山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

06年 北陸・中四国晩秋の旅(第18日)その2

2008-12-01 00:48:44 | くるま旅くらしの話

Hさんと邦子どのは、30何年かぶりの再会に大感激だったようだ。Hさんには同行の友達がおられて、キャンピングカーの中を見たいとおっしゃるので、先ずは車の中に入って頂いて様子を見て頂く。いつでもそうだけど、我々はSUN号に近づいてこられた方には、できる限り車内を見て頂くようにしている。その結果くるま旅を楽しむ仲間が一人でも増えればいいと思っている。現実にそれがきっかけになって旅くるまを買われた方もいるのだ。

お友達の方が帰られた後、邦子どのと二人はうどん屋さんで会食に。拓は同行を遠慮する。この後の二人のおしゃべりに、拓の入り込む余地は全く無いと考え、しばらく近くの散策に出かける。この辺りはその昔はよく来た所である。この近くにあったゴルフの打ちっ放しの練習場には、拓は2ヶ月ほどの間、毎日通って手が腫れ上がって手袋が入らないほど打ち込みに汗を流したことを思い出す。そのゴルフ練習場は、今は見当たらなかった。変わっていないようでも30年という歳月が、全てのものを同じ姿形のまま残すことはありえないのであろう。

   

30数年ぶりの再会を果たした熟女二人。体型が丸くなったのは、心も丸くなった証なのか?

車に戻ってしばらくすると食事を終えた二人が戻ってきた。30数年前とは大分変わった体型をお互いに確認し合って、これが現実なのだと諦めたのかそれとも安心したのか、二人の胸のうちはわからない。ともかく久しぶりの邂逅(かいこう)に興奮しているのは、まあ当然だろう。車の中でも二人の話はしばらくの間続けられた。時々拓も巻き込まれそうになって、適当にお茶を濁す。

Oさんの所へ行く時間が迫ってきたので、お二人には名残りを惜しみつつ別れの挨拶を交わして頂き出発。Oさんの住いのある高松町は、ここからは10分ほどの所である。何しろ30年以上も前に一度お邪魔したきりなので、全く見当がつかない。予めネットの地図をコピーしてきているので、それを頼りに探すことにする。この迷いが楽しみである。行って見ると目印にしてきたコンビニが無くなっていたりして、少し迷ったが、意外と早く見つけることが出来た。

家を発見というよりも、Oさん自身が外に出て待ってくれていたので、難なくたどり着くことが出来たのである。Oさんの知り合いの方の空き地に誘導して頂いてSUN号を置き、Oさん宅に。奥さんもお元気そうに迎えてくださった。奥さんには邦子どのも何度かお会いしているので懐かしさは層倍だと思う。Oさんは、その昔の職場の仲間と連絡を取り、その中で都合のついたお二人と近所の喫茶店で会える様に手配をしてくれていた。邦子どのは奥さんとしばらく話して貰うことにして、拓はOさんの車で直ぐに出かけることになった。

10分足らずでその喫茶店に到着。YさんとOHさんが待っていてくれた。お二人ともリタイアされて間もないようだ。30年前よりも今の方がずーっと親近感を覚えるのは、どういう訳だろう、職場の組織や仕事などという本来の自由な人生には無用の垣根が取り払われたからなのかもしれない。お二人ともお元気に第二の人生をスタートされているようで何よりである。Yさんは地域の世話役として多忙な毎日を送っておられるとのことだった。OHさんは未だ若いので、只今はしばらくのんびりと過ごすのを楽しんでおられるようである。薄暗くなるまで、4人の歓談は続いた。いい時間だった。Oさんのご配慮と、わざわざ会いに来てくださったお二人に感謝、深謝。Yさんには、わざわざ高松名物のさぬきうどんをお土産に頂戴したりして、恐縮した。ありがとうございました。

Oさんの家に戻って、さあそれからが驚きの連続だった。というのも大野さんは拓には真似のできない素晴らしい趣味を持っていて、何とお酒を集めているというのである。日本酒、焼酎、ワイン等々普段は滅多にお目にかかれない銘柄のお酒類が戸棚の中に溢れていた。焼酎では魔王、百年の孤独、天使の誘惑、森伊蔵等など、いやーあ驚いた。その数、種類は半端ではない。とても真似することは出来ない。拓が、真似ができないのは、勿論資金不足もあるけど、それ以上にコレクションを保持することができないからである。つまりは保管する前に中身が無くなってしまうということ。酒を愛する人には2種類あって、その1は酒の銘柄や姿を愛する者、その2は酒を飲むことを愛する者である。Oさんは前者であり、拓は後者である。前者はコレクターとなり得るが、後者はアル中になるだけである。しかし、この組み合わせは、後者にとっては願っても無いラッキーなものであり、ありがたい。

いきなりお酒の話となってしまったが、Oさんはご近所に素晴らしいお友達を持っておられ、その日はそのお友達のMさんが採って来られた藻蟹(もがに~ワタリガニに似た蟹だが、二まわりくらい小型なのだ)がバケツ一杯ほども用意されていて、ガサガサと騒いでいた。奥さんはどうしたものかと迷っておられたようだったが、蟹の扱いは邦子どのの世界なので、さっそく出番となり台所へ。まもなく大皿に山のように盛られた赤く輝く蟹が運ばれてきた。

   

輝くカニの山を前にして、30年ぶりの乾杯! いやあ、何とも嬉しいなあ。

カミさん同士も乾杯!こちらは30数年ぶりの再会です。0年ぶりの乾杯ア、嬉しいなあ。

やがてMさんご本人もやって来て、楽しい宴の時となる。Mさんは半漁師、半農業のようなことを趣味の世界で楽しんでいる自由人とのことである。彼のつくったサヨリや鯵の干物は唸るほどの美味さだった。又冷凍して持ってきて頂いたという黒豆の枝豆にも感激した。何年か前、丹波を通った時、見てくれの悪い枝豆を気まぐれで買って茹でて食べたことがあるが、これがそこいら辺の枝豆とは天地の差ほどもある美味さだったのに感激したことがあるが、まさにその枝豆が目前に出されてきたので驚いたのだった。訊けばこれはMさんが作られたとか。

他人様の家にお世話になっていることも忘れて、楽しい歓談に夜遅くまでうつつを抜かしたのであった。Oさんご夫妻、Mさん、ありがとうございました。

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