの神秘的なブルーオーロラの原因がICBMやポラリスミサイルの発射というのは何とも興ざめな話ですね。


三沢基地航空祭2022 観覧記録

2022年09月13日 | Weblog
 NASAの飛行機が三沢に飛来した!ということは前日(9/10)のツイッターで話題になっていたので知ったのですが私にとっては存在すら知らなかった飛行機でした。三沢航空祭は過去にもめずらしい機体(B2-Bなど)が展示されることがあったので今回も展示されるのではと期待が膨らみました~。

 さて、今回抽選で当選したものの三沢基地航空祭はこれまで行ったことが無いので事前の情報収集が重要です。一番気になる駐車場ですが3年ぶりの開催となる今年は基地周辺に無料駐車場を用意しているとのこと、朝5時頃からは入れるというので下記のようにプランを立てました。

 22:00仙台出発→紫波SAで珈琲タイム→八戸自動車道 折爪SAで仮眠→05:00無料駐車場着

 で、実際は21:30仙台発→23:00紫波SA着(お店はすべて閉まっているので自販機の珈琲をモバイルSuicaで購入して、ほっとコーヒータイム)23:10紫波SA出発 → 0:40折爪SAに到着したのですが…

 なんと深夜にもかかわらず誘導員が誘導灯を振って駐車場所を案内しています。え… 誘導員が何人もいる。ここはSAといってもコンビニ(ミニストップ)とトイレだけのPAのような場所のはず…

 誘導員に案内されて駐車場を進むと、おおー満車です! なんじゃこりゃ~ スゴイ数の車です。とりあえずコンビニ前の唯一空いているところに車を止めて誘導員に、
「あの~、どうしてこんなに誘導員がいるんですか?」と尋ねると
「ああー、今日は特別で…」
「明日の三沢ですか?」
「そうです。みなさんここで仮眠を取って、たぶん早朝には一斉に出ると思います。」
(なるほど、コンビニから離れた場所の車はすべて窓を目隠しておやすみモードのようです)
「そうなんですね~。ご苦労様です。」
とお言葉をかけてコンビニに入ると…

 むむ、お客さんは数人しかいませんが、フツーのコンビニでは感じない緊張感が充満しています。あー、この雰囲気はNHKドキュメント72時間「夏コミケのコンビニ」で見た様子そのものだ。店員さんたちが黙々とおにぎりを並べてこれからやってくる激混みの準備をしています。
 店内は青森土産寄りの品揃えが所せましと並べてありましたが、おにぎりの数とお弁当の数は私にとっては初めて見る量の多さで圧倒されて逃げるように車に戻ってしまいました。(笑)

 さて、車に戻って仮眠を取ろうと思いましたが駐車場所がコンビニ前で明るいこととひっきりなしに車が出入りするのでどーも仮眠モードに入れません。あらためて外を見るとけっこうの車が青森方面へ出て行ってます。ナンバーを見ると福島、宮城、秋田、さらに関東圏もちらほら… う~む、これは早めに三沢に行った方が得策なのか… 

 結局、早めに三沢入りすることにしました。眠気も覚めたので01:40に折爪SAを出発、ここから三沢は近いので02:30には無料駐車場に着きました。無料駐車場は暗かったので正確には分かりませんがかなりの数の車がとまっていてみなさん就寝中のようでした。で、私もお仲間に入れてもらって仮眠モード開始です。西の空には大分低くなった満月が見えていました~。

 05:00アラームの音で目を覚まして周りを見ると、多くの方が動き出していました。駐車場前の道路を見るとファルコンゲートに向かって歩いている人が多数います。三沢基地への入場門は三カ所です。ここから一番近いオカゲートは距離にして300mほどで基地内移動用バスの乗車場所となっているところですがバスはゲートオープンの8時にならないと乗れません。

 ここから2番目に近いファルコンゲートは距離にして2kmありますがバス待ちの時間を考えるとファルコンゲートで待つ方が早く入場できるはずです。ということで、みなさんと一緒にてくてくとファルコンゲートに向かって歩くこと30分、5時30分過ぎにはファルコンゲートに着きましたがすでに300mの列ができてました。これはまだいい方で最終的には1km以上の列ができていたそうです。

