村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

花許りなる空

2020-03-27 22:30:30 | 短歌・俳句の事
木蓮の花許バカりなる空を瞻ミる 
夏目漱石
 瞻ミるとは=注視すること

写真は木蓮
わが家には白木蓮ハクモクレンがあり
その花はパラパラ散ってもう終わり
今は黄緑の柔らかそうな葉を伸ばしている

散歩に出ると
おっと
思わぬところに桜の花が見えて
あら いらしたのと
近づいて見たくなる
あと
もう少しで
チラりチラりと桜も散り出す

2011のお香の勉強会
もう十年も前になるが
講師の話で知った

四月の第二日曜日
京都の今宮神社で行われている
(やすらい祭り)がある
京都市北区で行われる祭の一つ
平安時代の京都で
はやり病があった
それが桜の花が散る頃
桜の花びらが振りまくように
ひろまったそうだ
そこで
花の霊を鎮め、
無病息災を祈願したのが
祭りの起こりという
(現在は今宮神社
玄武神社
川上大神宮
上賀茂の
4つのやすらい踊保存会によって
伝承されている)とか
京都の方などは勿論
ご存じの方も
たくさん居られるかと思うが
私は知らなかった
それを聞いたときは
本当だろうかと驚いた
桜が散る風景は
絵になることも多く
叙情的で美しい
その桜の散る様子と
病気とは結びつかず
へぇー
不思議なお祭りだと思ったのだが

このところの新型コロナウイルスの
ニュースばかり見て思い出した
(花傘を先頭に踊りの一団が続く
この一団に赤毛・黒毛の鬼たちが、
笛や太鼓のお囃子に合わせて、
長い髪を振り乱しながら、
「やすらい花や」の掛け声とともに踊り、
練り歩く。
皆が競って花傘に入って、
悪霊退散と無病息災を祈願する)
とネットに書いてあった

しばし
あちこち出かけないで
しずかに家にいよう
悪霊退散
無病息災
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