山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘15年 南岐阜・紀州探訪の旅 レポート <第1回>

2015-11-14 04:33:25 | くるま旅くらしの話

【今日(11/14)の予定】 

  自宅 →(K・R16・R4)→ 五霞IC →(圏央道・関越道)→ 花園IC →(R140)→ 道の駅:ちちぶ →(R140)→ 道の駅:大滝温泉 →(R140・雁坂トンネル経由)→ 道の駅:花かげの郷まきおか(泊)

 【旅に出る前に】     

今年は6月の佐渡行から戻って以降、近場へさえも旅なしの日が続いていた。9月に孫娘が無事に産まれて、待機からは解放されたのだが、出発は11月の半ば過ぎとなってしまった。もう少し早く出発したかったのだが、11月中旬に60年ぶりに出席する中学の同窓会などがあって、これはもう生きていられる残りの時間を考えると外すわけにはゆかず、それを終えた後となってしまった。その分、旅の行く先や内容等を考える時間は十二分にあって、今回は紀州の熊野詣での跡を訪ねるのを旅のメインにしたいと思った。熊野に向かう途中にある、まだ訪ねたことのない名古屋近郊の美濃エリアなどの重伝建地区や城跡なども寄ることにしようと思った。

熊野詣でには幾つかの道があるけど、車で行くのだから車の走れる道を通ってその昔の残る場所を探しながらの旅となってしまう。その昔の熊野詣の人たちから見れば、随分といい加減な、いいとこ取りの行程となってしまうけどこれは仕方がない。本来ならば熊野古道を訪ねると言った方が格好がいいのだけど、古道は、チョい歩きしかできないので、古道を訪ねる旅とは言えない。それで、熊野詣の跡を訪ねる旅ということにしたのである。

熊野詣というのは、ことばとしては知っているのだが、それがなぜ、いつの頃から、誰がどのような形で始めたのか、「蟻の熊野詣」といわれるほどに盛んになったのか、それらについては殆ど知らない。熊野三山と呼ばれる熊野本宮、速玉大社そして那智大社も、もう何度も参詣しているのだけど、改めて熊野詣という観点から考えたことは無かった。それぞれが有名なので、ただ、流れの中で参詣していただけというのが実態なのである。今回はそのような成り行き任せの旅ではなく、中世の平安時代以降、江戸時代まで、そして現代に至る熊野詣という、時代を超えて続いている信仰に関わる人々の一大イベントたる旅の道とそれを取り巻く環境のありさまを、時代の流れ、変化の背景などに思いを寄せながら、その跡を辿って見たいと思っている。

そもそも今回の旅を思い立つきっかけとなったのは、神坂次郎氏の「熊野まんだら街道」をいう本を読んだことだった。この本は10年以上も前に、面白そうだなと買い入れて本棚に並べていたのだけど、読むのを忘れたまま今日に至っていたのだった。ふと気づいて読み進めて行く内に、この本が熊野詣の跡を訪ねるのに最強の、最高の案内本であることに気づかされたのだった。歴史の背景、登場人物、そして地元の人々の暮らしの有り様までもが、この本には書かれており、それが伝わってくる。名著というべきだと思った。同時に、是非この秋の旅は熊野詣の跡を訪ねることをメインにしようと決めたのだった。このテーマについては、相棒にも異存はなく、どういうわけなのか、自分以上に熊野詣に関わる参考資料などを保持していて、幾つかを持ち出して並べてきたのである。

9月に入ってから実際のコースをあれこれと検討し始めた。行程計画づくりはいつも自分の仕事になっている。あれもこれもと欲張ると、コースに融通性が無くなって来て、旅の実際では困惑することになる。さりとて大雑把過ぎては計画にはならない。今回の旅では、幾つかの明確な目標や目的などをしっかり織り込んでおく必要があると考えた。それには熊野詣のことやそれに関わる史跡などのこともしっかり調べておく必要がある。というわけで、コースづくりには地図だけではなく、何処を訪ねるかなどについての資料を読むなど、相当に情報入手に時間を要したのだった。それがまあ、旅の前楽というものであろう。おかげさまで、旅に出かける前からもうすっかり旅先の様子が見えてくるようになっている。具体的な予定日程の作成は10月の半ばまでには出来上がっており、あとはもう出発を待つばかりとなっていた。まあ、何と待ち時間の長かった今年の秋の旅であろう。さあ、いよいよ出発となった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明日から旅の現楽です | トップ | ‘15年 南岐阜・紀州の探訪... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

くるま旅くらしの話」カテゴリの最新記事