 ここからは8時のゲートオープンをただただ待ちます。三沢基地は米空軍の基地でもあるので持ち込み物には厳しい規制があります。3辺の合計が100cmを超える物はリュックでも三脚でも椅子でも持ち込み不可です。なので持ってきた椅子はかなり小さい物でしたがそれに腰掛けてひたすら待ちました。

待ち時間を利用して本日の展示飛行スケジュールを見ながら基地内での動きのシミュレーションです。
〈展示飛行スケジュール〉
8:45 オープニングフライト(F35A,F2,F16,EA-18G〉
9:20-9:40 米空軍F16 機動飛行
9:55-10:05 F15J 訓練飛行
10:10-10:20 F-2 機動飛行
10:40-10:20 UH-60J 訓練飛行
10:55-11:05 F35A 大編隊航過飛行
11:00-13:00 JAL定期便の飛行
13:05-13:20 CH-47J 訓練飛行
13:25-13:40 EA-18G 機動飛行(キャンセル)
13:45-14:05 米空軍F16 機動飛行
14:10-14:25 F35A 機動飛行
〈地上展示エリア〉
エプロン東側-自衛隊エリア、エプロン西側-米軍エリア
 これから入場するファルコンゲートは基地の東端なので見学コースとしては自衛隊展示エリアから進んで、展示飛行を見ながら西側の米軍エリアに向かうという動きになります。
 途中でグッズ販売のブースも見たいし、お昼は米軍エリア内にあるバーガーキングに行きたいし、アメリカングルメ屋台も見逃せないなぁ~などと考えているとオープン時刻20分前に列が動き出しました。お、早めのオープンか!?と思ったら列が詰まっただけで、結局、8時をちょっと過ぎたときにゲートがオープンしました。→ photo

 基地に入ってからは手指消毒エリア→手荷物検査エリア→金属探知機によるボディーチェックエリアの3関門を通ってやっと広~いエプロンに出ました~。

 やった~、ひさびさの航空祭です。気持ちが高まります! で、NASAの飛行機ですが、行けども行けどもお目にかかれません… なんと米軍エリアの一番奥にありました。着いたときにはすでに黒山の人だかり… さすが超レアと言われる飛行機です。

 この飛行機の正体は、テキサス州ヒューストンNASAジョンソン宇宙センター(JSC)所属の気候大気調査機「マーティンWB-57Fキャンベラ(N926NA)」です。

 韓国・烏山空軍基地をベースとして行っていたモンスーン調査(8月2日から9月1日まで)を終えてヒューストンに帰る途中、三沢基地航空祭に合わせて寄ったものと思われます。

 パイロットのADAM KLEINさんとDARROWさん、ブルースーツがお似合いですね。

 この飛行機は元々は高高度戦術爆撃機であり、あのU-2偵察機の前身だった機体でもあります。なので翼長が37.5mととにかく長いので全体像を写すのには苦労しました。ちなみに全長は20mです。

 B-57キャンベラの初飛行は1953年ですが今回飛来したWB-57Fは1963年初飛行なので機体年数は59年でまもなく還暦です。WB-57Fの建造数は21機ですが飛行可能なのはNASAが保有している3機のみ… FAA上のレジストリは2025年となっているので見られるのはあと数年かもしれませんね。

 アップで撮影すると年季が入っているのが分かります。

  エンジンは、プラット・アンド・ホイットニー TF33-P-11A ターボファン

 ↑ このエンジン2基で高度18,000mまで上昇します。推力は 15,500 lbf (69 kN)

↑ ベースボールユニホーム風の二人は専属のグランド・クルーで常に同行しているようです。

 マーティンWB-57Fキャンベラ(N926NA)は韓国・烏山空軍基地に向かう途中、7月26日に三沢基地に立ち寄っています。モンスーン調査はおもに東シナ海で行っていましたが、フライトレーダー24で確認したところ2日ほど仙台上空(高度16,000m)を通過して太平洋に出ていたことが分かりました。

 早速、WB-57Fをフライトレーダー24のアラートに登録したので今度来たときは見逃すことなくウオッチングできるぞ~。(笑)

 こちらは高さ3mの撮影台から撮ったWB-57F。なんと撮影用の高台を用意してくれてました。サービスいいですよね~。この角度から見るとまさに「怪鳥」ですね。駐機しているときには翼端が下がっていて羽を休めている鳥の様相です。

