山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

異常気象の恐怖

2010-07-07 07:23:42 | くるま旅くらしの話

このところ連日大雨の予報が出ています。しかし、私の住む守谷市辺りは、梅雨空らしい曇天が広がってはいるものの、日中はちょっぴり空が高くなって、猛烈な湿気を膨らませた暑さが押しかけてくる毎日です。大して遠くもない東京の北区や板橋区、練馬区などでは1時間に100ミリを超えるというものすごい豪雨が街中を襲い、一挙に道路が濁流の河川と化すというような恐ろしい現象が生まれ出ています。

このギャップをどう捉えて考えれば良いのか、迷います。ホンの僅かの距離しかない場所で、想像もつかないような自然現象が起こるというのは、真に不気味なことです。今、守谷のこの地が安全だということは、何時突然に恐ろしい事態が現れるかということの裏返しでもあり、決して油断のできない事態だと思っています。

さりとて、人間の哀しさは、問題に直面しない限りは事態の深刻さを実感できないというところにあり、思いという常識と現実という実態には天と地ほどの差があるようです。これは気象だけではなく、今世間を騒がせている大相撲の賭博問題だって、同じことかもしれません。琴光喜だって大嶽親方だって、問題に直面するまでは、大して事態の深刻さなど感じなかったに違いありません。

それ故に、何かが起こる前にそれを予知し、問題を予防し、その根を絶つということは、口で言うほど簡単ではなく、相当真剣に事態を見つめ、問題の本質を見抜く力を身につけておくことが大切ということになるのだと思います。

ところが、人間のやることはある程度予知出来ても、自然現象となるとさっぱり解りません。この頃はそのような事態がひしひしと増加している感じがします。異常気象と呼ばれる現象ほど不気味なことはありません。気象の専門家は、様々な科学データを分析、統合して、そこから一つの合理的な解釈を見出して予報につなげているのだと思いますが、実際の守谷市の天気予報に雨の降らない外れが多かったり、先日の板橋区や練馬のゲリラ豪雨を洪水騒ぎのレベルまで予報しきれないのは、データに表れない天意のようなものまでを読み取ることは不可能であることを語っているような気がします。

旅の出立まであと3日となりました。目指す北海道は、今のところ思ったよりも過しやすい天気が続いているとの知人からの便りがありましたが、それは良いとしても、本来北海道には梅雨など無いと聞いていたのに、昨年も一昨年も7月の北海道は雨ばかりが続いて寒く、聞けば最近は蝦夷梅雨と呼ばれる気候が定着しつつあるとか。異常気象といえば、比較的短期で局部的な事象が多いように思っていたのに、最近は長期化の現象も出来しているのかと、不気味さは益々増幅しています。おそらく今年の北海道の天気のこれからも、昨年と一変するなどということはないと思われますので、まさに油断大敵です。

心配なのは、旅先で突然の集中豪雨や突風、それに雷や地震等に見舞われはしないかということです。どの地でも梅雨末期には大雨が降るのは既知のことですが、蝦夷梅雨にもこれが派手に付随してくるようなことになると大ごとです。うっかりと気楽に最寄の道の駅やキャンプ場などを選んだりすると、いざという時に逃げ場を失い、大ごとになる危険性があるのです。

旅先では、夕方近くなって無理して宿泊場所を探すような場合は、要注意です。特に空模様が怪しいときには、安全な場所を選ぶことが不可欠です。一番危険なのは、海に近い吹きさらしの新しく崖を削って造成したような場所でありましょう。車が殆ど駐車していないような道の駅や、無人のキャンプ場なども要注意です。自然というのはいい加減な人工地帯ほど攻撃のターゲットとするようですから、くるま旅の宿泊場所の選定は、なるべく早くその地を選んで着くようにし、到着したなら最も安全なポジションに駐車をするという心がけが肝要です。

旅先では、どうしてもちょっぴり心が浮き上がってしまう傾向があり、又運転疲れなどで、まあいいかという安易感に負けてしまいがちですので、要注意です。この頃の天意は自然というものの扱いに、人間どもが行なってきた負の部分に対する責任を思い知らせるかの如くに、強烈に襲ってくるような気がします。地震や火山の爆発などに出くわしてしまったら、これはもうどうし様もありませんが、そうでない自然現象に対しては、不断から慎重に対峙することが大切だなということを改めて感じながら、今、あれこれ出発準備に余念がない時間を過ごしています。

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