yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

チェス 多面指し

2012-11-06 06:29:35 | 将棋
チェスの話ですが、強豪の多面指しが話題になっています。去る9月22日に将棋の森内俊之名人と羽生善治二冠がチェスのフランス王者、マキシム・バシェラ・グラーブさん(21)と二人同時に対局する公開イベントがありました。
持ち時間は90分でしたが、一人に対して、二人が同時に挑むという多面指しということでバランスが取れたようです。
3人の棋力をレイティングで表現すると下記のようになります。
  マキシム: 2686点
  羽生善治: 2404点 日本人 1位
  森内俊之: 2308点 日本人 4位

一般に、多面指しを行う場合は、レイティング差が約300点必要といわれていますから、
今回の対局はほぼ公平な条件となりました。
 羽生さんはいい勝負、森内さんも善戦されたということですが、両者とも結果的には負けました。マキシムさんの強さが証明されたと言えます。

レイティング点数は強さを定量的に表す優れた指標で、チェスの世界では広く使われています。
たとえば、世界チャンピオンのガルリ・カスパロフは、全盛期は2851点
将棋の渡辺明竜王は、2290点です。

日本将棋連盟(日本の将棋プロの集団)では段位制をとっており、レイティング制度を採用
していません。私見ながら、レイティング制のほうが定量的で公平なので、日本将棋連盟でも
採用できる制度ではないかと思います。
 ちなみに、将棋の世界で、森内名人と羽生二冠を相手に二面指しができるプロは存在しませんし、もしいたら、その人は将棋の神様に近いということになるでしょう。

 将棋のプロがアマと対局する場合、2面指しや10面指しは当たり前で、それでもプロの勝率が高いそうです。2004年に先崎学八段は、体育館でアマ120人を相手に120面指しを行ったということです。(しかもほとんどがアマの棋力に応じた駒落ち将棋)先崎さんはスニーカーで体育館を駆け回ったので、むしろ脚力のほうを消耗したという話でした。ちなみに、先崎さんの記録はギネスブックに登録されたということです。
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