単独行にしては珍しく早めに目が覚めた。
夜明けにはまだ1時間ほどあるワラビ駐車場に入る。
6時を回ってもう灯りがいらなくなるのを待って氷上に降りる。
ワラビ方面も小石川方面も色とりどりの明かりがともったテント群。
オラは直線的に奥地へと向かうソリ跡を辿った。
僅かに10センチしかない新雪が思った以上にソリの滑りを悪くし体力を奪う。
歩行距離20分、オラは帰り道のことを考慮して8番北側看板を通過したところで妥協。
呼吸を整えて穿孔探査開始。
殆ど外したことのない慣れたエリアだが、今年は魚影が薄く障害物も気になった。
穿孔20数発、水深15m付近で何とか楽しめそうなスポットを見つけテントを設営。
しかし釣り座を整え仕掛けを降ろすまでに、こんなに時間がかかるかと思う要領の悪さ。
周囲のテントは、もう既に荒食いの時間帯に突入しているはず。
着衣に執拗に刺さり込む鈎にも焦りもがき苦しむ。
やっと最初の仕掛けが降りたのはテント越しに燦燦と陽射しを浴びる08:30。
反応良く、記念すべき1尾目は12センチのLサイズ。
その後も時速20尾程度で釣れ続くも、良型に走られてオマツリ数回、着衣を釣ること数限りなく。
シーズン初めてとは言え、待望のワカサギ釣りの爽快感よりもトラブル処理のイライラ感が上回る。
しかも腰痛に襲われ立ち上がるたびよろけ周りの道具を踏み倒しては、こぼれた紅サシを拾う繰り返し。
去年に比べると明らかに体力知力共に落ちていることを実感。
13時までの実釣5時間とは言え、なんだか2時間近くは釣りをしていない時間だったような・・・。
で、結果は6組の仕掛けを失いながら、どうにか束超えとはなった次第。
気温が上がって少し緩んだ雪上、駐車場への急登を必死に乗り越えて帰途に就いたオラであった。
・・・嗚呼歳はとりたくないものだ。