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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

1月25日の火星

2025年01月31日 | 火星
1月25日深夜に撮影した火星の記録です。

 良かれと思った気流はベテルギウスまで瞬くありさまで1月19日のシーイングにはほど遠い気流でした。なのでスタックは良画像25%のみとしてレジスタックスのパラメーターを吟味したところ、思いのほかいい感じにアルベドが浮かび上がりました。

2025/1/25 24h09m μ210+WREYMER PLAN 5×+TCA-4(Extend)+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=14000mm (F/59)
Shutter=15.31ms Gain=300 (62%) Duration=90s  AS!3 Drizzle1.5× 25% of 5866frames


撮影時のシーイングはこんな感じでした~。

こちらは6ショット分をデ・ローテーションした総露出時間540秒の火星です。

2025/1/25 24h10m μ210+WREYMER PLAN 5×+TCA-4(Extend)+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=14000mm (F/59)
Shutter=15.31ms Gain=300 (62%) Duration=90s  AS!3 Drizzle1.5× 25% De-rotation 540s


 太陽湖がほぼ中央に来ていますが、2020年の大接近のときは火星の目玉のように見えた太陽湖が南の方に見えてるのでぜんぜん存在感が違いますね。





こちらが今回の観測で確認できたアルベド地形です。


衝 2日後の火星(1/19)

2025年01月29日 | 火星
衝の2日後に撮影した火星の記録で~す。

 記録を見ると撮影を開始したのは21時29分だったようですが、90秒露出の連続撮影10ショット撮ったところで雲が来てしまい撮影はあっけなく終了となりました。あらら…

 撮影時の高度は 61°~63° なのでADCは使わずの撮影です。というよりはADCを必要としない高度60°になるのを待って撮影したのですが、雲がやってくるのは想定外でした。

 ま、10ショットも撮影できたのですからむしろラッキーと考えるべきですね。で、その10ショットをDe-rotationした画像がこちらです。

衝 2日後の火星、視直径14".5 地球からの距離=9715万km

2025/1/19 21h35m μ210+WREYMER PLAN 5×+TCA=4(Extend)+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=13700mm (F/58)
Shutter=20.97ms Gain=300 (62%) Duration=90s  AS!3 Drizzle1.5× 50% ×10  De-rotation 900s

こちらはオリジナル1枚元画像です。撮影時の火星暦は4月22日なのでまだまだ北極冠(北極フード)が大きいですね。北極の雲が消えて小さくなった北極が見えるのは火星の夏至(2025/5/30)の頃ですがその時の視直径は5".6です。気流はいい時期なので天気次第では撮影できそうですね →(星図)

2025/1/19 21h30m μ210+WREYMER PLAN 5×+TCA=4(Extend)+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=13700mm (F/58)
Shutter=20.97ms Gain=300 (62%) Duration=90s  AS!3 Drizzle1.5× 50% of 4285frames


こちらは確認できたアルベド(地形)のまとめです。


 これから火星は地球から遠ざかっていくので視直径が小さくなりますが、4月末でも薄明終了時の高度が50°もあるので、撮影はまだまだ続きま~す。

〈追記・撮影時のシーイング〉

最接近前日の火星(1/11)

2025年01月12日 | 火星
1月11日の夜に撮影した火星です。気流が良かったのでキレイに写りました~。

 地球最接近23時間08分前の火星(-1.4mag, 0.64238au = 9635万7000km)

2025/1/11 23h29m Mag = -1.4mag  Diameter = 14".6 CM = 212.33° De = 11.10° Ls = 28.79 k=0.998 
μ210+WREYMER PLAN 5×+imaging Flip Mirror+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=17350mm (F/74)
Shutter=14ms Gain=350 (72%) 60s×AS!3.25%×5image 90s×AS!3.25%×5image  De-rotation 12.5min   


<追記>
撮影時のシーイング

火星(11/26)

2024年11月30日 | 火星
火星の撮影を再開するため外に出たのは11月26日03時を少し過ぎた頃でした…

 見上げた夜空は雲ひとつ無い快星で、冬の星座たちがまるで夏の星座のように瞬くことなく天球に貼り付いていました。ほほう、これはすばらしい…

 後日、気象庁の過去天気図で11月26日03時の気圧配置を見たら、仙台上空は高気圧の中心が通り過ぎた直後の気圧配置となっていました。

 この天気図は、まさにこれ以上は無いと言い切れるほどの好シーイング気圧配置図です。こちらの大シルチス火星は11月26日0時40分に撮影した火星ですが、高度47°で、ADC(大気補正)を使わずに撮影したにもかかわらず驚異的な解像度で写っていました。

これぞ、THE 火星! 大シルチスが正面に見えている火星!