 さて、ここまでWB-57Fキャンベラのことばかりだったので。ここからは三沢航空祭のハイライト写真も少々ご覧ください。(^^ゞ

 なんと言っても今回の見どころは三沢基地に配備されている航空自衛隊のF35Aです。12機による大編隊航過飛行、そして展示飛行の大トリで見せてくれた圧巻の機動飛行!凄すぎました~。

 ステルス戦闘機なので日の丸も含めてモノトーンコーデです。

↑ 湿度が高かったのかヴェイパー出まくりで機体が見えなくなることも何度かありました。

第301飛行隊の部隊マークはマフラーをした「カエル」で第302飛行隊が「オジロワシ」です。

こちらは太平洋空軍デモンストレーション・チームのF-16の機動飛行前準備の様子です。

この機動飛行が凄い! アフターバーナー全開でキレッキレのアクロバットはまさにド迫力!

空を切り裂く飛行と爆音、そして目の前を通り過ぎるスピードの速さには圧倒されました。

↑ よく見るとパイロットのグローブが星条旗です。わぉ!(拡大写真はこちら→photo

こちらは海上自衛隊のUS-2、新明和工業が開発した海洋における救難に特化した飛行艇。

US-2のエンジン は ロールスロイス社製 AE2100J ターボプロップ4基、

プロペラは推進効率のよいブレード6枚のダウティ・ロートル製のR414、めっちゃ美しいです。

天気は悪くなかったのですが展示飛行の時は曇り空になるという残念な空模様でした。

とにかく基地内が広すぎて急ぎ足で移動したのですが全部を見ることはできませんでした。

あ、昼はバーガーキングに行って本場のワッパーをいただきました~。


 当然ながら激混みなのでメニューは2種類、ワッパーJrのコンボセット(1450円)とチーズバーガーJrのコンボセット(1500円)のみでした。バンズは日本とは違ってどっしりとした重量感があって、中にはコールスロー・ドレッシングに近い味のソースがたっぷり入っていて、それがパテの味を引き出していてとても美味でした。(← おまえはグルメレポーターか!)

 さて、さて、アメリカングルメの屋台で食べたいもの(フライドオレオなどetc…)がたくさんあったのですが、カロリー高めのバーガーキングで満腹になりその他には食指を伸ばすことができませんでした。ざんねん~、
 
 まだまだ見たいものがあるのですが、時間はあっという間に15時になって基地内に蛍の光が流れ始めました。展示機体もみな一斉に帰投の準備です。エンジンを始動して次々と離陸していく様子を見るのは航空祭のもう一つの楽しみですが、隊員のみなさんの作業の妨げになるので、エンジンを始動したUS-2を横目に見ながらファルコンゲートへと向かいました。US-2のSTOL性能(短距離離陸)を間近で見るチャンスではありましたがまたの機会ということで諦めました。

 今年の入場者数は、公式発表によると3万5000人ほどだったそうです。初めて行ったのでかなり混んでるなぁと思ったのですが例年は9万人だということなのでこれでもかなり空いていた方なんだなぁと思いながら帰路につきました。(仙台には20:00前に着いたので大河ドラマに間に合いました~)
 
 以上、三沢航空祭2022 観覧記録でした。


〈おまけの動画〉9月18日追記
三沢基地航空祭2022 F16高速機動飛行!

三沢基地航空祭2022 F16デモチーム 超低速飛行~垂直上昇

三沢基地2022 F16デモチーム 高速ロール

三沢基地航空祭2022 F16デモチーム 離陸~ギアアップ~ハイレート機動飛行


KC-135ストラトタンカー(空中給油機)



CV-22オスプレイ

オスプレイのコックピット

後部の出口には大きな機銃が…

この巨大なローター兼プロペラでホバリングから水平飛行に移るシステムは実に興味深い…

この翼がこの機体を支えるだけの揚力を持ち合わせているとは、どーも思えないのだが…

なんとも不思議な飛行機ですね。



2022.3.16 地震のこと

2022年03月23日 | Weblog
2022年3月16日 23時36分、福島県沖を震源とする大きな地震が発生した。

 今回の地震は2011年東北沖地震(東日本大震災)以降に発生した地震としては最大の揺れだった。今回の地震について東北大学災害科学国際研究所は昨年2021年2月13日に起きた地震(M7.3)と震源がほぼ同じ双子地震だったと分析している。

