山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

2010年北海道くるま旅でこぼこ日記:第38日

2010-10-08 03:04:54 | くるま旅くらしの話

第38日 <8月16日(月)>

 

【行 程】 

道の駅:そうべつ情報館 → 洞爺湖町噴火記念公園 → 道の駅:ルスツ230 → 真狩湧水 → 道の駅:230ルスツ(→デイキャンプ場) → 道の駅:とうや湖 → 洞爺湖温泉・湖畔亭 → 道の駅:そうべつ情報館(泊) <97km>

 

昨夜はちょっとしたトラブルがあった。邦子どのが深夜に急にお腹が痛くなったらしく、その対応に少しばかり振り回された。やはり薬の飲用の影響があるのかもしれない。ずっとお腹の調子がスッキリしないようである。モチトウキビなどは厳禁のようだ。自分が気にいっているからといって、相手にやたらに勧めるつもりなど毛頭ないのだけど、あまりにうめ~うめ~と山羊や緬羊みたいに騒ぐものだから、邦子どのもついその気になって手を出してしまったのかも知れない。ま、大したこともなく収まったようで、先ずは重畳。

朝までには雨は上がって、少し青空が覗いていた。今日は暑くなりそうである。この道の駅の欠点は、水が汲めないということである。近くの公園には1箇所給水栓があるけど、それは休日のイベント用に使われているだけで、平日は使えない。この問題を除けば、ゴミ処理も有料で受け付けて貰えるのでありがたい。有料でも良いから、何とか給水が可能となればもっとありがたいのにと思う。このような思いは、現地の為政者には先ず届かないと思って間違いない。

というわけで、今日はここを出て、水を汲み、その後HOを利用させて頂いて洞爺湖温泉のどこかの風呂に入ることにしたいと思っている。泊まる場所などはまだ考えていない。先ずは車の中の全ての水を新しいものと入れ替えることにして、残っている水を排水した後、真狩湧水に向う。水槽タンクの中は継ぎ足しの水となってしまっているので、時々入れ替えをしておく方がより衛生的である。羊蹄山の湧水の中では何と言っても京極町の噴出し公園が有名だが、この真狩の湧水も引けをとらない水量で、人気も大きい。真狩村は演歌の細川たかしの出身地で、彼はこの町最高の有名人だが、自分にとっては真狩で最も親近感を覚えるのは、彼ではなくこの湧水である。洞爺湖町の温泉街を抜け、坂を登ってカルデラの畦に出てしばらく走ると、道の駅:とうやがあるのだが、往路はこれはパス。少し走って、道の駅:ルスツに立ち寄る。帰りでもいいのだけど、此処には美味しい豆腐があり、今日はそれをどうしても賞味したい。先に手に入れておこうという魂胆。この道の駅も新鮮な地元産野菜などで人気があり、いつも賑わっている。今日もかなりの混雑だった。早速売店に行って見たのだが、豆腐売り場は空だった。店の人の話では、未だ入っていないとのこと。それじゃあ先に水を汲もうと真狩湧水に向う。

真狩湧水の水汲み場は、今まで見たこともないほど混雑していた。いヤア、驚いた。こんなに大勢の人が来ているなんて想像もしなかった。車の置き場所もないほどだ。ようやく空きスペースを見つけて、空いているホースを探して水を汲む。このような混雑の時には、邦子どのの方が要領がよい。力仕事はダメだけど、チョッコし声を掛けて汲ませて貰うワザは自分のレベルをはるかに超えている。30分近く掛って、何とか予定の水を汲むことができた。来訪者の殆どが、1~2本のペットボトルを満たすなどではなく、皆さん大量の入れ物を用意してくるので、待ち時間もかなりのものとなってしまう。やっぱり、このような時間帯ではなく、早朝の5時くらいでないと落ち着いて水が汲めないなと思った。それにしてもここの湧水の水量は大変なもので、どんなに大勢の人が来ようと、供給はビクともしないのである。汲まなければただ流れ去ってしまうだけなので、これを東京の人などに分けてあげられたらどんなに喜ぶかと、勿体ないなと出来もしないことを思ってしまう。飲料水ももうこれで帰宅するまで大丈夫だ。