2024/11/26 0h40m μ210+WREYMER PLAN 5×+TCA=4(Extend)+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=12950mm (F/55)
Shutter=9.060ms Gain=350 (72%) Duration=60s  Autostakkert3 25%  De-rotation 60s×11image  
Magunitude = -0.4mag  Diameter = 11".1 CM = 290.77° De = 15.56° Ls = 6.55 photo


そしてこちらが、火星南中の27分前、高度71°で撮影した火星です。中央経度は330.23°、サバ人の湾~子午線湾~アリンの爪が見えます。(大シルチス火星は南極を上にしていますがこちらは北極を上にしています)



2024/11/26 3h22m μ210+WREYMER PLAN 5×+TCA=4(Extend)+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=12950mm (F/55)
Shutter=9.235ms Gain=350 (72%) Duration=60s  Autostakkert3 25%  De-rotation 60s×13image  photo


 好気流とは言え11月下旬にこれほどの高解像度火星が撮影できるとは… 想像を遙かに超えていました。超オドロキです。こちらは撮影時刻の火星をWinJUPOSで再現した火星図です。


 そうそう、書き忘れてましたが、撮影時の輝面比は0.92でした。輝面比が1.00になるのは年が明けて1月8日で、その9日後が火星衝です。視直径は14".6、光度は-1.4等まで明るくなります。南中時刻は0時台~23時台になるので撮影もしやすくなります。問題は冬の気流ですね…今季の冬は暖冬ではなく平年並の寒さになると予報が出ていますがどうなのでしょう?

 期待はできませんが少しでも気流が良くなる日を探して撮影を続けることにしましょう。

〈追記〉
火星・大シルチス(元動画)

11月10日の火星

2024年11月13日 | 火星
11月10日の火星撮影記録です。

 撮影は火星の高度が60°を超えるのをまって2時45分頃から開始しました。気流は木星を撮影したときと同じで良好です。オリオン座のリゲルとベテルギウスは瞬いていないように見えます。

 撮影システムは木星撮影時と同じで、大気補正プリズム(ADC)を使わない μ210+WREYMER PLAN 5×+TCA=4(Extend)+Apollo-C(UV/IRcut)です。

 露出時間はDe-rotation でコンポジットするので60秒露出にします。火星の撮影としては短めですが始めからDe-rotationありきでの露出設定です。

 で、こちらが60秒露出を20枚De-rotationした画像です。

2024/11/10 μ210+WREYMER PLAN 5×+TCA=4(Extend)+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=13050mm (F/55)
Shutter=9.253ms Gain=350 (72%) Duration=60s  Autostakkert3 25%  De-rotation 60s×20image  


 火星としては最もアルベド模様がない地域ですが、火星の最高峰オリンポス山とタルシス三山が正面にあるので山めぐりをするにはいい時間ですね。アルシア山にかかる雲も写っています。



こちらは2024年11月10日02時51分から03時50分までの自転の様子です。

CM=112°→127° De=14.9° Ls=358.6° Diameter=9.8"

↑ 中央経度は15度ほど移動(自転)しているのですがアルベド模様がないので自転している様子が分かりにくいですね。2020年の接近時に作った火星クルクルはアルベド模様がたくさんあるので自転の様子がよく分かります。そもそも視直径の大きさがちがうのでその差もありますね。↓

2020年10月31日23時07分から24時07分までの自転の様子

CM=228°→242° De=-22.9° Ls=306.3° Diameter=20.2"

