yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

州と洲

2021-05-16 06:06:04 | 文学
さんずい無しの「州」とさんずい有りの「洲」があります。この字は、す、しゅう、しま、なかす 等と読みます。地方の行政区画のこと。中国古代、天下を十二州または九州に分けていたとされます。州が集まって郡、郡が集まって国ともいわれます。日本では、本州、九州、奥州、尾州(尾張)、駿州(駿河)、甲州(甲斐)、房州(上総、下総)、信州(信濃)、紀州(紀伊)などがあり、「北斗の南皆帝州」(帝州は天皇の土地の意味)などとも使われます。アメリカ合衆国の州もテキサス州、カリフォルニア州などと呼ばれます。州の都は州都です。
では、さんずい有りの洲を使った例ですが、直ぐに思いつかない程、意外に少ないのです。 

(1)西郷隆盛の号が西郷南洲(南の孤島、沖永良部島に流罪になったこと  に由来)
(2)関八洲(由来不明。徳川将軍家のお膝元である武蔵、相模、上総、下総、安房、上野、下野、常陸)長谷川平蔵の八洲火付け盗賊改め方が有名です。
なお、畿内は5つの国。四国は四つの国、九州は九つの州。毛利氏は西国11カ国の太守でした。
(3)千葉県館山市の洲崎(すのさき)。由来は地形から。
(4)兵庫県淡路島の洲本(すもと)。由来は地形から。
(5)洲嶼(しゅうしょ)は島の別称。

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