新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

『どうする家康』

2023年02月20日 | テレビ番組
大河ドラマもすでに7回を終わってしまいました。ずっと楽しみにしていた大河。なのに今度はどうにも話の波に乗れません。
この日のために司馬遼太郎『関ヶ原』『覇王の家』、火坂雅志『天下』をしっかり読んで備えたのが、かえって邪魔したような・・・。

世間にはこの家康像が出回り、だからあまりにもかけ離れた今度のドラマの家康像に戸惑っているのです。

そういえば、たぬきおやじのイメージを破る肖像画を見て、その意外性に少しイメージを変えたのを覚えています。

この大河ドラマに対して「アンチ派」の苦情が出ているそうですが、番組の時代考証担当が論破されている記事を読みました。
『歴史研究者は一次資料(日記、書簡、公文書)しか信用しない。しかしそれでは人物像は何を考えていたのかは一切わからない。だからこの部分を、後から家康の家臣らが綴った『三河物語』や『松平記』などの二次資料から言葉や性格、決断などを拾って肉付けしていく。そもそも大河は史実ではなくフィクションです。
一次資料にない部分は当時の常識から逸脱しなければ、自由に脚色していい。あくまでも史実を言うのであれば、大河ではなく「歴史探偵」を観ていただければよい』ということです。それに、毎月新しい資料が発見されるそうです。

なんだか自分の心を見透かされたようで恥じ入りました。そうなんだ・・・フィクションとして観ないといけないのだ。紙の活字を目にするとそれが実像と思い込む愚かな自分がいました。だから「歴史探偵」は面白い!とても興味深く見ています。


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