 2020年の接近時は中央緯度が-22°なのでドライアイスが溶けて氷だけになった真夏の南極冠がよく見えます。逆に北極地方はほとんど見えていないこともよく分かりますね。


本日、11月13日は火星における太陽黄経が0°なので火星歴の春分の日となります。

 暑さ寒さも彼岸まで…と言いますが、火星ではどうなのでしょうね~。

〈追記〉
撮影時のシーイング

11月4日の火星

2024年11月08日 | 火星
ニュー惑星カメラ(Player One Apollo-C)テスト第4弾:その3~火星撮影の記録です。

 撮影システムは木星と同じにして、PLAN 5×+ADC+Apollo-C(UV/IRcut)で3ショット、 PLAN 5×+ Flip Mirror+Apollo-C(UV/IRcut)で2ショットほど撮ってそれぞれDe-rotationしました。

↓ で、こちらが顕微鏡対物レンズを使って撮影した火星ファーストショットです。



↓ こちらはFlip Mirrorを挟んで光路長MAXの拡大率で撮影した火星ですが、画像を見るとそれほど破綻はしてないように感じます。視直径が小さいからかPCモニター上ではかなり暴れていたのですがね~。



↓ で、これが拡大率の違いが分かるように並べてみた比較図です。これを見ると光路長MAXのFlip Mirrorシステムは火星に使えそうですかね~。ま、気流の状況によるとは思いますが…



 さてさて、撮影した11月4日の火星Lsは355.7°だったので火星歴で考えると3月15日の1日目になります。となると火星の北半球は春の始まりで、南半球が秋の始まりとなります。その頃の気温はどのくらいなのかなぁ~と思って調べたらこんな感じでした。



 ふむふむ、1日の気温差が80℃~90℃ですか~。海のない砂漠惑星だとこうなるのですかね~。火星移住後は地下都市にするのが良さそうですね。火星は大気が薄いのでたぶん隕石落下も多いだろうし、地上で住むのはリスクが多すぎますね。

 さて、11月3日宵の口の土星からスタートしたニュー惑星カメラ(Player One Apollo-C)のテストですが、3惑星を撮影したところで終了~とはならないで、なんと、この後にISSの拡大撮影テストを行いました~!

 ISS通過は04時47分なので、あと約30分後です。う~む、気がかりなのは飲み頃の温度にするためにキッチンに置きっぱなしにしてきた甘酒ですね~。これをいつ飲むか… とりあえずはISS拡大撮影の準備をしながらいつ飲むかを考えることにしましょう!笑

 続きは次回のブログで~

〈追記.11/14〉
撮影時のシーイング

10月13日の火星

2024年10月26日 | 火星
ニュー惑星カメラ(Player One Apollo-C)テスト撮影第3弾の火星です。


2024/10/13 4h01m μ210+TPL-18mm+Apollo-C(UV/IRcut)Shutter=12.43ms Gain=300 (62%) Duration=60s AS!3 50% of 4815 Drizzle1.5×

 撮影時の火星の中央緯度は11.38°でした。北極がだいぶ見えるようになってきましたね。撮影時の光度は0.4等、視直径は8.1秒、地球からの距離は1億7300万kmです。まだまだ遠いですね~。

 10月13日の火星から見た太陽黄経(Ls)は 344.5°なので、火星暦では3月4日の1日目になります。春分の日まであと少しですね~。

 え!? まって、まって、3月4日の1日目って、どういうこと?…

〈説明しよう!〉
なんと火星では3月4日が2日間あるのです!それだけではなく全ての日が2日ずつあります。
そのわけは…
 ・火星は地球より太陽から遠いところを公転してるので太陽の回りを1周するのに687日かかる
 ・地球では1日で1°ほど太陽黄経が進むが、火星では1日で(平均すると)約0.5°しか進まない…
 ・そのため火星では太陽黄経が1°進む時間は地球の2日間になってしまう…
 ・火星暦は火星から見た太陽黄経の値を地球の暦に当てはめて表記している…
ということで火星のカレンダーを地球歴で表すと全ての日が2日ずつあることになってしまいます。
 *注:火星は軌道離心率が大きいので遠日点付近では太陽黄経が1°進むのに3日かかることもある。逆に近日点付近では1日で1°進む日もある。

