山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

ブログ開始15周年を迎える

2022-02-01 03:02:27 | その他

 このブログを開始してから今日で15年目を迎えた。途中、いろいろあったけど止めようと思ったことはない。15年も経つと開設当時(2007年2月)の頃のことを少し懐かしく思い出したりしている。

 元々このようなものをやってみようと思い立ったのは、或る方のホームページ開設の話を或る会誌で知ったからである。その方というのは、村山孚(まこと)というお方で、中国の古典等に詳しい文化人である。もはや故人となられているけど多くの著書はまだ健在だと思う。

このブログを始める前のその頃の自分は、還暦を過ぎたばかりの現役で、そろそろリタイアするタイミングを考えていた。リタイア後何をするかだけは決めていた。リタイア後はくるま旅で全国を回り、感じたことを記録に残そうと思っており、チャンスがあれば本などにまとめて世に問えたらいいなと思っていた。ただ、その具体的な方法ははっきり見つからず迷っていた。

そのような時に或る会誌で村山孚さんがホームページを立ち上げられて、その記事の一部が紹介されているのを読んだのだった。『午後の喫茶店』という名のそのホームページには、80歳を超えた村山さんの活き活きとした所感の記事が載っていた。それを知って感動した。それまでホームページを立ち上げるのも一つの手だなと考えてはいたが、その手続きや要領が苦手で面倒なので躊躇していたのである。それが、自分よりも遥かに年長の方がいともたやすくご意見を発表されているのである。それを知って、ためらっている場合ではない、自分も挑戦してみようと決心して、ホームページ作成の本を買ってきて勉強を開始した。悪戦苦闘しながら1年ほどかかってどうにか自分のホームページを立ち上げることができた。ところが固定的な記事なら作成は楽なのだが、常時入れ替えて新しい記事を紹介しようとするとこれが面倒で、どうも思うようにゆかない。どうしたものかと迷っている時に、ブログというより便利な手段があることを知り、それに飛びついたという次第。ブログならば、記事と写真を載せて発表するのにさほど手間はかからないので、これに切り替えることにしたのである。

ブログはくるま旅くらしをメインテーマとして開始することにした。最初はくるま旅のガイド的なことから始めて、その内に旅が本格化すると旅の毎日の状況を紹介するように心掛けた。このやり方は、旅が終ってその内容を冊子にまとめる際にとても有効な方法なので、その後ずっとそのスタイルを継続している。

しかし、間断なく旅を継続しているわけではなく、旅に出かけない時もあるので、その後ブログには時々の所感等を載せたりするようにした。やがてそれも境を設けずに自分の好きなことと勝手に書いて発表するようになった。現在はその真っ只中にいる。

実はもう一つブログを開設している。2014年3月同じ屋根の下に住む倅夫婦に長男が生まれたのを機に、一層ジジイになったのを自覚して「たそがれジジイの呟きブログ」というタイトルで、老人世代の一員として発言することにしようと、始めたのである。しかし、改めて気がついてみれば、自分は最早たそがれなどという位置づけではなく、既にくらやみの中に入り込んでいるのだ。だから、もうこれは止めようと思っている。言いたいことがあったら、このブログ一本で発言すればそれでよいと思うことにした。

さて、そういうことで、これからもこのブログを可能な限り続けて行きたいと思っている。自分のブログはエッセースタイルを基本としようと考えており、これはこの後も変わらない。より簡便なSNSもあるけど、自分は起承転結に拘(こだわ)って書いて行こうと思っている。SNSの世界では卑怯な者が多い。仮面をかぶり正体を見せず主張したり批判・批難したりしている世界は、本当はインチキなのだと思っている。この頃はバーチャル化が益々進んでいるようだ。情報伝達技術の革新が進むにつれて『本物」が遠ざかってゆく感じがする。人を騙しても何とも思わず、それを商売にしている人間が増えているのは、バーチャル化の進展に比例しているのではないか。

自分は簡便法は取らない。くどくてやぼったい表現でもそれに徹してやってゆきたい。これから卒寿を目指して生きて行くつもりでいるが、世風には媚びない。頑固に行く。15年目の決意である。

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