山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

関西・北陸の旅: 第8日

2007-11-19 07:38:01 | くるま旅くらしの話
昨夜は心地良い興奮のもと、満天の星空を仰いだのに、今朝は立ちこめていた霧が、やがて雨となって天井を打つ状態となった。この辺りの気象の変化は、琵琶湖に劣らず激しいのかも知れない。
iさんの車と並んで一夜を過ごし、今日は名残惜しい別れの時が待っている。朝食の後、記念写真を撮ったりしながらひと時を過ごす。嬉しくもわずかに哀しい時間だった。人生にはこの様な時間か時々ある。
iさんご夫婦と別れを告げ、R162をひたすら小浜に向かう。小浜は何度も訪れているが、今はNHKの朝ドラ「ちりとてちん」で名を上げている所だ。
小浜の手前の名田庄の道の駅で小休止。此処は平安時土御門家の荘園があった所と聞く。土御門家は往時の暦や占いに大きく関わった安倍晴明に連なる家と聞く。詳しいことは良くわからない。とにかくこのあたりは、歴史の宝庫である。
その後は小浜のフィシャーマンズワーフへ。鯖の串焼きをゲットするだけが目的。この間天気は荒れ模様で、強風の吹き荒れる中、雨が降ったり止んだりの状態が続く。今日はどうやら日本海側の天気はすこぶるご機嫌斜めの様である。
目的の浜焼きをゲットした後は少し先にある瓜割り名水を汲みに立ち寄る。ついでに昼食休憩。ここの名水を汲む人は多く、ひっきりなしにポリタンクやペットボトルを積んだ車の出入りが続いている。雨は依然として降り続いている。どうしょうもない天気だ。
さてこれからどうするか。明日は大野市の辺りを訪ねたいと考えているので、今夜はどこか近くの道の駅に泊まらせて貰おうと思う。検討の結果、越前町の道の駅:パークイン丹生ケ丘を目指すことにした。
さぁ、それからが大変だった。敦賀近くの若狭湾は今まで見たこともない凶暴な表情をしていた。荒れ狂った波は唸り声をあげて岸辺に襲いかかっていた。敦賀市街を過ぎると海沿いの崖を道が走っており、突風が吹くので慎重に運転した。この車は風に弱いのだ。最悪の天気の中の走行がしばらく続いた。山道を抜け武生に入った時は本当にホッとした。
武生は今は越前市となっていた。給油の後鯖江からR417に入り、越前町の道の駅に向かう。相変わらずの雨である。天気が良ければ鯖江の街中を歩けるのに、残念だ。次の機会にするしかない。鯖江は確か将軍吉宗の出身地だったと思う。その様なことを考えている内に道の駅に到着。
ここは初めての道の駅である。停まっている車は見当たらない。静かだけど少し淋しい感じもする。夜中に相棒が騒がなければいいがと思った。ま、直ぐ上に人が住む建物もあるので大丈夫だろうと思った。こんな夜は、せめて食事は豪華にと、小浜でゲットした鯖の串焼きを肴に一杯やって、間もなく天国へ。
今日の走行距離は153km。何もない雨風の中の移動日となった。
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