実際に国立天文台>惑星の自転軸で調べると
 2024年11月13日の火星から見た太陽黄経は0.36°になるので火星の春分の日となりますが、

 翌日11月14日の太陽黄経はまだ0.86°なので、この日も春分の日となってしまいます。

 なので、将来、人類が火星に移住したときにはいろいろと不都合が出てきます。

 例を挙げると、火星で生まれた火星キッズが火星で1年間を過ごして誕生日のロウソクふうをする日は地球歴では687日も過ぎているので1歳の誕生日なのに事実上はほぼ2歳ということになります。

 ということは日本の小学校に入学して6年生で卒業するときは地球歴に換算すると22歳になっているということになります。わぉ、 #火星移住  #教育基本法改定

 さらに、火星で生まれた子どもたちが成人年齢に達する18歳は、地球歴に換算すると33歳のおっさん…ということになります。こりゃ、こまった!? #火星移住  #成人年齢引き下げ問題

 地球の記憶がある人は地球歴で問題ないけど、火星で生まれた子どもをわざわざ地球歴に換算するのはどーかと思うので、火星移住後の年齢をどう数えるか問題は早急に解決する必要がありそうですね。

おっと、話がだいぶそれてしまいましたが、 ニュー惑星カメラのテストはさらに続きまーす。

〈追記.11/14〉
撮影時のシーイング

火星と木星の大接近

2024年08月15日 | 火星
02時ジャストのアラームがなった時はノンレム睡眠中だったのか、起きたときの記憶が曖昧でなんだかよく覚えてないのだが、カラダは目的に向かって行動していたらしく…

 02時13分には火星と木星の大接近ファーストショットを撮影していたようです。 昨日から大気が不安定で変わりやすい天気だったので望遠鏡の準備もカメラの準備もまったくしていませんでした。

 そもそも02時台は庭木がじゃまで赤道儀の位置からは木星と火星が見えません。どうやらブドウ糖不足の脳に変わって目的意識高めのカラダが状況を判断して600mmレンズの固定撮影がベストと決めて撮影を行ったようです…

こちらが本日のファーストショットです。

2024/8/15 2h13m21s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f450mm ISO3200 F6.3 1/4sec(トリミング)

 ふう、ようやく脳が活動を開始して状況が分かりました。空は雲量9~10です。奇跡的に火星と木星の部分がぽっかり晴れていますが薄雲がうごめいています。こりゃ~、早く撮影しないと雲で見えなくなる可能性大です!

東の空はこんな感じでした~。

2024/7/25 2h19m54s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO6400 F5 4sec(トリミング)

 さて、この後の撮影機材は何にしようか?と考え始めた時… なんと、あっという間に木星が暗くなって見えなくなってしまいました。SCW観測情報で衛星画像と雲量を見ると雲のスキマがあることになっているのですが…

 それなのに、空はベタ曇り…どういうこと? そのナゾは近くの街灯を見て解明しました。霧です。街灯から地面に向かってレンブラント光線が出ています。しかもかなりの濃霧です。確かに息苦しいほどの湿度だなぁとは思ったのですが、これは確実に湿度100%に達していますね。

 …ということで半ばあきらめていたのですが、1時間後に急激に霧が晴れてクリアな星空が見えてきました。うそでしょう~と思いながら赤道儀のカバーを外して望遠鏡の準備です。

 始めは準備が簡単なMAK90にデジカメを装着して、次に20cm反射に惑星カメラを取り付けて拡大撮影を行います。撮影の前にMAK90で接近の様子を見ましたがクリアと思った空は透明度が著しく悪くて木星の模様もイマイチでした。

マクストフ・カセグレン90mmで撮影した火星と木星の大接近(離角18′55″)

2024/8/15 3h31m49s D810A CELESTRON C90 MAK(f1,250mm) D810A ISO3200 1/3sec

 では、ここで20cm反射にチェンジして拡大撮影だ~! と意気込んで準備をしている間にまたしても全曇りになってしまい、その後は姿を見せないまま朝になってしまいました、トホホ…

