山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

京都他短か旅:第4日

2016-12-01 04:21:54 | くるま旅くらしの話

第4日<11月21日:月> 天気:くもり

 <行程>

の駅:びわ湖大橋米プラザ →(徒歩)→ 堅田駅 →(JR湖西線・奈良線)→ 東福寺駅 →(徒歩)→ 東福寺散策[京都市東山区] →(徒歩)→ 東福寺駅 →(京阪線)→ 祇園四条駅 →(徒歩)→ 建仁寺散策[京都市東山区] →(徒歩)→ 祇園散策・錦市場[京都市東山区・中京区] →(徒歩)→ 四条駅 →(地下鉄)→ 京都駅 →(JR湖西線)→ 堅田駅 →(徒歩)→ 道の駅:びわ湖大橋米プラザ →(R161他)→ 道の駅:妹子の郷[滋賀県大津市] →(R161)→ 比良とぴあ →(R161)→ 道の駅:妹子の郷(泊) 走行29km

 <レポート>

 チャレンジの二回目の日である。今日の予定は先ずは東福寺としている。そのあとは状況を見て相国寺辺りに行ければいいなと思っている。昨日とほぼ同じ時刻に道の駅を出発してJR堅田駅に向かう。行く先は京都駅で乗り換えて奈良線の東福寺駅。京都駅での乗り換えには少し待ち時間があり、ちょっとした旅気分。くるま旅とは違う雰囲気がある。しかしそれも発車までの車内の待ち時間だけで、東福寺駅はたった一駅先なのである。直ぐに着いて、まあ何と狭いホームなのか。危険極まりない感じの駅のホームだった。京阪線とせめぎ合うように狭いホームが錯綜しており、何だか関西らしさを感じたのだった。

 さて、そこから先なのだが、これ又昨日と同じように駅から東福寺まで蟻の行列なのである。道に迷う心配は皆無なのだが、人に悪酔いする心配は無限なのだ。やれやれこりゃあ又大変な時期に大変な場所に来てしまったものだなと、改めてそう思った。今の季節、京都のお寺の紅葉を見るというのが、京都観光の目玉となっているようで、どの案内パンフにもそれらしい写真が溢れている。人々のあこがれは皆同じようで、それが実現すると、このような形で表れるということなのであろう。実のところ、自分としてはあまりそのようなことを考えずに、不用意にやって来てしまったのだが、家内の方はそれが当然と解っていたとのこと。安易に考えていた自分の方に問題があったのかと、ちょっぴり反省する。

     

東福寺駅から東福寺へ向かう人の群れ。所々紅葉も見られるが、まだ10時を少し過ぎたばかりだというのに、帰りの人も多い蟻の行列が続いていた。

 東福寺は昨日の南禅寺や永観堂よりも余裕のない場所だった。というのもここの観光の目玉は、橋の上からの紅葉観賞にあるらしいのだが、何と、その肝心の橋の上からの撮影は禁止されていたのである。しかも通行料400円也を払ってもである。これでは何のためにここに来たのかと、さすがの家内も疑問が怒りに昇華していたようだった。それで、結局橋は入口の無料側だけを通って有料の方は渡らないことにした。紅葉だけを撮るなら、境内にもそれなりのスポットはあるようである。

家内は、実は昨日の永観堂の写真撮影の半分ほどがうっかりカメラの操作ミスで不意にしてしまっているので、今日に期待していたらしいのだが、それが又ダメになってしまってご機嫌斜めなのである。永観堂の方へは、来年また再挑戦するとか息まいていた。

 東福寺は、室町時代に奈良の東大寺と興福寺を凌ぐほどのスケールの大きなお寺を建てることを発願して造られたものであるとか。東福寺という名も、東大寺の東と興福寺の福をとって名付けられたとか。そのようなこともあってなのか、確かにスケールの大きな建造物だった。昨日の南禅寺も大きかったし、それらを比べて云々するなどナンセンスだと思うけど、往古の権力者の見栄というのか、愚かさというのか、そのようなものがこのような遺産につながっているのかと、歴史の正体を見るような気がした。

     

東福寺の巨大な三門。南禅寺も巨大だったが、こちらの方は付近に紅葉はなく、その分近付く人が少ないので、安心できる。

東福寺の観光スポットである橋からの景観の場所を除けば、人混みの度合いも苦痛に耐えられるほどなのだが、それにしても仏像の存在すらも判らず、昨日と同じ疑問は残ったままだった。1時間ほど歩き回って、そのあとは、相国寺に行くのはやめて、京阪線で四条祇園まで行き、そこから歩いて建仁寺を訪ねることにした。建仁寺も五山の一つに数えられている。

建仁寺は良かった。というのも、ここは蟻の行列がなかったからである。紅葉の映えるような場所ではなかったからなのかもしれない。京都に来て、ようやく本物の古寺に巡り合えたような気持になった。下調べもしないままに来てしまったので、とにかく境内とその中に並ぶ建造物だけをしっかり見ることにした。境内の中には、道元禅師が学んだ跡や栄西禅師が中国から持って来られたお茶の記念碑などがあって、歴史の古さを想った。本堂などの中には入らなかったので、仏像の類には一切お目にかかってはいない。今回は下見のつもりでやって来ているので、次回までの課題にしようと思っている。広い境内の中をゆっくりと歩いていると、自然と心を洗われる感じがした。

そのあとは、祇園の一角を通って、錦市場に向かう。祇園は人気が高いのか、外国人の観光客も多くみられ、中国人らしき何人かが奇声のような大きな声を張り上げているのが耳ざわりだった。祇園は観光客とは無縁の場所のような気がするのだが、これはもう致し方ない。

     

昼間の祇園の一角の風景。町屋の風情も闊歩する観光客の足音で消されてしまいそうだ。何だか違うような気になった。

四条大橋を渡って、少し迷いながら錦市場へ。目的は鯖寿司を一本買い求めること。久しぶりの来訪だったが、錦市場も又超混みあった蟻の行列状態で、前に進むのに往生した。ようやく鯖寿司を売っている店を見つけて買い入れる。若狭でとれた鯖を使った鯖寿司は京都の名物の一つなのだろうけど、今の時代は若狭の鯖ではなくノルウエーからのものではないかなと思ったりした。それでも文句などなし。買い入れた後は直ぐに人ゴミを離れて、帰途につくことにしたが、その前に昼食をと探したが、今日も適当な店が見つからず、結局デパートの食堂でようやく食にありつけるという状態だった。田舎者には、京都での昼食の店探しは、どこも行列ばかりで、うんざりの連続だった。

そのあとは、地下鉄に乗り、京都駅まで行って湖西線に乗り換えて、本物の帰途に着く。この二日間の京都の古寺探訪は、下見とはいえ殆ど成果のない空振り続きの時間だった。このチャレンジはやはり失敗だったような気がする。改めてもう一度パーク&ライドのあり方について振り返って考えてみることにしたい。

 

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