新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

山苞(やまづと)のおすそ分け

2007年12月04日 | 食・レシピ

071204kaki_002友人から届いた宅配便。箱を開けると、「山苞のお裾分け」という便りとともに美しい柿の葉にうずもれた見事な柿が顔を覗かせました。

広大な果樹園のオーナーでもあるUさんは、生産は専門農家に任せて、緑色から紅葉まで美しく変化していく柿木畑の借景を楽しみながら優雅に暮らしています。

一度訪れたことがありますが、未納連山のなだらかな山里に位置する果樹園は、それはそれは見事なものでした。特に柿の葉が色づく秋は、毎朝眺めても飽きない風景のようです。

ところが、今年は11月の半ばに思いがけない霜が降りて、葉が紅葉しないままに枯れてしまってあの素晴らしい景色が見られなかったとか。果実のほうは大丈夫のようでしたが、雨が少なかったので例年より粒が小さいとのこと。ダンボールに入っていた柿の葉は、霜を逃れた貴重な葉で、U夫人の細やかな心遣いが偲ばれます。

柿といえば日本のものと思っていましたが、なんと今度のイタリア旅行で何度か民家に柿を発見!みんな「柿だっ!」と驚きの声を上げていました。それぞれが柿は日本だけの果物と思っていたようです。見た感じでは、どうも渋柿・・・のような感じでしたが。

柿と一緒に入っていたパンフレットによると、世界の辞書にも「KAKI」「QAKI」とでていて、KAKIは世界にまかり通っているようです。伝播は、一説には種子島鉄砲伝来のときタネがポルトガルにわたったこと。他説ではペリー来航時に種苗を持ち帰ったとあります。

柿の食べごろを熟知すれば、一番おいしく食べられます。フルーツとしてばかりでなく、柿の白和えなんかも美味です。

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