 1年間というスパンで発生した双子地震としても特異性があるが、23時34分に発生したM6.1の地震の2分後にM7.3の本震が起きた連続地震だったことも含めてかなり特殊な地震だと感じている。

 なので今回の地震についてその時なにが起こったのか記憶が薄れる前にメモしておこうと思う。
時は 2022年3月16日23時30分、リビングでまったりとテレビを見ていた時だった。ドドドッ…という初期微動がやって来た。

 2011年の大震災以降、宮城県に住む多くの人は初期微動でその後の地震の大きさが分かる特殊能力を身に付けている。わが家ではこの初期微動でリビングに留まって様子をみるか、リビングからウッドデッキに出るかを判断しているのだが、23時34分の初期微動はウッドデッキに避難すべき振動だった。

 妻とウッドデッキでこれ以上揺れが大きくならないようにと願いながら様子をうかがっていると、かなり強い揺れだったがピークは過ぎて揺れが収まってきた。東京に住む娘から「地震大丈夫?」とラインが入ったのでリビングに戻って、「大丈夫(送信時刻23:36)」と送信ボタンを押した瞬間だった。

 ドドドドドドドドッーと再び初期微動が来た。やばい! 妻と2人でウッドデッキに脱兎のごとく駆け出してウッドデッキに出た瞬間、ドドドッ、ガーッ、という大地震特有の大音響と同時にリビングに置いてきたスマホとテレビから緊急地震速報が鳴り響いた。

 強い揺れに必死で耐えているとき青白いフラッシュが東の空と南東の空の低いところで立て続けに光った。これは仙台駅から撮影された大震災発生時の映像でも見られるモノだが、肉眼でその瞬間を見たのは初めてだった。

 その直後、揺れは収まるどころかさらに強くなった。肩を掴んで揺すぶられるような激しい揺れ、家が小刻みにジャンプして見える凄まじい縦揺れ、家の中からは様々なモノが倒れ落下する音が連続して聞こえてくる。

 激しい横揺れだけでなく強い縦揺れを含めた3次元の揺れに家が崩れるかも…と恐怖を感じた。ひょっとしたら大震災より強い揺れかも…と感じたが揺れている時間は大震災の時よりはるかに短かった。

 娘に「もっと強いの来た」と送ったラインの送信時刻が23時38分だったので強く揺れていた時間は1分程度だったと思う。ちなみに東日本大震災の時は強い揺れが3分以上続いていた。→3.11強震記録波形

 今回の地震(M7.4 最大震度6強)と昨年2月13日の地震(M7.3 最大震度6強)は震源地も規模もほぼ同じ双子地震だったようだが気象庁の推計震度分布図をみると今回の方が広い範囲で大きく揺れていることが分かる。( ↓ クリックで拡大)


 こちらは防災科学技術研究所が公開している仙台の強震記録波形

記録開始時刻23:36:48 最大加速度330.7gal 計測震度5.3 震央距離92km
上段が南北方向、中段が東西方向、下段が上下方向の加速度を表しています。

 今回の地震では宮城県の川﨑で1232.7galという2016年の熊本地震に匹敵する加速度が記録されていますが、震度は地震の最大加速度と地震波の周期で決まるので加速度が高いからといって必ずしも大きな震度になるということはないそうです。詳しくはこちらを→気象庁 震度と加速度


*参考資料
・日本で震度7を記録した地震の最大加速度は以下のとおり
 1995年 兵庫県南部地震: 891gal
 2004年 新潟県中越地震:2516gal
 2011年 東北地方太平洋沖地震:2933gal(築館:計測震度6.6)
 2016年 熊本地震前震:1580gal
 2016年 熊本地震本震:1362gal
 2018年 北海道胆振東部地震:1796gal
・世界最大加速度 岩手・宮城内陸地震:4022gal 2008年6月14日 M7.2
 →計測地点(一関西:計測震度6.3、震央距離3km、震源深さ8km)
・2011年3月11日 M9.0:1807gal(仙台:計測震度6.3、震央距離170km)
・2011年4月 7日 M7.2 :1084gal(仙台:計測震度6.2、震央距離87km)
・2021年2月13日 M7.3 :215gal(仙台:計測震度4.9、震央距離90km)
・2022年3月16日 M7.4 :330gal(仙台:計測震度5.3、震央距離92km)
・重力加速度1G≒980gal

 東北大学災害国際研究所の災害緊急調査報告によると今回の地震は2021年2月13日の福島県沖の地震(M7.3)の余震の1つであり、震源の位置と深さ(57km)から沈み込んだ太平洋プレート上部で発生したいわゆる「スラブ内地震」とのこと。

*スラブ内地震:東北地方の地下に沈み込んだ太平洋プレート内で発生した地震
*プレート間地震:太平洋プレートと日本列島が乗っているプレートの境界がずれて発生する地震

 今回の地震も昨年の地震も広い意味で捉えると3.11後の継続的な余震活動のひとつということらしいが、宮城県沖で3.11以降に起きたマグニチュード7クラスの余震(2011年M7.2、2021年M7.3、2022年M7.4)活動域をつなぎ合わせると下図のように空白域が現われてくる。


 このことから、断層構造が連続していればという仮定での話だが、未破壊域を震源とするスラブ内地震が今後発生する可能性があると東北大学災害国際研究所は警鐘をならしている。

 そうならないことを願うばかりであるが日本に住んでいる以上地震は避けることのできない自然現象である。備えあれば憂いなしというが、地球規模の自然災害に対しては人間はまったくもって無力であり、ましてや家や家財等を傷つけないようにすることは不可能である。大事なことはいかにして身の安全を確保するか、その一言に尽きる。


関連リンク
災害緊急調査 令和4年(2022年)3月福島県沖地震特設ページ(東北大学災害国際研究所)
2022年3月16日の福島県沖の地震について(遠田 晋次 教授)
令和4年福島県沖地震 東北沖地震以降に続発した3つのM7スラブ内地震とその意味
(遠田 晋次 教授 陸域地震学・火山学研究分野)
地震動について 大野 晋 准教授(地震工学研究分野)
現地調査報告 柴山 明寛 准教授(災害文化アーカイブ研究分野)
        森口 周二 准教授(計算安全工学研究分野)
        大野 晋 准教授(地震工学研究分野)
        佐藤 健 教授(防災教育実践学分野)
宮城県の地震活動の特徴(政府 地震調査研究推進本部)


6月17日の白い気球

2020年06月19日 | Weblog
6月17日の謎の気球の目撃記録で~す。

その日、朝から謎の気球騒ぎが起きていることは全く知らず、9時30分ごろ大和町を車で走行しているときに、前方で路上に車を止めてスマホを空に向けて撮影している人を見かけ、何を撮影しているのだろうと空を見上げたときに白い物体が浮かんでいることに気付きました。



2020.6.17 9:56:34 Canon PowerShot G7X MarkⅡ fl8.8mm F5 1/1250  

…はて、なんでしょう? 車を脇道に止めて降りてみると、おっと、強い風が吹いています。ふ~む、見た感じはバルーンですがこの強風にも関わらず、風に流されることなく静止しているように見えます。方位は南南西、仰角は50~60°、自ら発光しているのではなく明らかに太陽光を反射している物体です。動画はこちら→video


2020.6.17 9:56:23 Canon PowerShot G7X MarkⅡ fl36.8mm F4.5 1/1250

見た感じは明らかに風船またはバルーンですが大きさがよくわかりません。高さは1000mあるかないかくらいだとその時は思ったのですが、報道で10000m以上だと聞いてちょっとびっくりです。目撃しているときにジェット旅客機がほぼ重なって見えましたが、目撃した時の高度は10000m以下だと今も思っています。



2020.6.17 9:43:13 D810A VR24-70mm f2.8 fl70mm ISO800 F16 1/1000 (トリミング)

7×50の双眼鏡で見て分かったことは、真球のバルーンであること、格子状のアンテナのようなものをバルーンの下から1本のワイヤーでぶら下げていることでした。テレビで報道されたようなプロペラ等は見えませんでした。


時間にして15分程度見ていたと思いますが、その間に高度は若干高くなり見かけ上の大きさは小さくなりました。また、動いていないように見えましたが、こちらに近づいている感じがしました。

正体は不明ですが自分の中の結論としてはどこかから流されてきた観測用の気球だなと感じました。それと同時に、似たような気球が10数年前にも目撃されてニュースになったよな~、などと思いながら車に乗り込み出先に向けて運転を再開しました。

今回の気球騒動を見て感じたことは、今回は雲一つない快晴で透明度が良かったことから多くの人に目撃されたけど、実際はけっこうな頻度で日本の上空にやってきていて、天気の具合で気付かないだけなのでは、と思いました。




〈追記〉2020.7.3
7月3日(金)8:15配信 読売新聞オンライン記事→こちら
この記事によると白い物体の飛行コースは
蔵王町→村田町→名取市・岩沼市→太平洋とのこと

結論として所有者・目的は不明、落下物も確認されなかったため
午後5時に県としての対応を打ち切ったとある。

県には高い高度を飛行する物体を追跡する機材がなく対応には限界がある。
今後、同様の物体が出現した場合は政府にと対応を求める考えがあると
村井知事は述べているが、当然である。

どう考えても国防上の問題であり国が対応することだと思うけど、
日本政府は今回の件で本当に動かなかったのだろうか。公表してないだけなのでは…。



シルバースピットファイア

2020年01月19日 | Weblog
天文ネタではありませんが、あまりにもミラクルな出来事だったのでメモしておきます。

それは法事のために久しぶりに家族が集まったときのことです。

時は2019年9月22日、時間は13時30分頃、場所は登米市のとある食事処の駐車場。法事後の昼食を終えて駐車場に出て全員が車に乗り込んだ時、突然空のかなたから「ブロロロロ…」と力強いレシプロ機のプロペラ音が聞こえてきました。

プロペラ機が飛ぶことは珍しくないのですが、そのエンジン音があまりにも力強く、何より今まで聞いたことの無い音なので、車を降りて音のするほうを見てみたが、木立の向う側を飛んでいるらしく機影は見えず…

「姿が見えないないぁ…」と思った次の瞬間、木立の向う側からプロペラ機が飛び出してきました。うわ、かなりの低空飛行です。見かけの仰角は約40°ほど、距離も近くてパイロットの頭を確認できるほどです。

「ほひょ、なんだ、あれは?」今まで見たことの無い機影です。やけにプロペラが大きく、エンジン音が「バラッ、バババラ…」とバラつきのある音で…「なんだ、エンジン不調なのか…」「近くの瀬峰飛行場から飛んできた手作り飛行機か?」「いや、違う、やけに美しい機体だなー」と思った直後、正体不明の機体が左へバンクして、見えた翼端が、なんと楕円形です。

「うわ~、めっちゃ美しい~。第二次世界大戦のスピットファイアを実際に見たら、きっとこんな風に見えるのだろうな~、この飛行機誰が作ったのだろう。」…と、頭の思い込み回路が勝手に「この飛行機はもの好きなロシア人が作った手作り飛行機で、本日久々に飛ばしてみたがエンジンが不調なのですぐにせみね飛行場に戻ろうとしているところ」と決め付けていたのですが…

プロペラの異様な大きさと明らかにエンジンパワーが桁違いなこと、40年前にせみね飛行場で見た本物の零戦の飛行と雰囲気が似ていることから、これだけのパワーが出るエンジンとプロペラでなければ、空中戦はできないよなぁー、と別の思考回路が勝手に思い始めて…はたと

「いや、これってスピットファイアじゃないの?」という思いが一瞬頭をよぎったが、それはありえるはずの無いことなので、何とかつじつまを合わせようと頭脳回路をフル回転させていると、無言で飛行機を見つめている父を案じた娘が後部座席から「どうしたの~?」と声をかけてきたが、とっさに出てきた言葉は

「ありえない…、ありえない…、まぼろし?…?…」だった。頭の中では何とかつじつまを合わせようと、「時空のひずみで第二次世界大戦の飛行機が現代に現れたのかも…」という回答をはじき出していたが、そうとしか考えられない出来事だった。

左バンクをとった機体は、その後、北北西に向かって針路を取り、まっすぐ飛んでいった。機体を真後ろから見るアングルで、飛行機が小さな十字形に見えていたが、見えなくなるまでずっと見続けた。

