9月議会でも6月議会に続けて、パイプテクター問題を一般質問で取り上げました。その時の動画はこのブログで既にご紹介ずみですが、テープ起こしを完了しましたので本日はこちらをご案内します。
やはり、文字にしますと市側とのやり取りが鮮明になり、答弁の問題点も明確になります。
以下、私見は赤文字で書きましたので、そちらも参考にしながらお読みください。
ひろせ:それでは開始します。
件名2「パイプテクターの導入について」
私はこのパイプテクターの導入について疑問を抱いているもので、6月議会で取り上げました。
そして、再度また取り上げます。
その理由は、全くもって市側の対応に納得できないからです。
マスコミでも最近取り上げられてしまいました。週刊新潮です。
週刊誌でまで疑問を投げかけられております。
週刊新潮で書かれたのは「自治体が続々採用 防錆装置に インチキの声」というね、まあこういうショッキングな見出しで、書かれてしまったんですけども、やはり公がこういうものを採用・購入するということは、やはりあの、民間・市内の老朽化したマンション、いろんな問題起きてます。当然そこに売り込みをかけるときに「浦安市も、市も導入しているよ」ということを、実際セールストークに使われていた事例も発生しております。
そういう意味で、ただ浦安市が、だけが、あの、導入するんではなくて、民間にも波及的効果があるわけで、しっかりと、これは、市は考えていただかないといけないと思いました。
賛否両論あるものを、税金を使って、まだ効果が確定していないと言えるようなものを導入するのがふさわしいのかどうかということです。
6月議会の時にもご紹介しましたが、TV番組でこの販売会社の社長が「理屈、証明はこれからいろんな大学で、いま研究しています。その〜あの〜」というくだりがありました。
社長自らが「理屈はまだないんだ」と「いま、証明については、これからいろんな大学でいま、研究中だと」いうことを言っているんです。この研究結果が出てからでも、市の、浦安市が購入するのは遅いことはないのではないかと思います。
それでは、要旨1「効果についての調査」ですね。
細目1「他事例の評価」。
今回通告しております、たとえば、横浜市水道局が調査結果、導入しないというふうに決めたようです。
あるいは、1回取り付けたけれども、これは、あの〜、地方のマンションですね。
本来、意味がないところに取り付けてたのに、「効果があり」ということを、で、お金を払ったけど、よくよく調べたらば、効果がないところのまで効果がありという評価が出たということで、返金騒ぎにまでなって、実際返金されたそうです。
この2事例を、市側はどのように評価するのか? こういう実態が、マスコミ等で報道されている。ちょっと調べればこの事実はすぐ私たちは知ることができるわけです。
この2つの事例について市側の評価・見解を、まずお示しください。
以下、質問者席でお願いいたします。
生涯学習部長:広瀬明子議員の一般質問にお答えいたします。
件名2「パイプテクターの導入について」。要旨1「効果についての調査」。 細目1「他事例の評価について」
再項目「横浜市水道局やマンションでパイプテクターの設置効果が出てない事例があるか、市は、それ、そのことについてどのような見解をお持ちか」とのお尋ねです。
え、横浜市水道局に聞き取りを行いました。
この聞き取りの中では、核磁気共鳴、NMRの事ですが、
「NMR工法による口径50mm配水管における、残留塩素減少防止効果の検証では、実証実験をした2箇所の配水管、えー、これ配水管は水道局の言い回しですが、水道本管のことでございます。は、実際に運用中の口径50mmの硬質塩化ビニルライニング鋼管に防錆装置を設置した下流側における残留塩素濃度への影響は確認できなかった。この結果は硬質塩化ビニルライニング鋼管の腐食箇所は主に継手部分のみであったため、残留塩素と鉄分値に与える影響が少なかったためだと考えられる。という結論であり、NMRパイプテクターの性能・効果を評価したものではございません」ということをお答えいただいております。
なお、民間のマンションの事例についてはあずかり知らないところでございます。以上です。
ひろせ:すいません「民間の事例についてはあずかり知らない」って、TVでしっかりと民間の事例も出されてたじゃないですか。それを私は、きちっと、調べて見解をお聞かせくださいと。
※「あずかり知らない」とは「関与しておらず、それについて何も知っていないさま」です。
こんな答弁をするのは可笑しいです!
