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新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

’09 台北気まま旅②

2009年02月24日 | '09 台北個人旅行

台北と言えばもう故宮博物館!何しろここには70万点の収蔵品があるそうです。そこにエネルギーが集中しているのか、他にはあまり美術館の名前は聞きません。

2年前は、同院のリニューアル記念特別展で、「一生難遇的看」と言われる北宋の至宝を観ました。3~6カ月ごとに入れ替わるというから、今度はどんなものが…と期待して入場しました。

故宮博物館へのアクセスは淡水線で中山駅→士林駅(20NT$)下車。 ここからタクシーで博物館の玄関まで130NT$。  入場料160NT$  日本に比べてすべてが安い安い!

膨大な優れたコレクションと、中国の気の遠くなるような長い歴史のすごさを思うとき、「中華思想」が生まれるのが当然のことのように思えました。

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黄河、揚子江流域には、紀元前6200年頃の新石器時代の玉に始まり、銅器のすぐれたコレクションがあります。右は商(殷)晩期の龍紋で飾られた精巧な青銅器です。この時代には漢字の祖型となる甲骨文が見られます。

右から二つ目は、18世紀初め、アーモンドの実の形を生かして彫刻されたもの。船上には人物8人が乗っており、底には300文字が掘られています。あまり小さいので、ルーペを通して観るようになっています。このころは、職人が信じられないような神技を競い合ったそうで、今の技術を持ってしても再現できないとか。他にも説明できないほどの超絶技巧のたくさんの作品があります。

一番左は、2年前も今回も感動した北宋・汝窯の青磁。世界に現存する約70点のうち21点が同院のコレクションです。前回、その21点を観られたのは本当にラッキーでした。ちなみに日本の東洋陶磁美術館にも1点あるそうです。

左から2番目は清乾隆時代のもの。腹部でつながって、卓越した技術と創造力を同時に表現した瓶です。

日本語のイヤホンガイドの解説だけでも130点ぐらいあり、書、書画、陶磁、銅器、玉器、珍玩と中国人の手先の器用さと技術には圧倒されます。皇帝のコレクションだっただけに、日本からの美術品もありました。

解説に、2大大河は、世界の古代文明に比べ『最も悠久で活力ある中国古代文明を生み出した』とあるように、中国が世界の中心という中華思想が出てくるのは当然のことかもしれません。ざっと中国の歴史を読んでいたので、歴史の流れの中に展示品をおきながら、勝手にドラマを作り独りよがりな楽しみもありました。奥が深くてとてもとても一日で観て回るのは無理でした。

午後の計画では、お気に入りの場所・淡水に行き、海鮮の台湾料理を食べるつもりだったのですが、博物館で5時の閉館までねばることになりました。見晴らし抜群の4Fの茶芸館で、牛肉のお粥、点心とウーロン茶で休息。ウーロン茶は注しが効くので、どこのお店でも何回もお湯を注ぎ足してくれます。

建物の入口にバスが止まるので、帰りは士林駅まで何と15NT$で行けました。

Taipei_017猥雑な通りの雑踏にはなぜか好奇心がわいて、来るたびに夜市に出向くのです。士林夜市にはおいしそうな匂いが充満しています。

Taipei_019でも、毎回食べるという勇気がなかなかわきません。屋台でなく、台湾らしいお店で珍しいものを食べました。メニューの文字と写真だけではなかなか見当がつきません。45NT$だから間違って元々と頼んだのが右の写真「花生湯十油條」。生のピーナツの甘いお粥で、結構いけました。

台北のMRT(地下鉄)は実に清潔で快適です。券売機にお金を入れるとチップが出てきます。自動改札でチップをタッチすればOKです。

月台(プラットホーム)は広々として、実にゆとりを感じました。食べ物厳禁とかでゴミが散らかっていません。海外の鉄道の中では今のところ一番美しいかな。(写真は借り物です。)

  

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