ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

最終島

2018年09月03日 | ノンジャンル
週末から、済州島へ出向いた。

韓国のハワイとも呼ばれ、厳しい冬の半島に比べれば
温暖な地である。

島独特の穏やかな空気というか時間の流れが
感じられたが、火山島のせいか、どことなく重く暗い
ものを感じていた。

いや火山島というだけでなく、その島の持つ戦後の
悲劇がそうした空気を作っているのかもしれない。

ハワイやグアム、沖縄と違って、硫黄島のもつ
空気そのものだった。

観光地や名所も多い。だが、仕事で行く分には、
そういう場所とは縁がない。
通り道に龍頭という名所があるからと少し寄って
みたが、天気はともかく、何とも暗い海だった。

溶岩が流れ込んでできた複雑な海岸は、黒い
縁取りがされて、硫黄島と変わらない。

どこの海でも眺めていると、大抵は何となく
落ち着くのだが、どうも胸がざわざわする。

出張が多く、各国を巡ってきたが、行くのは
観光旅行者が行かないようなところばかりである。

だからこそ、その土地の空気を感じることができる。

仕事となればどこへでも行くが、再び行きたいと
思わない場所はいくらでもある。

この済州島も、私には今回で最終島と
なりそうである。

休暇を取ってリゾート地へという願望が、
余計に強くなった。

この秋こそは、計画してみたいものである。