山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅰ.旅車の取り扱い方:1.旅車の運転について(その1)

2007-02-26 00:03:20 | くるま旅くらしの話

先ずは旅車の取扱について何点か思うところを述べたいと思いす。

最初に運転に関わる事項についてお話します。旅車については、様々なタイプの優れたものが多くつくられており、それらの個別の取り扱いについては、お買い求めの販売店やメーカーなどの専門家にお任せして、ここでは私の使っているSUN号(キャブコン)をモデルに、基本的な留意事項などをお伝えしたいと思います。

100%無理をしない

 これはあらゆる運転状況に共通の厳守事項です。「無理が通れば道理が引っ込む」のは、愚かな人間社会の諦めの言葉であり、車の運転に関しては、無理は通らず、通そうと思えば道理が必ず頭をもたげます。どのような事態が起ころうとも、絶対無理をしないという心がけを忘れないようにしたいものです。

先ず、始業点検をしっかりと行なう

 運転免許を取った時、教習所の指導やテキストには始業点検の大切さが強調されていますが、実際の運転に慣れて来ますと、この始業点検をおろそかにしているのが、我々の常ではないかと思われます。

そこで、もう一度初心に戻って、毎日の始業点検の確実な励行を強調したいと思います。安全運転はくるま旅くらしには不可欠の要件ですが、それは単に運転だけの問題ではなく、運転される車そのものが安全で健康でなければならないということが大切です。

エンジンルームを開けてまでのチエックは難しいと思いますが、せめて車を一回りしての目視点検やタイヤの空気圧のチエック、或いは冷却水の状況くらいは出発前に確認しておきたいものです。

旅車は、くるま旅くらしの核であり、これが故障したりすると、暮らしそのものがいっぺんに成り立たなくなってしまうからです。

私の苦い経験では、北海道を旅している時、ある日突然運転席のオイル表示に赤ランプが灯り、びっくりしました。出発前、まだ大丈夫だろうとオイル交換をせず、帰ってからにしようとそのまま出てきたのですが、突然運転席のパネルに赤信号が灯ったのです。私の車はディーゼル車なので、オイルの消耗が早いとは聞いていました。今まで一度も開けたことがないエンジンルームを開け、オイルのチエックをしましたら、何とゲージの表示レベルは殆どゼロに近いではありませんか。驚きました。とにかくオイルを交換しようとカー用品の店を探してそこへ行ったのですが、車の図体が大きいため、ピットに入らず交換できないなどといわれてしまいました。それで少し迷った末、それならば自分で補給しようと考え、ホームセンターでオイルを買い、どうにか補給し、赤ランプを消すことが出来ました。帰路につく少し前だったので、そのまま家に戻り、あとでちゃんと手当てをしましたが、オイル交換などの基本事項は、旅に出かける前にキチンとやっておく必要があり、また、時々はオイルのチエックなども欠かさないようにしておくことが必要なのを改めて感じさせられた次第です。

必要以上に神経質になることはないと思いますが、やるべきことも何もしないで、放置したままという鈍感さは、いざという時には地獄を見ることにつながることを承知しておいた方がいいと思います。

なお、運転中に異常音その他の普段と何か違う状態を車に感じた時は、そのまま走らないで、停車してチエックし、それでも原因が分からない場合は、分かるまでは慎重な運転(高速を避け、制限速度以下で走るなど)を心がけることが大切です。

出発時は常に車を一回りして落ちはないかチエックする

 どのような場合でも、車を動かす時には、不用意に出発するのではなく、必ず一回り車を廻ってチエックしてからにしたいものです。旅車は普通車とは異なる装備などが備わっています。例えば後方に車に出入りするためのステップ(階段)がついているような場合、うっかりそのまま発進するようなことになりますと、大事故につながる危険がありますし、出発前に使っていたLPガスの元栓を締めるとか、排水口の弁を閉じるとか、或いは冷蔵庫の電源のオン・オフだとか、後部ドア施錠忘れ等々、うっかり見逃し忘れるようなことがよくあるものです。ちょっとした休憩の後でも必ず一回り廻って落ちがないかどうかをチエックしたいものです。

 私の場合は、ステップを上げたまま動き出して、縁石にぶつけてカバーを剥がし落としたなどという間抜けた失敗経験があります。人間のうっかり病というのは、大きな事故や罪作りに関わることが多いので、出発前の一巡を常に習慣とするよう心がけたいものです。(続く)

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