ALQUIT DAYS

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回復の現れ

2011年02月26日 | ノンジャンル
お酒を断って、はじめの2年ほどはよく風邪をひいた。

食欲も旺盛になり、体力的にはみるみる回復していくのに、
なぜこうも風邪をひくのかと怪訝に思ったこともある。

身体から毒素が抜け、その分抵抗力が弱まったのかなどと
馬鹿なことも考えたりした。

実際、飲んでいた頃は風邪の兆候があれば、アルコール消毒と
称して、さらに飲んでいたほどである。

これは、今にして思えば、風邪をひいて、きちんと風邪の
症状が現れ、それを風邪と認識して、対処していくことが
できるようになったということである。

つまり、回復のひとつの現れと言えるであろう。

おかしな言い方だが、たとえば怪我をすれば痛いから、
薬を塗ったり、痛み止めを飲んだりする。
アルコールで神経が麻痺していれば、怪我をしてもさほど
痛くない。 

痛いというのは、身体の異常や外傷を自覚させる
重要な神経の働きである。
その働きが麻痺していれば、手当ての遅れや、
悪化につながる。

気候の暑い、寒い、体調の良い、悪い、身体の痛み等を
はっきりと自覚できるのは、正常ということである。

手足のしびれ、肉離れ、震えなどは、神経の回復過程である。

お酒で痛め続けてきたものが、お酒を断つことによって
自覚症状という表に現れてきたに過ぎない。

それはすなわち、回復の現れでもある。
そして、それが神経に関するものであれば、
回復もゆっくりと長い時間をかけて進むのである。

初期に比べれば、滅多に風邪もひかなくなったし、
ひいても治りが早くなった。
怪我をしても、傷の治りが早い気がする。

長い目で見たときに、そう言えばこう変わって
きたかなと、なんとなく実感できる。

この病気の回復は、そういうものなのである。




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