あの飛行機は何だったんだろうと思いながら一路帰宅。飛行機に興味のない家族は誰一人としてその話題に触れることはなかったのだが、

その日の夕方、娘が突然スマホ片手に「お父さん!あれスピリット何とかだったらしいよ!」と興奮気味に話しかけてきた。

「え?何?どういうこと?」
「あのね、あの飛行機は、本物!…本物のスピリット何とかだよ。世界一周だって!」

まったく説明になっていないが、娘の話を要約すると、娘の友人がツイッターで

「世界一周中のスピットファイアが仙台空港に着陸するかもしれないので待っていたが結局見ることができなかった」

とつぶやいていたことから、いろいろ調べてみたら…

イギリスを2019年8月5日(月)に出発した世界一周中のシルバースピットファイア「G-IRTY」が9月22日に新千歳空港から龍ヶ崎飛行場へ向っていたが、台風の影響を避けるために、仙台空港手前でUターンをして岩手の花巻空港に着陸。時間と飛行コースからあのとき見た飛行機は世界一周中のスピットファイアで間違いないと分かったとのこと。

なんと、本物だったのです。機影が見えていた時間はわずかに30秒足らず…店を出る時間が1分遅れていたら見ることができなかった訳で、その瞬間に、その場にいたことが超ミラクルです。

そのとき見た機影は下記のように見えました。(下記写真は皆様のツイッターから無断でお借りしています。ご容赦願います。)

木立のムコウガワから出た瞬間はこんな感じ、


実際はもう少し正面から見る角度だったため、キャノピー越しにパイロットの頭が見えた。


バンクしたときはまさにこの角度、翼端の楕円がとても美しかった。


この瞬間にスピットファイア…??? いや、まさか…と迷宮のラビリンスに陥る。


後ろから見てもキレイな機体。


何だったんだろう? ありえない…まぼろし?と思いながら機影をいつまでも追った。


スピットファイアの機体が美しかったのは言うまでもありませんが、それと同じほど感動したのはエンジン音です。パワーを感じさせる野太く力強い音なのにやけにリズミカルで、軽快ともいえる独特の音でした。ロールスロイス製の12気筒マーリンエンジンの音を生音で聞けたことは一生の宝物です。航空ファンとしては76年前に製造されたスピットファイアのエンジン音を日本で聞くことは、本来、願ってもかなわないことなので偶然の巡り合わせに感謝です。

スピットファイアの飛行経路、松島でUターンしている。




 登米市上空で北西へ進路変更、その瞬間を目撃していた。




宮城県ソラノクラサ・マップ(SQM)

2011年08月15日 | Weblog
ソラノクラサを測るSQM(スカイクオリティメーター)

これを使うとソラノクラサ(光害)の様子がわかります。

天体写真を撮影するときに計測したデータをマップにプロットしてみました。

自宅以外は宮城県内で天体撮影に適していると思われる場所です。
と言うより、今まで撮影に行った場所で空が暗かった地点です。

SQMの数値は気象条件によって変わるので目安とお考えください。自宅は
光害の影響が大きく、きれいに星が見えることはほとんどありませんが、
たま~に、ビックリするほどきれいに見えることがあります。

自宅からきれいに見えた「みなみのかんむり座といて座」

2009.9.8 21:22:43 NIKON D50 f28mm F2.8 6sec
星座線入りの写真はこちら(

天の川が見えた「夏の終わりの大三角」

2006.8.31 0:01:21 NIKON D50 f18mm F3.5 76sec

透明度がすこぶる良かった「秋の星座たち」

2008.7.30 0:29:16 NIKON D50 f28mm F2.8 20sec

3月11日のこと

2011年04月29日 | Weblog
3月11日の14時45分までは、普通の時間が日常的に過ぎていた。

おととい起きた大きな地震のことなど話題にあがることもなく…、むしろ
3月9日の地震はすでに記憶の表面にはなかった…、という方が正しいと思う。

そして、時計は14時46分に達した。

ドドドドッ…、
その瞬間、誰もが気づいた、この初期微動が尋常ではないことを…、
「やばい!」
「大きいのがくるぞ!…」

ゴゴゴゴツ…、グワーッ、ガーッ…
「キャー!」
「おお、わー!」

それは経験のしたことのない激しい揺れだった。
歩くことも、動くこともできない激しい揺れが1分ほど続き…、
やっと揺れが弱まったかと思った瞬間、また激しくゆれ始めた。