再び来た道を戻って、ルスツの道の駅へ。途中にある真狩の道の駅は今回はパスする。ルスツの道の駅で、豆腐はどうかと再度覗いたけど音信沙汰なし。どうやら今日は休みのようだと諦める。汲んできた水で冷たいそうめんを食べることにして、道の駅の裏にある無料デイキャンプ場の駐車場へ。数台の先着の旅の車がいた。昨年もここに寄ったが、関西系の方が多いようで、今年も皆さん名古屋や奈良など関西方面のナンバーだった。このキャンプ場には、炊事場もあり、これらを無料で使えるのはありがたい。早速そうめんを茹で、冷たい水に晒して食べる。暑い時のそうめんは何よりのご馳走である。ましてや冷たい汲みたての名水を使えるなんて、真に贅沢である。買ってきた大根をおろして、おろしそうめんにして食した。美味なり。言うことなし。

食事の後は小休止。邦子どのは午睡。自分の方は豆腐を諦めきれずにもう一度売店に出向く。しかし、どんなにしつこく求めても、無い物はやはり無い。やっぱりダメだった。この間に空の様子が急変して雨が落ち出した。此処は山と山に挟まれて、目まぐるしく雲が湧き乱れる場所で、上空は不安定な気象のようである。先ほどから羊蹄山を隠し続けている雲の一部が、この地にも乱れ落ちて来出したようだ。慌てて車に戻る。入浴の受付時間のリミットが16時なので、その1時間前くらいには入ることにしようと、ボチボチ出発することにした。

来た道をそのまま戻るのはチョッピリ不本意だけど、今日の場合は仕方がない。途中道の駅:とうやに寄る。ここは小さな道の駅だけど、野菜なども時々思わぬ掘り出し物があるので、無視できない場所である。売り場を覗くと、片隅に豆腐があった。ルスツのよりは小型で値段も安いけど、美味そうな感じだった。朝からずっと今日は冷奴が食べたいと思っていたので、迷わずゲットする。邦子どのはパンを追加して買ったようである。

洞爺湖温泉では、湖畔亭という大きなホテルの湯に入らせて頂くことにした。ここには9階に展望大浴場があり、湯船から洞爺湖の大パノラマを贅沢に眺望しながら楽しむことが出来る。昨年もお世話になっている。早速手続きを済ませ、エレベーターで9Fへ。思ったよりも混んでいて、小さな子供さんが嬌声を上げて走り回っているのに少し調子が狂ったけど、ま、これは致し方なし。露天風呂(この場合は、9Fであっても、窓ガラスなどでの仕切りが無く、直接外気と接している風呂の部分を指すらしい)の桧の桶に入って洞爺湖を見下ろしながら、こんな贅沢をタダでさせてもらって良いものなのだろうかと、なぜか少し後ろめたさを感じたのだった。小者の証拠なのだと思う。1時間ほど温泉を楽しんで、車に戻る。

さて、今夜は何処に宿を求めるか、しばし迷う。この温泉街の外れの方に噴火記念公園というのがあり、昨年はそこの駐車場に泊ったこともあったのだが、今年は先ほど行って見ると、旅車はあまり見当たらず、給水施設なども使えないようになっているし、トイレなどもあまりきれいではないようだ。どうも乗り気がしない。ここの地に泊れば、洞爺湖の湖面に毎日打ち上げられている花火を観賞できるのだが、それよりも安全・安心と安眠の方が大切と考えて、ここからはさほど遠くない昨日と同じ壮瞥町の道の駅に泊ることにした。

17時過ぎ、7kmほど離れた壮瞥の道の駅に到着。今朝ここを出る時には、又戻ってくるとは考えていなかったので、なんだか少し恥ずかしいような気分もある。今日は天気が良かったので電気もたっぷり蓄えてあるし、水の方も十二分に満たされている。結局、今日はこの電気と水のという二つのライフラインを満足させるために動き回ったようなものだった。ま、このような時もあるのだと思った次第。モチトウキビと冷奴で一杯やりながら、早めに寝ることにした。いつも早めにと決まっているのだけど。

コメント
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