山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

RVランド牧場の朝

2010-06-04 05:14:20 | くるま旅くらしの話

5月の大型連休明けから、毎週1泊2日の小さな旅に通っています。変な言い方ですが、ボランティアの農事作業は、私にとっては心浮き立つ小さな旅なのです。

「牧場の朝」という文部省唱歌があったと思います。「ただ一面に立ち込めた 牧場の朝の霧の海 ポプラ並木に うっすりと 黒い底から 勇ましく 鐘が鳴る鳴る カンカンと、……」 これは牛などを飼う大型牧場の夜明けの情景を歌ったものだと思いますが、RVランド牧場の場合は、朝の始まりは鐘などの人工的な音ではなく、小鳥たちの鳴き声です。どの鳥が一番早起きなのかは判りませんが、3時半過ぎになると、一しきり目覚めのさえずりが始まります。

老人の目覚めは早く、時として小鳥たちのさえずりを待つこともあるのですが、今朝はホンの少し小鳥たちよりも遅れを取ったようです。4時過ぎ寝床を後にして旅車の外に出ると、快晴の空の下に日の出を待つ新緑が目に飛び込んできます。木々たちも又眠りから醒めて、清新な朝の空気を胸いっぱいに呼吸しているのが聞こえてくるようです。

   

新緑に染まるRVランド牧場の朝の幼木たち。一日の中で一番空気が美味しい時間帯ではある。

やがて太陽が昇るころには、小鳥たちの鳴き声は本格化し、あちこちでそれぞれの美声を競い合っているかのごとくです。「コッチャコイ、コッチャコイ」というけたたましいコジュケイや「トッキョキョカキョク」のホトトギス。それにキジも鳴かずば撃たれまいの「ケーン」という魂消た大声。雀やシジュウカラたちの鳴き声は間奏なのかそれとも幕間の雑声なのか。まあ、賑やかです。

その中でも、何といっても存在感を一際主張しているのが、地元のウグイスたちです。牧場近くの林の中には、毎度決まって頑張っているのが居て、これは「ホー、ホケキキョ」と鳴いています。これが鳴き終ると、それに呼応して近くの林で同じように「ホー、ホケキキョ」と聞こえてきます。するともう少し離れた林の方から又々同じ鳴き声で「ホー、ホケキキョ」と応じるのです。

ウグイスの鳴き声については何回か書いていますが、守谷市の我が家近くでは、「ホー、ホケキョケ」だし、小貝川の堤防の藪では「ホー、コッチャコイ」などととぼけた鳴き方をする奴もいますが、このRVランド牧場近くでは、「ホー、ホケキキョ」が正統の鳴き方のようです。この辺りは、ホケキキョの一族が支配しているのでありましょう。ホケキョの前にキが一つ入ると、何だか気が抜けた鳴き声に聞こえるのは、これは駄洒落ではなく、本当です。

このところ3週間連続で牧場に通っていますが、もうすっかりこの声を聞くのが定着してしまったようで、彼らがしばしの休憩なのか、鳴き声が途絶えると、どうしたのかなとちょっぴり気になるようになりました。

昨日は家で育てていた野菜の苗を持ってきて植えつけました。枝豆は丹波の黒田大豆にしました。ケールも植え付けて、やがて青汁で健康管理に役立たせようと考え、花と味を一緒に味わうべく花オクラも植えました。サツマイモを植えたのは先週でしたが、まだしっかり根づいてはいないようです。まあ、大丈夫でしょう。直播のラディッシュは、あと2週間もすれば食卓の上に載ると思います。

さて、今日からは花畑の整理を手がけることにしようと、思案中の朝です。もはや、この楽しみは牧場主を上まって来ているようです。 

コメント
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