第14日 <5月12日(土)>
道の駅:矢立峠 →(R7・R102)→ 弘前市郊外コインランドリー → 道の駅:田舎館 → 温湯温泉 → (R102) → 道の駅:虹の湖(泊) <55km>
昨夜は一時雨が天井を叩いたが、大したこともなく、朝になって雲はあるけど雨の心配は無い天気となっていた。今日は田舎館辺りでのんびり過ごす予定でいるが、その前に旅に出て半月近くになり、かなり溜まった洗濯物を洗う予定。昨日ここまで来る道の途中、弘前の郊外辺りにコインランドリーがあるのではないかと見当をつけている。その前にこの道の駅には水が無いので、田舎館の道の駅に行って補給しようと少し早く出発する。
途中で考えが変わり、先にコインランドリーを見つけることにした。それらしき所に見当をつけてぐるぐる廻って探したが、なかなか見つからず、10分ほど探し回ってようやく発見。さっそく洗濯に取り掛かる。といってもこちらは邦子どのの専門。自分はお湯を沸かし、朝食の準備。洗濯の合間に朝食というのは、かなり働き者ということになるのかも知れない。2時間半ほどで終了。コインランドリーはお金がかかるけど、短時間で乾燥まで済ませるので、くるま旅には重宝だ。これで帰宅するまで洗濯は不要だろう。
洗濯をしている間はヒマなので、付近を歩き回ったが、その間にLPガスの充填所があるのを発見した。ガスボンベ(5kg)も1本空になっているので、洗濯が終わった後、そこに寄って充填を済ます。こちらの方も帰宅するまで大丈夫だろう。ついでに近くにあったホームセンターで飲料水を1箱買い入れる。我が家では旅先の飲料水と調理用の水は市販のものに依存している。地元で名水などを汲める場合はこの限りではないけど。
10時半、田舎館の道の駅に到着。今日はしばらくここでゆっくりするつもり。
田舎館の道の駅の景観。木造の細長い売店の駅舎の他に、レストラン棟もあり、この駅舎の裏には、博物館や小さな遊園地なども作られている。
昨日摘んだフキノトウでバッケ味噌も作る予定。今日は土曜休日なので、構内でボロ市のようなものが開かれているらしい。邦子どのは裂き織り用のボロでも探すのか、飛び出していったきりなかなか戻ってこない。バッケ味噌を作ることなど忘れてしまっているかのようだ。こりゃダメだと諦めて、久しぶりに肉なし肉じゃが(旅での得意?料理)を作ることにした。ジャガイモとニンジンの皮をむき、玉ねぎを1/4に切ったのを入れて煮込み、角館で買ったあまだれを入れるだけの簡単な料理ともいえないほどの料理だが、これが結構いけるのだ。
1時間ほど経ったころ、邦子どのが二人のおばさんを連れて戻ってきた。何事かと思ったら、古い布地のことで話のウマが合ったらしい。話の続きをしたいらしくて3人が一緒になってやってきたと言うわけ。お二人とも古い布地を使ってリメイクの作品を作っておられるとのこと。こうなると自分は部外者なので、お二人に車の中に入って頂き、今度はこちらが外出する番である。丁度煮物も出来上がったところだったので好都合でもあった。裂き織りやリメイクについてのおばさんたちの話を一緒に聞く勇気は全く持ち合わせてはいない。
しばらくの間、道の駅の売店などを覗いたりして、付近をうろつく。この道の駅の裏には場外馬券売り場や縄文時代の遺跡の資料館などがあるらしい。休日とあって、なかなかの賑わいである。一回りして戻ると、どうやら話の区切りが付いたらしく、一同解散となった。
一段落して邦子どのがバッケ味噌づくりに取り掛かるというので、こちらは午睡を決め込む。15時ごろ目覚めると、バッケ味噌も出来上がっており、上出来だった。この前作ったものよりはレベルが少し上がったようだ。自然の食材を使った食べ物を、旅先でふんだんに食することができるのは、ありがたく嬉しいことである。フキノトウの苦味と、味噌が適量の砂糖を介して調和した味は、ご飯でもパンでもそのまま酒の肴にもなって、万能の食べ物である。
一昨日深沢峠付近で採ってきたフキノトウ(バッケ)。
出来上がったばかりのバッケ味噌。前の作よりは濃い味で、全体として素材であるバッケの風味が味噌にうまく閉じ込められていた。
今日はこれからもう一度、昨日の温湯温泉に入り、その後は上にある虹の湖の道の駅に泊ることにして出発。温湯温泉は今回2回目だが、今日は休日の所為もあってか、かなり混み合っていた。ここにはサウナなどは無いのだが、入浴を何回か繰り返すうちに、たっぷり汗が出て、体重は1.2kgくらいは減るのだ。旅の間に2kgくらいの減量をしたいと考えてきたのだが、入浴後は目標数値を達成できるのに、その次の入浴前は1kgくらいオーバーしてしまって、なかなか安定しない。それでも何とか達成を目指したい。
虹の湖の道の駅に泊るのは初めてである。何度も立ち寄っているけど、このような場所に泊ると、夜中が静か過ぎて、邦子どのはお化けが出るのではないかという様な心理状態になるらしい。加えて湖の水が溢れ押し寄せて、車を押し流すのではないかという様な妄想にも囚われるらしいのだ。還暦を過ぎたというのに、である。今夜は、もし強風が吹き、豪雨などが来たなら移動しなければならないだろう。しかし、その気配はなさそうである。明日は朝一番でもう一度温湯温泉に入ることにして、バッケ味噌などをつつきながら一杯やって早めの就寝とする。
[お断り:明日から少しの間、ブログを休みます。土曜日再開の予定です]
本日、ぴぷかキャンプ場、5日は、「枝幸かにまつり」を見に行き、その後、稚内を目指します。
「旅くらし」にようやく慣れたところです。