頼山陽が詠んだ漢詩 「川中島」です。
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鞭声粛々 夜 河を渡る
暁に見る 千兵の大牙を擁するを
遺恨十年 一剣を磨き
流星光底 長蛇を逸す
暁に見る 千兵の大牙を擁するを
遺恨十年 一剣を磨き
流星光底 長蛇を逸す
謙信は夜陰に乗じて妻女山(さいじょざん)を下り、信玄本隊が布陣する八幡原に向かいます。「鞭声粛々 夜 河を渡る」の場面です。朝、霧の晴れ間に忽然と姿を現したのは、毘の旗を擁する上杉の大軍団でした。永禄4年(1561年)9月10日の川中島の合戦の始まりです。不意を突かれた武田軍は信玄の弟典厩信繁を失うなど甚大な損害を被りました。両軍は死力を尽くして戦い、謙信は信玄に迫りましたが、勝敗はつきませんでした。世に名高い川中島の合戦です。
この後、信玄は謙信との正面衝突を避けました。
下の写真は何よりも義を重んじた謙信の書です。
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