ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

浦安市の福祉サービス その45

2012年09月07日 | パーソナル・アシスタンス とも
23年度国が募集して浦安市も手を挙げ、事業はパーソナル・アシスタンスともが行った「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」の決算報告が出てきました。
この報告を見ても、私は全く納得できない。

以下は、決算書150頁に記載されているものです。転記します。
-----------------------
   (以下転記)

24時間対応の定期巡回・随時対応サービス推進事業
当初予算  0千円
予算現額 19、450千円  
決算   19、450千円
      一般財源    0千円
      特定財源
        国庫支出金  19、434千円
        その他        16千円


内容
・本事案につきましては、第5期介護保険事業計画に伴う介護保険法の改正により創設される「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」を見据えたモデル事業として、日中の午前6時から午後10時までの時間帯に定期訪問と随時訪問サービスを提供するもので、従来より実施している夜間安心訪問ヘルプサービスと組み合わせることにより24時間対応型のサービスとして平成23年7月26日から平成24年3月31日までの250日間実施しました。

成果
・要介護者に対し、24時間体制で利用者の居宅にホームヘルパーを派遣し、必要な対応をとることにより、高齢者の福祉の増進を図ることが出来ました。


  ここまでが決算書に記載されていたことです。
-------------------------
問題点
①利用延べ回数はたったの151回(89回+62回)
 一回、たったの20分のサービスです。
 一回の経費は・・・、
 (19、434、000円÷151回=128、807円)
  
   128、807円もかかったことになります。

一回のサービス提供(約20分)に12万8千円もかける事業者どこにいますか?
民間の発想からしたら、あり得ない話です。
自前で経費を作り出す事業者だったら、こんな経費のかけ方していたら成り立たない。国の100%補助事業だからこんな杜撰さが許されるのでしょうか?

②市は、毎月報告書を提出させていたと言います。
そうであるなら、厳しい指導をすべきでした。利用者を増やす努力、あるいは経費を削減する努力を求めるべきでした。そんなことしたのでしょうか。

③利用者を増やす努力をした跡が見られない
他市で手を挙げた事業者・自治体は、利用者を増やすために大変な努力をしています。関連事業者への宣伝、市の広報・HP・マスコミ・自治会等々宣伝可能な媒体を使い、(例えモデル事業とは言え)制度を広めました。
しかし、浦安市では、事業者公募の段階から広報等には一切出さず、事業がスタートしてからも、市民に知らせる努力を怠っていました。

④「高齢者の福祉の増進を図ることが出来ました。」と言い切っていますが、ここで福祉の増進の恩恵を受けたのは、たったの7人の利用者だけです。
税金の使い方は、広く告知し市民に平等に使われなければいけないはずです。すくなくても、該当する市民全員にはモデル事業がスタートしたこと、100円を出せばいつでも利用できることを知らせる義務があったはずです。
それを怠り、一部のごく限られた市民だけが恩恵に授かる仕組みで事業展開したことは決して容認できません。

浦安市はドンドン高齢化が進んでいます。
この事業は、目の前に来ている高齢化社会をどのように乗り切るのかを考えるには大変重要なものでした。
それを安易な形で事業展開した市の責任は大変重いと思います。

この問題は、今年三月議会でも取り上げましたが、当局の時間稼ぎと思われるようなどうでもよい答弁が繰り返され、本質に迫ることは出来ませんでした。
以下は既にブログにUPしたものですが、再度貼り付けます。

クリック7月17日

クリック7月11日

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« きわどい入札 その2 | トップ | 義援金問題 »
最新の画像もっと見る

パーソナル・アシスタンス とも」カテゴリの最新記事