海や湖等を泳ぐ時に、最も重要な事は『平常心』ですね
その平常心を保つ為に、進むべき方向を把握する事はとても大切な事です
大会主催者により、コース設定やブイの配置・数はそれぞれです
海にコースロープを張った様に、細かく配置される場合もあれば、ターンポイントにしか配置しない場合もあります
第一ブイまでの距離も大会により様々で、近い場合もあれば、まったく『点』にしか見えない場合もあります
ですから、目標物を『ブイ』に執着せず、他の目標物で判断する事が必要です
【イメージトレーニングをしましょう】
では、あなたがこれからレースを始める事を想像しましょう
スタート前に、目標物の確認です、
まず、ブイがありますね・・・それと建物があったりしますね
船も見えたりします
目標には不適切なモノがあります、
『船』危険です、例え停泊していても、動き出す可能性もあります
建物ですが、大きくて見やすい建物にも落とし穴があります
それは大きさが違っても形の同じモノが離れた場所にあることです
逆に近い場所に並んでいれば、形が同じでも判断が付きますが、離れている場合は、
どっちの建物か判断しにくくなります
ですから、大きさよりも、形に特徴があったり、目に入りやすい色が良いですねこれらと、ブイとの位置関係を把握しておきましょう
見る角度が変われば、つまり、自分が曲がっていれば、位置関係が崩れて行くので、早めに気が付くでしょう
ブイが遠い場合は、泳いでいると波間の視界になり、波で見えなくなることがあります
焦らずに、他の目標物で判断しましょう
沖に向かって泳ぐ場合、ブイ以外な~んにも無い、ただ海が広がっているだけ・・・
こんな時は・・・「あ~、海は広いな~」と、眺めて・・・も、いいですが、
振り返って、スタートする陸の景色・目標物を確認しましょう
ブイとスタート地点の間に自分が居れば大丈夫です
それに、自分が出発した陸地を覚えておく事は、安心にもつながります
振り向いて、見たことも無い景色では・・・
この後に述べますが、な~んにも無い場合でも・・・目標物は現れるのでご安心を
これらの事から、サイディングでは1つに執着せず、おおまかに前方の景色を見る事も大切です
プールでの練習は是非、「1点を見つける」「おおまかに前方を見る」「泳いでいる人を見る」等を練習しておいて下さい
では、レースが始まります
まずは落ち着いて後方からスタートしましょう
先頭集団はバトルが激しく、400mはダッシュする力が必要です
そうでないと、揉みくちゃになり、水を飲んだり、ゴーグルが外れたりで、最初から体力の消耗と恐怖心を抱きかねません
さあ、余裕を持ってスタートしたあなたには、特権があります
それは、先頭集団による『道』です
「おおまかに見る」サイディングを練習したあなたには見えるはずです
前方を泳ぐ選手達のキャップ・リカバリーの腕・はねあがる水が・・・
さあ、その選手達の密度の濃い辺り、または中央辺りを目指して泳ぎましょう
距離が進むほどに選手達はばらけてきます
大丈夫、そのころにはサイディングにも慣れ、目標物も視界に入るようになってます
目標に向かって泳ぐポイントですが、ここで特別な場合を紹介しましょう
南のキレイな海で、底が見える場合です
色とりどりのキレイなお魚や、海がめに遭遇したら嬉しいですね
サイディングで前方確認したらそのまま視線を水中へと移します
陸の目標物と直線上にある、水中の目標物を見つけましょう
そこまでは、サイディングせずに進めますね
必ず陸のモノと直線上になるように、また次の水中のモノを決めます
ただし水中にめぼしいモノが無ければ、あきらめて下さいね
この時に気をつけたいのは、陸は常に2点以上で判断する事を維持する事です
もう1つ、突然のスコールで何も見えなくなったら、泳ぐのは止めて、立ち泳ぎや、平泳ぎでその場からあまり動かない様に、じっと我慢です
一人ぼっちになってしまった不安に襲われますが・・・あなただけではありません
選手全員が同じ思いです、大丈夫、落ち着いて
また、三角波も厄介ですね
一瞬にして自分の体の向きが変わってしまったりします
波により体が動けば感じます。上がったり、下がったり、押し返されたり、押されたり、
海の変化に遊ばれて見ましょう
人間なんてちっぽけなモノです、もし、平常心を失い頭が真っ白になったり、体調が崩れたりしたら、ためらわずに、ライフガードを呼びましょう
片手を大きく振れば、飛んで来てくれます・・・両手はダメですよ!
体が沈み体力を消耗していまいますからね
ああ~、海が呼んでいる~