ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

液状化対策

2013年04月03日 | 環境
3.11で市内の86%が影響を受けた浦安市。
液状化対策でこんな方法が東京新聞で大きく紹介されました。

クリック東京記事

 東日本大震災で液状化現象が多発した千葉県浦安市で、長野県産の丸太を「くい」として打ち込み、地盤を強化する試みが始まった。数百本の丸太を地中に打ち込んで緩い砂地盤を締めつけ、強度を高める。鋼管の打ち込みなどに比べ安価で軽く、作業しやすい。工法が浸透すれば、沿岸部などから需要が見込める。全国的に低迷する木材市場てこ入れの切り札としても期待される。 (市川泰之)

 一戸建てが軒を連ねる浦安市美浜地区の住宅街。重機を使い、地面にドリルで穴をあける音が響く。

 丸太は直径二十センチ、全長六メートルほど。三週間の工期で、百六十平方メートルの敷地に計三百八十本を打ち込んだ。施工主の木村勝規さん(70)は「一年以上調べ、やっとこの工法にたどり着いた」と感慨深げだ。

 美浜地区は埋め立て地で、地盤が緩い。大震災時、道路の割れ目からは水があふれ、電信柱やブロック塀は倒壊。多数の住宅が地盤沈下し、曲がった塀や沈んだ側溝が震災の爪痕として残る。

 「強い揺れに耐えられる家にしたかった」と木村さん。木村さん宅も地盤沈下で傾き、取り壊した。同じ敷地に再び建てると決め、さまざまな工法を比較検討した結果、丸太打設を選んだ。

 工法は、飛島建設(川崎市)、兼松日産農林(東京)、昭和マテリアル(北海道岩見沢市)の三社が共同で開発した。昨年六月から浦安市と千葉県木更津市、長野県諏訪市で試験。丸太を打ち込んだ後、コンクリートを重しとして置き、沈下の度合いや地盤の強度を計測してきた。木村さん宅は初めて実際に家を建てるケースだ。

 工法を検証する高知大の原忠准教授(地盤工学)によると、丸太の打設で、地盤の固さや締まり具合を示す数値は一・五倍高くなるという。液状化対策は、セメントで地中に基礎を入れたり、鋼管材を打ち込むなどの工法が一般的だが、それらと比べても効果に遜色ないという。木材は比較的安価で軽い利点もある。地下打設のため、腐食の恐れも少ない。

 首都圏や東海、近畿地方の沿岸部では、南海トラフ巨大地震への懸念もあり、液状化対策への関心は高い。飛島建設の担当者は「全国の沿岸部などで、新たに市場を開拓していきたい」と話す。

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