新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

イチローとローズと神田伯山と畔倉重四郎 ???

2020年05月24日 | くらし
日経の夕刊に面白い記事が出ていました。タイトルは『ローズとイチロー それぞれの流儀』です。
記事の始めにいきなり、伯山襲名直前の松之丞として最後に行った連続読みの「畦倉重四郎」が出てきました。えっ???

ローズがらみで庭のバラ、クイーン・エリザベス、房咲きです。30年以上も経ち根元は太いのですが、バラは虫が着くので短く切り詰めます。

さて、2016年6月、イチローが日米通算ながらローズが持つ最多安打記録に迫っていたときに、スポーツライター丹羽政善氏がローズに取材したときの思い出話でした。
ローズは「日本での安打をプロだからということで加えるのはフェアでない。それなら俺のマイナーでの安打数も加えろ。その時には470本ぐらいヒットを打ってる。イチローがその安打数を足した数字を超えそうになったときまた話をしよう」と「自負」の答え方だったとか。

イチローは「日米合わせた記録とはいえ、生きている間にみられて、ちょっとうらやましいですね、ピート・ローズのことは。僕も自分の記録が破られる瞬間をみてみたいです」と「超然」とした対応でした。

ローズがコルクバットを使っているのではと数回に及ぶ疑惑が報じられ釈明を求められたときは、証拠を出せとばかりに疑惑を否定しています。
その後コルクバットはX線検査で確認されているし、監督時代の野球賭博でローズは球界を追放された経歴もあります。

イチロー選手の「ちょっと狂気に満ちたところがないと、大リーグ記録はできない世界」という一言は、ローズの言葉を理解するのに十分だと丹羽氏は書いています。 

そして畦倉重四郎との繋がりは?
大岡越前守をして「八つ裂きにしてもあまりある」と言わしめたのが大悪人、畦倉重四郎。
とにかく、YouTubeを開きました。この直後に六代目神田伯山を襲名しているし評判もいいので、19話もあるという講談「畦倉重四郎」を聞き始めましたが、無理・・・。悪知恵を働かせ手の込んだ殺人の連続は気分が悪くなり聞くのを中止しました。

ということで、ここからはライター氏の記事からです。「さて、畦倉重四郎の話では最後、すべての悪事が明らかになると重四郎が『俺は太く短く生きた。皮肉だなお前たち。後世に残るのは太く短く生きた悪党だってのはな。ハハハ』と長口舌をふるう。対して大岡越前守が、こう言ったという一言で、伯山は長い物語を締めくくっている。『さようであるか』」

後世に残すのはやはり美しいものが人の心を打ちます。当たり前だけど。

講談より、やはり落語の方が優しいかな・・・。洒脱と機知と人情と。        
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