ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

指定管理者導入事案 反対討論

2021年12月24日 | 指定管理者制度

12月議会には来年4月からの指定管理事業の再公募事案が提案されました。私は以下の反対討論をしました。

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議案第15号浦安市国際センター、第16号浦安駅前第一自転車駐車場、議案第17号浦安市墓地公園、議案第18号浦安音楽ホールの指定管理者の指定の議案の反対討論を行います。

●公募の周知方法について
8月に行った公募の周知ですが、国際センターは広報うらやすでも公募していましたが、それ以外は市HP上だけでした。何故公募媒体を広めなかったのでしょうか。HPは当たり前、広報、マスコミ等々あらゆる媒体を使用して、一事業所でも多くの参入を促すべきでした。


●募集要項の配布期間が大変短かったのは問題
18号音楽ホールは1か月間ありましたが、15号から17号は12日間から15日間でした。申請書の受付日までは1か月間の期間はありましたが、募集要項の配布期間を何故申請書提出期限までにしなかったのか、疑問が残ります。募集期間中は募集要項を配布をしなければ、実質募集期間を短縮したに等しいのではないでしょうか。

●施設見学会を設けたのは国際センターだけでした。
施設見学会は募集要項に記載しなかった理由は、墓地公園はコロナウイルス感染状況を考慮して「人が集まる状況は避けた方が良い」との説明がありましたが、同時期に募集要項に記載した事業との整合性がとれません。「自転車駐車場は基本的にはオープンな施設で、事業者が見に行く分には十分に行ける、連絡があれば対応を考えていた」そうですが、そうであれば何故募集要項の中できちんと謳わなかったのでしょうか。新たに参入を考えている・望む事業者にしてみれば、現場の確認から始まるはずです。現場を隅々まで見て、市が設定する指定管理料で出来るのかどうかの積算をします。図面だけでは積算はできるはずがありません。現在の指定管理者は現場の状況を隅々まで分かっているでしょうが、施設見学会を設けることなく公募したのは、新規参入者を一社でも多く募り、十分な競争性を確保しようとする姿勢の欠如と言われても致し方ないものでした。

●自転車駐車場は上限額の設定はありませんでしたが、墓地公園と国際センターにはありました。その指定管理料を積算するとき、類似施設の実績調査をどこまでしたのかについてですが、指針では指定管理料の設定については細かく書かれてあり、複数事業者から相みつをとる手順のはずですが、全く同様な施設が見つからない、既に指定管理を継続している施設なのでこれまでの実績を踏まえて積算したとのことでしたが、この対応は納得できるものではありません。これでは、現在の指定管理形態に問題がないことを意味し、何故再度の公募をするのかの理由が見えません。当初予定の期間が終了するから公募したに過ぎないと批判されても致し方ありません。

●今回から、指定管理者提案書を事前に見れる状態になりました。その結果、自転車駐車場の収支報告書では本部経費として9パーセントが計上されていました。この内訳説明を求めました。光熱費とか建物修理費は本部にかかる経費ではなく、その指定管理を行う施設にかかる経費です。しかし、経費全体にこの9パーセントが掛かる形での計上でした。この疑問への説明は、「指定管理者の提案事項で審査会で審査され記入されている」とのことでした。9パーセントについては審査会で審査された跡は公開されている議事要旨からは読み取れませんでした。審査会で9パーセントについて審議されたのかされなかったのかが不明です。つまり、全体の数字に9パーセント上乗せする合理的理由は解明されませんでした。

●16号と17号は、これまでも、そして今回も選定されたのは公益財団法人うらやす財団です。この財団の理事長も常務理事(業務執行理事)も元浦安市職員です。選定等審査会の議事要旨からもわかるように審査会メンバーは指定管理者制度運営専門委員以外は市職員です。これで公平公正な選定審査会と言えるのでしょうか。出来レース感が否めません。
今回の選定にかかわった市職員が退職後万が一指定管理に事業所に再就職するような事態が生じたら、市民から疑念を抱かれるのは必至です。
私が再三指摘しているように、すべて学識経験者や公募市民等外部委員で構成すべきです。その時初めて公平性・透明性・専門性が担保されるのではないでしょうか。


以上、いくつもの疑問を抱く選定行為だったと思われます。既に指定管理者になっている事業者が有利になるのでは、というより、現状維持で良しとする考えが根底にあったのではと疑いたくなる公募でした。沢山の事業者に手を挙げてもらい、現在の指定管理者と十分な競争が出来る公募形態をどのように作り出すのか、その努力を感じることはできず、今後の公募の在り方に一石を投じた形態だったことを指摘し反対します。


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