村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

三十八帖・鈴虫

2019-11-14 22:50:38 | 源氏物語五里霧中
鈴虫
(源氏50歳夏から秋)

夏、出家した女三宮の持仏・開眼供養が行われる。
秋、その御殿の庭に鈴虫を放って、
源氏らが宴を行う。
その夜、
秋好中宮が死霊となって苦しむ
母・六条御息所の慰霊のため
出家したいと源氏に打ち明けるが、
源氏はこれを諌める。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)

出家した女三宮の持仏・開眼供養
持仏とは自身の守り本尊
女三宮の持仏は白檀で造られ
普段身につける持経は
宮中の紙漉スきの専門職司人ツカサビトを召して
造らせた紙に光源氏自らが写経したもの
持仏堂がまだ出来ていないので
女三宮の普段暮らす寝殿の居間を
急拵えの仏間とし荘厳する
部屋にはあちこちに火取り香炉が置かれ
香が焚かれていたが
光源氏は女房達に注意をした

室内に薫りをくゆらす空薫物ソラダキモノとは
どこから薫っているか
わからないように
そこはかとなく薫ってくるのが良いのだ
富士山のようにもうもうと
煙りが立ちのぼるのは良くないねと

源氏物語には香りの場面が良く登場する
平安貴族の生活に
こうまで香が欠かせないものだとは
想像以上
香道を習っていたときは毎週必ず
六国の聞香をした
茶道では炭手前や七事式など
香は欠かせない

写真は今日の主菓子
「木枯し」

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