山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘14 東北春の旅レポート <第15回>

2014-05-23 05:36:25 | くるま旅くらしの話

【今日(5/23)の予定】 

  道の駅:なかせん →(R105・県道)→ 払沢の柵探訪 →(県道・R105・R46・R341)→ 乳頭温泉→ (R341・R46・R105)→ 道の駅:なかせん(泊)

 

昨日(5月22日)のレポート】    

<行程>

道の駅:なかせん →(R105・R46)→ 角館・武家屋敷他市街散策(相棒のみ)→(R105・県道)→ 八乙女温泉(入浴と休養~自分のみ)→(県道・R105)→ 角館市街(相棒を迎えに行く)→(R105)→ 道の駅:なかせん(泊)   

<レポート>

昨日から降り続いている雨は、朝になっても一向に止む気配はなく、時々車の天井を音を立てて降り続けていた。このような雨の日は、何とも陰鬱な気分になる。一番困るのは車を動かさないとバッテリーの充電ができず、電源の確保が難しくなることだ。発電機を積めば問題はなくなるのだけど、近隣の車に騒音で迷惑をかけるという新たな問題が発生する。迷惑など気にせず自分の好き放題にすれば困ることはないのだけど、それができるような人はくるま旅をすべきではないと思っているので、自分には無理な話である。当初は積んでいた発電機も今は持参するのを止めている。予報では今日も夕方まで雨だというから、これはもう諦めるしかない。

ということで、昨日考えていた乳頭温泉の秘湯の入浴は止めることにした。山奥の情報は全く判らないので、悪天候となるような場合は近づかないのが一番である。相棒の顔にそう書いてあったので、明日にでも延期することにした。それと、相棒から申し入れがあり、今日は一人で角館の街を歩いてみたいとのこと。昨日西宮家の2階で衣裳類の店を開いていた方と意気投合の部分がかなりあったらしく、そのことをいくら自分に話しかけて見ても糠に釘なので、その方ともじっくり話したいなどとノタマワッテいた。角館は女性が一人旅のできる街なのだなどともノタマワッテいたので、それを実現させたいと考えたらしい。勿論自分に異存はない。大いに結構で、そろそろ一人でゆっくりしたなと思っていたところなので、二つ返事で了解した。段取りとしては、相棒を角館まで送り届けて、用が済んだら電話をしてもらって迎えに行くということにした。

10時過ぎまでゆっくり過ごして、その後角館に向かって出発する。途中の旧中仙町役場の広場脇に、円満造さんの銅像が建っているのが見えた。円満造さんというのは、旧中仙町出身の大工さんで、ドンパン節を作った人としてこの地では超有名である。道の駅:なかせんにも、こめこめプラザという建物の前の塔のてっぺんに、米俵の上にちょこんと座った人物の像があるのだけど、これが円満造さんをモデルとしていることを知っている人は少ないのではないか。旅などで道の駅に立ち寄った人たちは、全く気付かないことが多いように思う。だけど、少し歳をとった人なら秋田県の有名民謡にもなっているドンパン節くらいは知っておられると思う。円満造翁は、多才の人で、ドンパン節は即興の甚句から生まれたという。自分には大変興味のある人物で、以前に少し調べさせて頂いたことがある。

  

  

道の駅:なかせんのシンボルタワー(上)とそのてっぺんに俵に腰かけた円満造ジサマの姿。これは円満造翁こと高橋市蔵さんをモデルにしたもの。実物はもっと痩せておられたようだ。

間もなく角館に着いて、待ち合わせの場所とした昨日の安藤醸造元の駐車場で相棒を下ろす。どこへ行くのか知らないけど、いそいそと出かけて行った。二人だけの空間ではかなりストレスが溜まっていたのかもしれない。それはまあ、お互い様ではある。相棒を下ろした後は、直ぐになかせんの道の駅の方に戻る。道の駅の角から反対側に行く道路があり、そこを少し行くと八乙女温泉というのがある。なかせんの道の駅に泊る時は、この温泉に入るのを常としており、昨日は雨だったので、めんどくさくなって止めたのだった。今日はこれからひとりで昼中の温泉を楽しもうという魂胆なのである。直ぐに温泉に着いて、前の広場の片隅に車を停める。ここには町の運動施設が集中して作られており、立派な球場や交流センターや体育館らしき建物などが点在していた。温泉は古城のあった小高い丘の麓に作られており、小規模ながら落ち着いた雰囲気の湯である。

  

湯を一人占めにした八乙女温泉の景観。木造のちょっと眼には温泉なのかどうか判らないような施設である。

先ずは風呂に行く前に、ネットが使えるかどうかのチェックをした。少し調べたいものもあり、通じないと困るからである。これは大丈夫だった。安堵して風呂の準備をして出向く。入浴料は200円だったが、今回の消費税の値上げで、210円となっていた。それほど身に応える値上げの金額ではないので、何も言うことはない。この温泉はたった一つの湯船しかなく、それにも5人ほどしか入れない狭さである。洗い場のカランは5個あるから、定員が5名ということなのかもしれない。今日は日中昼近い時刻だったので、先着の人が一人入っていただけだった。間もなくその人が出て行ったので、しばらくひとり占めのお湯を楽しんだ。ナトリウム単純泉との泉質で、柔らかく優しい湯だった。サウナも何もない、ただの風呂という感じだけど、本当の温泉というのは、このようなかけ流しの素朴な施設を言うような気がする。

1時間ほど一人の温泉を味わって、車に戻る。雨はまだ降り止まず、今回の旅では一番しつこい奴だなと思った。もう12時半近くになっており、昼食の準備をする。相棒は角館のどこかに比内鶏の親子丼を食べさせる店があるのを見つけて、今日は何としてもそれを食べるのだと意気込んでいた。こちとらは、残っていたスパゲッティーを茹でて、これも一袋残っていたナポリタンソースを温め掛けて、一丁上がりである。久しぶりのスパゲッティー、美味かった。何を食べても美味いのだから、困ったものだ。ビールも飲みたいとこだけど、運転があるので、これは控えなければならない。

食事の後は、少しブログの下書きをしておこうとパソコンをとりだし、書き始める。今日はあまり書くことがない。つまらんことを書いているなといつも思いながらのブログなのだけど、今日はより一層つまらん内容になりそうである。1時間ほど経ったとき相棒から電話があり、時間を延長するという話かと思ったら、大方用件が済んだので、戻ることにしたという。そんなに早くしないでもいいのにと思ったけど、とにかく迎えに行くことにして、パソコンなどを片づける。ふと車の前方を見たら、水を汲めそうな場所があったので、急遽給水することにした。残りが少なくなっていたので、どこで補給しようかと考えていたところだった。30Lほど汲んでいたら、相棒から再度電話があり、間もなく待合場所に着くとのこと。直ぐに向かうことにした。15分ほどで角館の安藤醸造元の本家駐車場に到着。満足顔の相棒が待っていた。

15時を過ぎており、相棒は八乙女の湯よりも、もう一つ角館近くにある花葉館という入浴施設に行きたいと昨日言っていたので、それじゃあそこへ行くことにしようと向かう。花葉館は道の駅:なかせんとは反対方向にあって、角館からは8kmほど協和側にある。泊りを道の駅:きょうわにしても良いなと思ったりしたけど、あそこは山の中で寂しい所なので、やはり泊りは昨日と同じ道の駅:なかせんにしようと決める。温泉は相棒一人が入り、自分は車の中で待つだけ。1時間ほどして茹であがった相棒が戻ってきた。この後は道の駅:なかせんに行って夕食を済ませ寝るだけ。

雨は一応やんではいるけど、いつ降り出すか判らぬ空模様だった。夕食の前に、八乙女温泉のある広い駐車場の隅に車を停め、昨日買った赤魚の粕漬けを焼こうと思い行ったのだが、丁度着いた頃に雨粒が又降ってきた。黒雲の状況をみるとこの按配では一気にどさっと降るかも知れず、そうなったら折角の大事な魚を不意にしてしまうかも知れず、今夜は焼くのは止めて明日にすることにした。だんだんと気持ちが小さくなりだして、何だかショボクレた気分になり出したようだ。直ぐに車を出し、道の駅:なかせんに戻る。久しぶりにTVを設定してみたら、予想以上に良く映るので、調子に乗って相撲番組を見ていたら、丁度白鵬と稀勢の里の取り組みの仕切りの際に電圧低下の警報が鳴り、終わりまで我慢してみようとしたら、2度も仕切り直しをしたりして、結局簡単に勝負がついてしまって、その後大慌てでTVを止めにして、という始末だった。やはり、帰宅したらバッテリーを取り換えなければダメだなと改めて思った。その後はいつもの通りの長い夜を迎える。明日はさっさと晴れて欲しいものだ。

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