村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

三井寺や日は午ゴにせまる

2024-05-25 22:15:12 | 茶事 茶会 

三井寺や日は午ゴにせまる若楓 与謝蕪村

今日はお弟子様の茶事の水屋へ
初風炉の正午茶事
挨拶のあとは懐石
定石どおりに終わり四つ椀が戻る
初炭手前があるので
そのあいだに道具を洗い片付けた
焦らずともよく
気分が良い

懐石の箸洗いは 何か

一汁三菜のあと
改めて八寸を持ちだし
千鳥の盃となるが
その前に
箸を洗い、口中を清める
主客献酬のための
「箸洗い」
中身は
使用した材料の一部
梅肉のへいだもの
海藻類の一片
種子の核など
箸にかかるか
かからぬ程度のものを
ごく少量
お湯仕立てと言われるくらい
薄味の清し汁にする
箸洗い小吸い物は
美味しくしては良くないと習った

今日の箸洗は水前寺海苔

蕗→三月~春
花山椒→四月
つくし→春
篠竹→春
山葵の芽、花、葉→春
海藤花→四月 
独活ウド→三月~五月
ちぎり梅→二月、六月
茗荷→初夏
青梅→六月
鱧の笛(ハモの浮き袋)針生姜→六月
針生姜、針茗荷→六月、七月
白キクラゲ(キノコ)→六月、九月
岩梨→七月
水月クラゲ→七月、八月
蓮の実→八月頃
新生姜千切り→夏
蕎麦の花→夏
蕎麦の実→秋
菊花→九月
長ひじき→九月
なめこ、しめじ→九月、十月
カボチャの種→十月
小豆→秋
むかご→秋
栗→秋
椎の実→秋
かやの実→秋
芽蓮根→秋から冬
京人参→十二月
松の実→無季

昆布の香りに少量の塩
または梅干しを入れる
分量は少なめ
季節の移ろいを感じさせるような
野草の芽や実を
小口切り、薄切り、
千切り

また二月頃に
天神様を使うこともあり
(梅干しの種の中の薄皮に包まれた白い実「仁」は天神様と呼ばれている)
生の状態の「仁」には
毒があるから注意

お弟子様へ上記に
箸洗いを書き出した
ご参考までに

今日の干菓子
鶴屋八幡の青楓と水
右上の押し物は内製
杜若とか

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