そんなことを言ったら、横浜市の事例だって市は全く関与していないのですから、「あずかり知らない」のではないでしょか!横浜市水道局に関しては、「聞き取り」までしたのに、何故民間のマンション事例はスルーしたのですか?
私は、「この二事例をきちんと調べて議会で市の見解を報告してください」と通告しています。
民間マンションの事例は、誰が見ても可笑しさは一目瞭然です。民間マンション事例はスルーして、少々複雑な解説になっている横浜市水道局の事例だけは「NMRパイプテクターの性能・効果を評価したものではございません」と答弁するわけですね。しかし、こちらのHP↓では(青字で表示)しっかりと書かれてますよ!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
また、生涯学習部長の「木で鼻をくくったような答弁」には、この問題をうやむやにしたいと言う明確な意図を感じざるを得ません。
例えば、「横浜市の調査は残留塩素濃度だった」という答弁は、意図的に問題をすり替えているように思えます。
横浜市の調査では残留塩素濃度の他に「赤錆の黒錆化」を調査しており、これは「上流と下流で差が見られなかった」とう報告が出ています。
横浜市は「製品の評価ではない」と述べていますが、「赤錆を黒錆に変える装置」を科学的に調査して「黒錆化は見られなかった」という報告があるのなら、それは「浦安市でも全く効果を得られない可能性がある」と解釈するのが自然です。
これを塩素濃度のみに限定して、横浜市の回答を読み上げて切り上げると言うのは、「触れられると困る、都合の悪い点があることを承知している」ように見えます。
ひろせ:今の時代ね、あの民間のマンションどこかと、調べようと思えば調べ出せます。
(マンション関係者を調べなくても、昨年のテレビ番組でもこのマンション問題は取り上げられていました。市担当者はこの番組は観たと言っています。つまり、マンションで何があったかは知ることができたはずです。また、「ニセ科学を斬る」2020年8月号67頁でも天羽優子氏が分かりやすい図で説明しています。)
私、昨日、当時の関わった方と電話で聞きました。「とんでもなかった」と。
あの、これ。これも、議長の許可をいただいているんですけども(フリップを出す)。
何が問題になっているかというと、このマンションでは、高架水槽、マンションの屋上にあって、ここから、こう水を落としてくると。それで本来、ここ全部の管に通じているここにつけなければいけないのを、間違えて、これは、あの〜、業者側の完璧なミスで、ここにつけてしまったと。だから本来、効果はここにつけたこっちのお部屋は効果あり、出てもいいんですけど、ここにまで効果がありと出ちゃってる。それで納得できないということで、要するに、付けてない、ま、部屋にまでね、「効果がありました」って云う事を言ってしまったと。こんな嘘っぱちないということで、取り外してもらって返金もしてもらったという事例です。
そういう事例が、これはあの、TVで、えー、昨年の11月23日のTV報道で出てきたもんで、私は「ええ?」っていう、こんなの一目瞭然、誰でもわかる、おかしいじゃないかと。付けてないところの部屋にも効果があったんだっていう報告書はありえないわけですよ。
そういう意味で私は市側に、こういう事例をどのように解釈するんですか?ということをお願いしたんですけど、まあ、ちょっと今の答弁は、通告は何のために私は通告したのかというね。議会軽視も甚だしいと言わざるを得ないと思います。通告制度そのものを、なんか否定するような対応だと思います。
あずかり知らないものをこれ以上、そこについて聞くのは、あの〜、時間の無駄ですから結構です。
しかし、市の、本当に真摯な対応が全く感じられない事例だと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後、市長は本件は「棚上げ」にする意向を固めたようです/市長の英断は凄い!