山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その12)

2011-06-03 03:18:16 | くるま旅くらしの話

【第14日】

 

道の駅:みたら室蘭→(昭和新山見物)→道の駅:そうべつ情報館→洞爺湖温泉噴火記念公園→吹き出し公園→道の駅:ニセコビュープラザ→真狩温泉(泊)

 

 この日は午後解散となるので、旅の再開は午後からとなる。今日は午後の時間を使って、名峰羊蹄山をほぼ一回りして真狩村にある温泉かあるいは道の駅で泊ることにしたい。この日は私も同行させて頂いても良いかなと思っている。

道の駅の目前にまさに白鳥がその大きな羽を広げたかのような姿で、室蘭港を跨いで架かる美しい白鳥大橋を渡って、R37に入り、伊達市方面へ向かうことにする。途中に道の駅:だて歴史の杜があるけど、気が向けば寄るのも良い。伊達市はその呼称からも分かる通り、宮城県仙台に拠点を置いた伊達藩ゆかりの町だが、ここは伊達の支藩の一つだった亘理(わたり)伊達藩(宮城県亘理町)からの入植者を中心に形成された町である。福島県にも同じ名前の伊達市があるが、こちらは平成の合併で誕生した新しい市である。両方とも鎌倉時代辺りに遡っての先祖が領主の伊達氏であったという点では共通性があるのだと思うけど、何だか紛らわしい。私なんぞは、伊達市といえば、やっぱり北海道の方を思い起こしてしまう。故郷の亘理町は今回の大地震でかなりの被害を被っているので、親戚や知人のある方たちは心を痛めておられるのではないかと思う。

又、この辺一帯は有珠山の噴火で煩わされている場所でもある。2000年の噴火では、どうなるのかと心配したけど、今はどうやら収まって、近くの洞爺湖町(これは平成の大合併で新しく出来た町)ではサミットが開催されたりしている。伊達市からは少し先を右折してR453を壮瞥(そうべつ)町の方へ向かうことにする。直ぐ脇に昭和新山の不気味な山容が見えてくる。勇気があれば展望所まで行って見物するのもいいのかもしれない。私は傍を通るだけでも怖気づいてしまい、とてもそのような勇気はない。で、行こうとしているのは壮瞥町の道の駅:そうべつ情報館である。壮瞥という難しい字を書くこの町は、横綱北の湖の出身地としても有名で、記念館もある。ここの道の駅に行くのは、私的な単純な理由からだ。それはこの道の駅の売店では、この季節だと多分八列の餅トウキビが売られていると思うからである。若い方はハニーバンタムだとかミライだとかいう甘くて柔らかい品種のトウモロコシしか食べていないので知らないのだと思うけど、私たちが子供の頃には餅トウキビと呼ばれる品種があって、甘味は少ないけどモチモチ感があって歯ごたえのある奴が主流だったのである。最近その復活の兆しがみられ、北海道では昔トウキビなどの名で生産・販売され出しているのは嬉しい。餅トウキビにも何種類かがあるけど、私が一番好きなのは、8列の奴だ。粒の数は少ないけど、歯触りは最高だ。その夢に見ていたトウキビがここで売られていたのである。あったら是非ゲットして昔の味を試して欲しいなと思っている。

なお、これは全くの余談だけど、私は昨年この道の駅で販売されていたトウキビの生産者の方から種を分けて頂き、現在知人の畑で育てている。旅に出かけてしまうので、戻るまでにはもう収穫が終わってしまっているかもしれないけど、今のところ順調に育っているのが嬉しい。私はトウキビには格別のこだわりがあるのだけど、さて、Iさんの方はどうなのであろう?

壮瞥の道の駅の後は、来た道を少し戻り右折して洞爺湖畔の周遊道を行くことにしたい。少し行くと道は左と右とに分かれるので、左の方を行くことにする。時計周りで洞爺湖を一周するコースだ。4kmほど行くと洞爺湖温泉の中心街を通ることになる。これを通り抜けると右手に噴火記念公園というのがある。ここに車を止めて湖畔を散策しては如何だろうか。尤も真夏なので、歩くのは厳しいかもしれない。その時はしばし休憩して洞爺湖の景観に見とれるだけでもいいと思う。

一息入れたら、更に道なりに進んでゆけば、やがて洞爺湖から離れてR230に出る。この道をそのままルスツの方に向かう。ルスツに出るとそこに道の駅:230ルスツがある。ここに寄るのも良いかもしれないが、明日もう一度ここを通るので、今は一応パスということにしたい。そのまま行くとR276に出るので、京極町方面へ向かい、京極町の市街から案内板に従い吹き出し公園の方へ行くことにする。ここには最近道の駅:名水の郷きょうごくというのも開設されているので、それらしい案内板があるはずだ。道の駅に車を留め、近くにある羊蹄山の湧水を見物しよう。とにかくそのスケールの大きさに驚かされると思う。富士山麓の忍野村にある忍野八海も有名だけど、あそこは自由に水を汲んで飲み水に使うような工夫が少なくて、どうも親しみがわかない。それに比べるとこのふきだし公園の湧水は、大勢の人たちがその自然の恵みを存分に分けて貰っているのがいい。羊蹄山にはこの他にも何カ所か湧き水があるけど、明日は真狩村のそこへ行きたいと思っている。

ふきだし公園を後にして、羊蹄山麓をぐるっと回ることにしたい。京極町から倶知安(くっちゃん)町に向かい、R5を左折してニセコ町に向かうことにする。20分足らずでニセコの道の駅:ニセコビュープラザに着く。ここで少し休憩し、地元の野菜類の販売所が開いていたら覗いてみたい。ここの野菜類も新鮮な優れ物が多い。ニセコはリゾート地としても名が高く冬場は外国からのスキー客も多いと聞く。ニセコアンヌプリ(山)の東側を中心としてスキー場だけではなく温泉施設なども豊富なので、ちょいと覗いてみたい気もするけど、今日の所はざっと望見するだけで我慢したい。

この道の駅からは、R5を離れて、道道66号線で真狩村の方に向かうことにする。途中で右折して道道97号線に入ればそこが真狩村の中心街である。坂を下り登って信号を左に行けば道の駅:真狩フラワーセンターへ、右に行けば真狩温泉に行くことができる。まずは温泉に入ることにしたい。この温泉からはすぐ傍に雄大な羊蹄山を見上げることができる。羊蹄山はどこから見ても隙のない見事な山容をしているが、この温泉からの眺めが一番ではないかと思う。但し、天気が良くないと願いは叶わない。

入浴の後は、車に戻りそのまま温泉の駐車場に泊っても良いと思う。ただ、天気があまり良くなくて、特に風が強いようであれば、道の駅の方に移動した方が安全だと思う。10分足らずで着くことができる。どちらでも静かな一夜を送ることができるはずだ。

 

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1 コメント

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地図とにらめっこ~! (京らんざん)
2011-06-03 10:21:13
トウキビは好物で~す!餅トウキビ&8列トウキビどんな味なのか楽しみですね~。
まるでガイドナビのようで懇切丁寧安心で~す!
毎日地図を見ながら楽しんでいま~す。
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