山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

試し旅をして来ました(その1)

2021-06-15 03:42:18 | くるま旅くらしの話

 コロナの情勢は一応下火の傾向を見せてはいるものの、その実態は区々で、下火などとは無縁の世界や場所も多いようです。世界中の人びとがワクチンの接種を終えるか、或いは多くの犠牲者を出しながら人類全体が抗体を持つレベルに至るまでは、この感染症は収まらないのかと、半ば絶望的、半ばやけくその気持ちが膨らむこの頃ですが、旅車を庭先に飾っているだけの毎日に耐えられず、とうとう旅に出かけることにしました。

 名づけて試し旅であります。旅というよりも新しい旅車でどんな旅ができるのかを探るというのが目的でした。今回は家内を置いて自分一人の旅となりました。家内は新車の匂いや備品類の臭いに敏感で、それらが消え去るまでは車に乗るのは不可能な状態なので、その時を待っていると、あと半年以上はかかることでしょうから、とても待つわけにはゆかないのでした。

 車の運転にも馴れず、手づくりの装備類なども本当に大丈夫なのか、実際に旅をしてみなければ判らないことが多いので、旅を本格化させるまでには何回かの試し旅が必要だと考えた次第です。今回はその最初の旅というわけです。ざっと、勝手に紹介させて頂きます。

 先ずは、どこへ行くかですが、これは思い付きで、関東エリアの無料のキャンプ場で、涼しさのある場所はないかと調べてみたところ、群馬県の赤城山にそれらしき場所があり、無料なのだけど予約が必要ということでした。この予約という行為が好きではないので迷ったのですが、とにかくぶっつけ本番で行ってみて、ダメな時には近くの道の駅にでもお世話になろうかと、その方面に行ってみることにしました。

 出発は6月9日、行程は不明ですが帰宅は6月14日とする6日間と決めました。決めたといっても、行ってみないと判らないぶっつけ本番の旅ですから、かなりいい加減なものなのです。要するにこれくらいの期間をさ迷っていれば、新しい旅のために何が必要なのか、いろいろな問題点が見つかるだろうという考えなのです。

 6月9日の当日は、梅雨の合間のピカピカの晴天で猛暑日となりました。数日前に採って来た竹の子を茹でて干して乾燥させるのに絶好の日和となったので、出発を一日遅らせようかと考え、干す作業に精を出していたのですが、午前中で略完璧に乾燥が出来上がったので、念を入れて午後も干し続けることにしたのですが、13時を過ぎるともう待つのが我慢できなくなって、やっぱり予定通り今日出掛けることにしよう決めたのでした。

 14時近くの、暑さが最高潮となる時間の出発でした。今日はキャンプ場に向かうのは止めて、近くにある3つの道の駅のどれかにお世話になることにしようという考えでした。群馬県の赤城山といえば、ここからは高速道を使わずに一般道で行くと、凡そ3時間ほどの行程です。17時頃着けば、道の駅も混んでいないだろうから、そのまま泊って、キャンプ場には明日行けばいいという考えでした。

 車の流れは順調で、R50を走ってみどり市に入り、岩宿遺跡の脇を通ってR353を行き、今日はぐりんふらわー牧場・大胡という道の駅に泊めて貰おうと思って行ったのですが、この国道は入組んでいる箇所が多くて道が判りにくく、ナビのガイドに従って行ったのに、何処かで間違ったようで、一向に道の駅が見当たらないのです。かなり遠回りをした挙句着いた道の駅は、駐車場がやたらに多くてどこが宿泊向きなのは見当もつかない場所なのでした。このようなややこしいところは止めにして、近くにある筈のもう一つの道の駅:富士見に行くことに決めました。こちらの方は直ぐに判って、迷いなく駐車をすることが出来ました。

 その後、泊りの準備に取り掛かり夕食の時間となりました。野菜類などは売店で買えばよいと考えていたのですが、店はすでに閉まっており、来る途中どこにも寄らなかったので、夕食に間に合わせる食材が何もないのです。し方ないので、持参した食パンを齧って済ませることにしました。侘しい食事ですが、今回は酒は飲まずカロリー制限を少し厳しくして暮らそうと思っていたので、これでいいのだと思うことにして、寝床に入りました。あとは眠るだけです。

 日中はかなり暑かったので、下着一枚だけで寝床に横になりました。しばらく眠ったらしいのですが、寒くて目が覚めたのです。長袖の下着は持参していないか、何か上に着られる様なものは入っていないかと収納箱の引き出しを開けてみたのですが、日中の暑さ最高の時間帯での出発だったので、寒さのことなどはすっかり忘れて、何も入れて来なかったのです。ですから、なんぼ探してもないのは当たり前のことです。それでも7分袖の下着が1枚紛れ込んでいたのがあり、これに救われました。取り敢えず最低の防寒対策を講じて、そのまま眠りに就いたのでした。

 第2日目の翌朝は、6時起床。お湯を沸かしコーヒーを淹れて昨夕と同じパンを齧って朝食は終わり。キャンプ場に行くべきかしばし迷う。というのも、食材の他に整理整頓用の小物用具などを用意する必要があり、何処かでそれらを買い求める必要があるのです。それで思い当たったのが、確か道の駅:こもちん近くに大きなスーパーがあった筈、あそこへ行けば大丈夫ではないか。しかし、開店までまだかなり時間があるので、一先ず道の駅:こもちへ行って待つことにしよう、と。この道の駅は元の宿場町の白井宿に造られており、久しぶりに散策するのもいいなと思った次第。道の駅には8時前に到着。それから付近の散策などして時間を過ごし、スーパーの開店時刻の9時半に一番先頭の買い物客となる。

 各種の食材の他に持参して来なかったサンダルなどを買う。防寒用の下着はないかと探したが、皆無だったので、諦めるしかない。30分ほどで買い物を終え車に戻り、しばし思案。ここからキャンプ場に向かうのが本当にベターなのか?何しろ予約などしておらず、当てが外れた時は、又行く場所を考えなければならない、と。そこで思いついたのが、ここまで来ているのだから、この先にある八ッ場ダム近くにある道の駅:あがつま峡に行ってみたらどうかということ。あそこには温泉も併設されているし、未だ吾妻峡という名所にも行っていないので、面白いのではないか。というわけで、たちまち予定を変更して道の駅:あがつま峡に向かうことにした。1時間足らずで道の駅:あがつま峡に到着。

 この道の駅には何年か前に一度泊ったことがある。まだ出来たての頃で、温泉もあり敷地内には広場とドックランの設備や足湯などもあって、子供連れの家族でも楽しめそうな場所だったのを思い出す。今回は温泉に入るのは止めにしているのだが、念のためちょっと覗いてみたら、営業しているらしく、注意書きなどがしてあった。昨日の道の駅:富士見にも温泉があるのだが、こちらは現在営業中止となっていた。コロナでいろいろ難しい世の中になってしまっているのを改めて実感する。

 未だ正午前なので、とにかく今日はここに泊めさせて頂くことに決めて、しばらく様子を見ることにしてサイドドアと後部ドアを開け、用意している農業用の防風ネットのすだれを垂らし、寝床に横たわることにした。今日もかなり暑くなるらしく、この分だと午後は相当厳しくなるなと心配しながらの仮眠だった。間もなく正午となったので、お湯を沸かし、先ほど買ってきたカップヌードルを食す。旅に出た時以外は、この種の食べ物を食することはないので、久しぶりに食べて満足した。

      

道の駅:あがつま峡でのSUN2号。クモの巣に引っかかったようで、見栄えは良くないけど、このネットのすだれは風がよく通って大成功だった。

 

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