新しい年となって早や半月が過ぎようとしています。昨年年末から思い立って、現在一つのことに取り組んでいます。そのため来月上旬くらいまではブログは休みとさせて頂こうと思っています。何を思い立ったのか、今は秘密です。いずれお話しすることがあるかもしれません。
さて、そのような言い訳めいたことは措くとして、年初なので今年のくるま旅にかける思いなどを述べてみたいと思います。先の新年の挨拶の中でも述べましたが、真老の私にとっては、今年は記念すべき年となります。一つは相棒と暮らしを共にし始めてから50年を迎えること、もう一つは我が旅先で最も愛着を覚える北海道が道制を敷いてから150年を迎えるということです。
相棒との50年の大雑把な所感としては、可もなく不可もなしといったところでしょうか。多少の波風はあっても落ち着くところに落ち着いて、今がある。というのが50年一緒に暮らした夫婦の、世の中の多くの方々の所感ではないでしょうか。私どもも似たり寄ったりだと思っています。少し違う部分があるとすれば、それは20年ほど前からくるま旅を始めるようになって、少し絆が強まっているということぐらいでしょうか。共に野次馬根性大なので、世の中を見聞するにつれてお互いの視野が広がって来ている感じがします。これからもこの野次馬根性を大事にして、くるま旅を介しての人生の宝もの探しを続けて行きたいと考えています。私どもは、くるま旅での出会いを通じてたくさんの人生の宝ものに恵まれ、そこからたくさんの生きる力を頂戴しており、これは生涯大切にしてゆかなければならないと思っています。
というようなことで、今年の旅は北海道を中心に考えています。5月の後半には出発し、秋の紅葉が見られる頃まで滞在して、ここ3年間行けなかった分まで北の大地での暮らしを存分に味わいたいと考えています。その中では、150年という来し方とそれに加えて先住のアイヌの人たちの暮らしの有り様などを訪ねて、今までとは一味違う旅くらしにチャレンジしたいと考えています。
勿論暮らしの中では、今までと同じように原生花園での野草の観察やパークゴルフや釣りなどの遊びも大いに楽しみ、又新たな知人に巡り合うことにも期待を膨らませています。併せて知己の方々との旧交を温めることも大きな楽しみです。
訪問エリアでは、今までは夏期中心だったことから、道東や道北で過ごすことが多かったのですが、今回は道南、道央エリアも少し時間をかけて訪ねてみたいと思っています。特に道南へはこのところすっかりご無沙汰していますので、新幹線が営業されているエリアや日本海側の方も訪ねたいと思っています。これら南部のエリアは前段の訪問となり、その後は少しずつ道東に向かい、6月半ば頃には、今年は何としても霧多布の散布(ちりっぷ)にある原生花園のハクサンチドリの花の群生を見たい、と強く願っています。
暑さが増すにつれて旅くらしは道東や道北中心となりますが、いつもの別海町のキャンプ場のほか、今回は新たな拠点を探すなどして、滞在型の旅を充実させたいと考えています。この間には、その時々の状況に応じて、思いつくままに北の大地を横断したり縦断したりして、150年の来し方を知るための動きを作って行こうと思っています。
それから道東に滞在する間に一つだけ今から決めていることがあります。それは中標津町から弟子屈町迄の牧場の中をつなぎ通って造られている「北根室ランチウエイ」という70km余の遊歩道を歩くということです。これは相棒には無理があって参加できないので、私一人がチャレンジするのですが、できれば往復してみたいと考えています。5~6日あれば達成可能かなと思っていますが、さてどうなるか楽しみです。
お盆を過ぎる頃からは拠点を道北に移し、クッチャロ湖や稚内辺りで秋が近づくのを待ちたいと考えています。秋がどの辺りまで近づいているのか、夏がどの程度終わりかけているのかは、原生花園に行ってそこに居る野草たちの花の様子を見れば判るのです。浜頓別町のベニヤ原生花園にリンドウやサワギキョウなどが目立ち始めると、夏が終わろうとしているのが判るのです。
それを知った後は、少しずつ南下を開始し、9月中ごろには洞爺湖畔近くの壮瞥町の道の駅で、八角モチとうきびを手に入れて食し、その後は恵庭市の道の駅や真狩村の道の駅でジャガイモを手に入れ、これを土産にしてゆるりと南下し、函館から大間行きのフェリーに乗って本州に渡り、その後は東北の秋を楽しみながら10月半ばごろまでには家に戻る、というような凡その旅の筋道を描いています。
思いつくままにこれを書いている間にも、北海道への旅の思いは膨らむばかりです。しかし、出発までにはまだかなりの時間があり、これから少しずつ思いを整理してスケジュールにつなげて行こうと考えています。そして、相棒との50年の記念といえば、まさに今年の北海道行そのものがその記念イベントなのだと考えているわけなのです。旅が終わった後に、どれだけの人生の宝ものを拾い得たのか、それをまとめ上げることが、これからを生きる大きな力となるはずだと考えています。年の初めに半ば初夢混じりでこれを書き終えました。
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