新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

忘年昼食会

2018年12月18日 | くらし

博多と福岡。秀吉時代の「町人の町・博多」と少し時が流れて黒田長政の「武士の町・福岡」。那珂川を境にしていますが、時折その微妙な違いが浮き上がるときもあります。
今日は博多側に位置する「大坂屋」でサークルの忘年昼食会がありました。
黒田古文書のサークルらしく博多生まれ、福岡生まれの人が多く、それが話題になりました。福岡に途中侵入の私には興味津々。

「博多献上お献立」は地元料理が次々に運ばれてきます。その中で「博多雑煮」と「博多がめ煮」のダシと味付けがほんとに美味しくて、これがほんとの博多の味なのだととても参考になりました。


大正時代から続くというお店の雑煮は、博多ごりょんさんの味を大切に守ったアゴだし汁に、丸餅、ブリ、かつお菜、里芋、シイタケ、人参が入っています。私も見よう見まねで材料は同じ様なものを使いますが、ここまでの味が出ません。


「がめ煮」の具材の切り方に博多人と福岡人では微妙な差があるようで、少し甘めに煮含めた味になっています。京風では味わえないまろやかさがあるのは最初に具材を油で炒めたせいでしょうか。庶民的な味に、ふと博多山笠を裏で支えるというごりょんさん達の顔が浮かんできました。


博多雑煮とがめ煮がこんなに美味しく作れたら、お重なしでもお正月が演出できそう。とにかく本物の博多の味を味わえた幸せに満足です。今度のお正月に大いに参考になりました。

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