さらに1分…、いや2分、揺れがおさまる気配がまったくない。
「何が起きているんだ?…」

なんとか建物の外に出たが、強い揺れでヨタヨタとしか歩くことができない。
「わわ、地球が割れる~!」
冗談抜きで、本当に地球が割れるのでは…と思った。

3月11日の震度分布図

なんと、日本列島の全土が揺れた。

地震の直後、すぐに停電となり、
通信手段の途絶、断水、ガス遮断、携帯電話からのWEB閲覧も応答なし、

道路はいたるところで段差ができ、どの道路が通行できるのかもまったく不明、
いたるところで交通渋滞、なぜか雪も降ってきて、日暮れとともに訪れる暗闇、不安、
何度も襲ってくる強い余震…、しかし、この時、被害が未曾有のものだと知る人は
まだいなかった。

信号が止まった道路に連なる車の赤いバックランプ…、異様な光景が延々と続いていた。

日付が変わるころ…、降っていた雪もやみ、いつの間にか空はきれいに晴れ上がっていた。
「あっ…」空を見上げた瞬間、言葉を失った。

空に広がる満天の星空…、
自宅でこのような星空を見ることは、一生かけてもあるはずのないことであった。
それが今、目の前に広がっている、あってはならない満天の星空が…、

「大震災の夜」

2011.3.12.0:29 NIKON D90 FISHEYE 10.5mm F2.8 ISO1600 30sec

対角魚眼レンズによる30秒露出だが、肉眼でもこのように見えた。写真でもわかるように
かみのけ座のメロッテ111とかに座のプレセペ星団が驚くほどはっきり見えた。

画面左に見える雲が赤く見えるのと低高度が明るくなっているのは、仙台新港の
火災によるものと思われる。

大きいサイズの写真はこちら(

アボガド事件

2011年04月24日 | Weblog
3月9日10時35分、それは突然やってきた。

カメラ三脚を取るため車の後部座席を開けたときのことである。
自分の目に思いがけない物が映った…、アボガドである。

カメラ三脚はいつも助手席側・後部座席の床に置いている。
そのアボガドは三脚と後部座席の間に誰かが置いたかのように転がっていた。

「あ!、アボガドだ…。」
そっと、手にとってみる…、

「まちがいない、あのアボガドだ…。」
そう、それは、我が家でずっと探していたアボガドである。

いつだったか、スーパーで買ったものを台所で広げていたとき、
買ったはずのアボガドがないことに気づいた。

たぶん、運転中に車の床に転がったのであろうと誰しもが
思うところだが、車の中をいくら探しても見つからなかった。

結局、スーパーで袋に入れる時に入れ忘れたのだろう、という
結論に達した。しかし、袋に入れた記憶もあるし、スーパーの台には
置き忘れているものは何もなかった。という強い反論があり、迷宮入りとなった。

そのアボガドが突然現れたのである。手に取ったアボガドは
カラカラに乾いて石のように硬くなっていた。ややくぼんではいるが
形は原型を保っている。振るとカタカタと中で種が動く音がする。

しかし不思議である。もし車のどこかに引っかかっていたとしても
三脚と座席の間に転がっているのは説明がつかない。悪路を走ったわけでもない。

その日の夕食時、
「今日、車の中でアボガドが見つかった…。」と言うと
娘 「え!…、あったの!?」
息子 「あの…、アボガド!?」
妻 「…」

私 「これって何ヶ月前の話だっけ?」
娘 「半年くらいじゃない~。」
妻 「何言ってるの…、1年以上前だよ!」
全員 「え~!?」

妻の話だと最低で1年、たぶん1年半前だろうということだ。
なぜ今まで見つからなかったのだろう? その間に車検も受けている。不思議である。

何より見つかった場所が不思議である。横に置いた三脚の横で、
どこからも転がってくるはずのない閉鎖的な場所である。
どう考えても説明がつかなかった。

夕食時はこの話題でもちきり、いつもより楽しい夕食となった。
その後、入試時の地震の話となり、そこから話は飛躍して、今回の地震の
エネルギーで時空にひずみができて、アボガドが出現したのだという話題になり、
それで腐ることもなく、ミイラ状態のアボガドになったのだという説に
みょうに納得したりして…、そこには笑い声の絶えない、いつもの日常があった。

しかし、その日常は2日後に…、消えた。