【昨日(9月7日)のレポート】
≪行程≫
道の駅:三笠 →(R12他)→ 厚別区内Tさん宅(相棒のみ滞在) →(道道)→ もみじ台公園緑地駐車場 →(道道)→ Tさん宅 →(R12・R274)→ 道の駅:マオイの丘公園 → 長沼町内Aさんの別荘 (泊) <81km>
≪レポート≫
3時少し前に目覚めて、もう眠る必要はないと判断し、起き出してブログの記事を書く。終わって、外を見ると少し遠くの山の方に霞がかかっており、その上の真っ青な空が印象的だった。このまま晴れの一日となると、またぞろ残暑がぶり返すのかも知れないなと思った。しかし予報ではからっとした過ごしやすい一日となるということなので、それを信じることにした。三笠の道の駅は、幹線道路の12号線が通っていることもあり、夜間はうるさいのを避けられないかと思っていたのだが、それは全くの杞憂で、枝豆とビールが効いて快適な眠りだった。
今日は相棒の旅の親友のTさんのお宅を訪問する予定である。その後、もう一人の親しき知人のAさん別荘へのお誘いも受けており、相棒にとっては至福の一日となるはずである。旅で知り合った方たちとの交流がこれほどの親交に育っている彼女は幸せ者だなと思っている。おしゃべりが過ぎるのではないかと心配すること大なのだけど、女性同士では余計なお世話ということなのかも知れない。
相棒がTさんと出会ったのは、何年か前に厚別区内にある「開拓の村」を訪ねたのがきっかけで、その頃相棒は、東京都の小金井市の小金井公園内にある江戸東京博物館のたてもの園にボランティアで通っていたのだった。ボランティアの中で建物のメンテナンスの他にもガイドを担当するようになり、それなりの知識や見聞も必要になり、それに伴って全国各地の同様の施設などの見学などに取り組むようになり、開拓の村もそのようなわけで訪ねることにしたのだった。との時偶々村の中でガイドのボランティアをされていたのがTさんであり、それがきっかけとなって年一回の交流が始まったのである。Tさんは織物工芸のアーティストともいうべき方で、彼女の技量とセンスは、相棒の心の琴線を大いに揺れ動かしてくれたようで、尊敬の念は多大らしく、何かそのような領域に触れる度にTさんの話を聞かされている。今はガイドのボランティア活動もなくなり、病のための手術で織機を操れなくなっている相棒なのだけど、Tさんとの再会は毎年大きな楽しみとなっている様である。今日は同じ開拓の村でボランティアガイドなどを務めておられるもう一人のTさん(お二人とも同じTのイニシャルで始まる姓なのである)も一緒に話に加わられるというので、相棒の興奮度は早朝から膨らむばかりだった。
10時まではいつものようにTVを見て、それから出発の準備をして、15分後には出発となる。11時頃にお宅を訪ねるということだった。ここからは1時間足らずの距離である。久しぶりに走る札幌市街に向かって走る道は、やはり今までの牧場や漁業の港町の通りとは違って、岩見沢から先は、都市化がどんどん進んでいるのを実感させられたのだった。特に岩見沢市は大都市の性格を道路の両端に色濃く出しており、郊外に進出したショッピングモールとそれに付随する建物などが一段と増えているのを感じたのだった。江別市に入るとその傾向はますます進み、野幌辺りは守谷市の町並みなどよりもはるかに都市化が定着している感じがした。間もなく厚別区に入り、Tさん宅に到着。既にお二人にTさんは、相棒が来るのをお待ちかねだったようであった。ここから先は、もはや相棒の世界。別の切り口からは、自分の世界である。いつも一緒にどうですかとTさんからお声をかけて頂くのだけど、女性3人の話の輪に入ることなど、とうてい自分には出来る芸当ではなく、お礼を申し上げて今回も一人にさせて頂いた次第。それから16時半まで、自分一人の時間を独占した。当たり前のこと。
相棒を届けた後は、さて、どうするかとしばし迷ったが、前回も行って休んだもみじ台というエリアの中に在る駐車場に行ってみることにした。あそこには木陰の駐車スペースがあったはずである。うまくゆけば空いているかも知れない。今日は確かにカラッとしてはいるのだけど、ピカピカの青空で雲一つ見えないほどの上天気である。ということでそこへ行ってみたのだけど、何とほとんど満車に近い混み様だった。どうやら近くにパークゴルフ場でもあるらしく、クラブを抱えた人たちが車に戻ったり、出かけたりしている。これじゃあ落着けないなと思い、別の場所を探すことにした。