 ま、時間は短かったですがこの天気なので、眼視と望遠鏡で見られたのは超ラッキーでした。以上で撮影会は終了となりました。で、こちらが本日のまとめのフォトです。


火星と木星の大接近2024(photo


8月9日の火星

2024年08月13日 | 火星
8月9日に撮影した火星の記録です。


2024/8/9 3h02m42s μ210+Takahashi 2× Ortho Barlow+ADC+ASI290MC(UV/IRcut)
Shutter=9.034ms Gain=350 (58%) Duration=60s AS!3 25% of 5642 Drizzle1.5×



 撮影を開始したときの火星高度は34°、光度は0.9等、視直径は6秒です。中央経度は287°でちょうど中央に大シルチスが来ていました。中央緯度は-4.2°なので南半球は南極点まで、北半球は北緯70°付近まで見えているようです。



 撮影は露出60秒で11ショット連続で撮ることができたのでその11ショットをDe-rotationした画像がこちらです。今回もリンギングが発生したのでRegiStaxのウエーブレットは弱めにかけて画像処理もシャープ処理を控えめにしています。大シルチスの南にあるヘラス盆地が目立ってますね。

2024/8/9 3h06m μ210+Takahashi 2× Ortho Barlow+ADC+ASI290MC(UV/IRcut)
Shutter=9.034ms Gain=350 (58%) 1min×11 25% Drizzle1.5× De-rotation 11min



本日のまとめフォトで~す。WinJUPOSのグラフィックで比較してみました。


 撮影終了後に倍率270倍で覗いてみたのですが今回は中央にある大シルチスがはっきり見えました。もう少し高度があがるともっと見やすくなるのですが、火星は現在のおうし座から9月~10月はふたご座、11月にはかに座に移動するのでなかなか高度が上がらないですよね~。

 それに比べて木星はずっとおうし座にいるのでこれからどんどん見やすくなって存在感マシマシになります。さすが惑星の王者!自己アピールが強いですね。2024年は12月8日が木星衝です。


撮影時のシーイング(03h12m28s)


〈関連ブログ〉
8月3日の火星と木星
2024年初撮影の火星(7/23)
火星と土星の大接近(4/11)
明け方の金星と火星 観望記録(2/9)
水星と火星の大接近(1/28)

8月3日の火星と木星

2024年08月11日 | 火星
8月3日に撮影した火星と木星の記録です。

 撮影時の火星中央経度は351°、ほぼ正面に子午線弯が見えています。今回は顕著なリンギングが発生したため左側に円弧状の疑似模様(The Mars Edge-Rind Artefact)が出てしまいました。

 視直径は5.89秒、撮影時の高度は約40°、地球からの距離は2億3800万kmです。2025年1月12日の最接近時は9600万kmまで近づくのでまだまだ遠いですね。


2024/8/3 3h30m μ210+Takahashi 2× Ortho Barlow+ADC+ASI290MC(UV/IRcut)
Shutter=15.52ms Gain=350 (58%) Duration=90s AS!3 50% of 6026 Drizzle1.5×

火星撮影時のシーイング



 で、こちらが木星のファーストショット、露出90秒の1枚画像です。

木星、3時40分、撮影時高度35°、光度-2.1等、視直径35”.7

2024/8/3 3h40m μ210+Takahashi 2× Ortho Barlow+ADC+ASI290MC(UV/IRcut)
Duration=90s  Shutter=68.14ms Gain=350 (58%) 50% of 1322frames ap34


こちらは6ショットをDe-rotationした画像ですが、うまく重ならずイマイチでした。



2024/8/3 3h44m μ210+Takahashi 2× Ortho Barlow+ADC+ASI290MC(UV/IRcut)
6shot De-rotation Duration=420s Shutter=68.14ms Gain=350 (58%)

 木星と火星は見かけ上の距離がだいぶ近づいてきました。8月3日の離角は約 6°ですが、最も接近する8月15日未明の離角は約0.3°です。ぜひ見たいところですが台風がダブルで日本に近づいているので天気が心配です。