中唐の詩人、白居易の絶句を紹介します。
春風
一枝先発苑中梅
桜杏桃梨次第開
薺花楡莢深村裏
亦道春風為我来
一枝先ヅ発(ひら)ク苑中ノ梅
桜杏桃梨次第ニ開ク
薺花楡莢(ゆきょう)深村ノ裏(うち)
亦道(い)フ春風我ガ為ニ来ルト
「訳」
春風は宮中の庭の梅の一枝を最初に開花させ、ゆすらうめ・
あんず・桃・梨とだんだん花を開かせる。一方、山里では、なずなの花を咲かせにれのさやに吹きつける・だから、こちらのほうでも、わがために吹いてくれたと喜ぶのである。
「鑑賞」
桜は日本のさくらと同じではなく、ゆすらうめです。
白居易らしい平易な文字を使って春風の恵みをもたらして吹くことを詠っています。
「吟剣詩舞道漢詩集 続・絶句編」 日本吟剣詩舞振興会
春風
一枝先発苑中梅
桜杏桃梨次第開
薺花楡莢深村裏
亦道春風為我来
一枝先ヅ発(ひら)ク苑中ノ梅
桜杏桃梨次第ニ開ク
薺花楡莢(ゆきょう)深村ノ裏(うち)
亦道(い)フ春風我ガ為ニ来ルト
「訳」
春風は宮中の庭の梅の一枝を最初に開花させ、ゆすらうめ・
あんず・桃・梨とだんだん花を開かせる。一方、山里では、なずなの花を咲かせにれのさやに吹きつける・だから、こちらのほうでも、わがために吹いてくれたと喜ぶのである。
「鑑賞」
桜は日本のさくらと同じではなく、ゆすらうめです。
白居易らしい平易な文字を使って春風の恵みをもたらして吹くことを詠っています。
「吟剣詩舞道漢詩集 続・絶句編」 日本吟剣詩舞振興会