先ほど来た道を戻りつつあると、途中に坂の下に運動場や野球場のようなものが見え、大きな駐車場が見えるので、そこへ行ってみることにした。グーの場所だった。もみじ台公園緑地というらしい。広大な駐車場は、野球場やグランドなどの施設利用者のためのものらしく、平日の今日は留っている車は一台もなく、隅の方の立ち木の傍のスペースも開いており、そこには貴重な木陰が作られていた。ラッキーである。そこに車を停め、今日は動かずにここでTVを見たり、書き物などの整理をしたりして時間が来るまで過ごすことにした。地デジも良く映り、近くには水飲み場や簡易トイレもあり、何の問題もない。それにわずかな木陰だけど、そこを通ってくる涼風は値千金の味わいがある。すっかり嬉しくなって、パソコンなどを取り出し作業を開始する。日差しはかなりきついけど、ソーラーにとっては発電には最高の条件を満たしている。よって、電源の心配もない。心置きなく作業を終え、軽い昼食の後はTVなどよりも眠気を満たす方がずっといいと考え、2時間ほど午睡を楽しむ。今頃相棒たち皆さんは、果てしもない話題を広げ、回しているのだろうなと思いながらの、満たされた自由時間だった。目覚めると、お天道様はかなり動いているようで、貴重な木陰が無くなって、駐車場の向こうの方へ行ってしまっていた。16時近くになっていた。まだ時間があるので、それからしばらくは100mほど離れた水飲み場からの給水作業などに専念した。走行している内に16時をかなり回ったので、このまま放置していると相棒は車に戻るのを忘れ続けるのではないかと考え、メールをすることにした。このような待ちの体勢の場合、相棒の方から来てほしいという連絡を受けた記憶は殆どない。話に夢中になってしまい、時計のことなど眼中になくなるのである。それで、それを断ち切るためにやむなく当方から連絡することになる。直ぐに電話があり、迎えに来てほしいということだった。ずいぶんと賑やかな声が電話の向こうから聞こえていた。楽しいことは人生の薬である。その薬を奪い取るのはあまりいいことではないのかも知れないけど、時間は有限なので仕方がない。Tさん宅に行くと、たくさんのお土産を抱えた相棒が、満面の笑みを浮かべながら玄関から出て来た。自分の一人満たされた時間とは全く別の時間をたっぷり味わえた顔がそこにあった。後で相棒から聞いた話では、Tさんは体調があまり良くないとのこと。お疲れになったのではないかと、心配になった。どうぞ御身お大切にお過ごしください。そして、お二人のTさん、ありがとうございました。
相棒には次の至福の時が待っている。そしてこれは自分も加わってのAさんご夫妻との再会の楽しみでもある。7月の来道時にAさん宅をお邪魔し、ご歓待を頂いているのだけど、今日はそのAさんのご主人が手作りで建てられた長沼町にある別荘にお招き頂いているのである。明日お邪魔しようと考えていたのだったが、今日からでもOKというお話なので、それに甘えることにしたのだった。先にお会いしてからの2ヶ月の間に、Aさんご夫妻の東京に住む子供さんに初孫が生まれ、つい先日までそのお孫さんの所へ出かけられて戻ったばかりとお聞きしている。お疲れなのに快くお招きいただいて恐縮している。別荘の傍の畑で野菜等の作物もされており、今日はそこで採れたジャガイモやトマトなどの野菜の幾つかをご馳走頂けるとのこと。ジャガイモ男の自分としては、実に楽しみである。初めてAさんの別荘を訪れた時に、採れたてのジャガイモをご馳走になったのだけど、あの時の味の感動は今でも忘れてはいない。超高級の和菓子のような味わいで、ジャガイモを口に中に入れると、シュワッと溶けてしまう、そのような味わいだったのである。
いや、どうも。話が飛んでしまうのは少なからず興奮している証拠なのでありましょう。2年ぶりの別荘へは、道の駅:マオイの丘公園で待ち合わせをして、お出で頂いたご主人に先導して頂いて、丁度18時頃の到着だった。奥さんとも嬉しい再会の挨拶を交わす。別荘からは先ほど沈んだ太陽の残照が彼方の空を染め、その手前には早や灯りはじめた大都市近くの夜の明かりがチラチラと輝き始めて見えた。如何にも山の自然の中から喧噪の明かりを眺めるという景観だった。
さて、それから後のことは勿体ないので書くのは控えることにしたい。気づけば24時近くまで、人生談義のようなことに至るまでの話題の尽きぬ、楽しさの中にもそれぞれが何かを刺激されるというか、気づかされ合うという、貴重な語らいの時間だった。話の量が多くなったのは、それにふさわしいほどのアルコールの摂取量のもたらした結果だったのかも知れない。しかし、酔ってはいたけど実に心地よい、直ぐに正気に戻れる、いや、正気のままの満たされた酔いだったような気がする。あっという間に眠りの世界へ。
今日(9/8)の予定】
終日Aさんの別荘に滞在予定
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます