『思考停止という病』より ⇒ 多読から何を生み出すか
知識の量がすべてを解決する
ゴール設定ができたら、次に知識量を増やすことを考えてください。知識を得ることが、自分の頭で考える重要な要素になります。
頭で考えるためには圧倒的な知識量がいるのです。
クリエイティビティのあるなしは、もちろんあります。クリエイティビティが必要になるのが数学者です。誰も解けなかった問いの答えを証明する、新しい仮説を生み出すというのが仕事です。そういう職業の人は必要かもしれませんが、ビジネスマンであればほとんどの人には関係ありません。
仕事で次にどのような戦略がいいか、来年の目標は何がいいか、予算をどうするか、人材をどうするか、などを決めるのにクリエイティビティはいりません。そのために必要なのは過去の最適化だけだからです。
知識があれば自動的に答えは決まります。そこで答えが出なかったり、迷ったりするのは、単に知識・情報が足りないから、答えを決められないだけです。
ただし、アプリオリがないということは、完全な情報は手に入れられないということです。だからこそ、どこの誰よりも多くの知識を手に入れることが大前提。99%正しいというところまで、情報量が必要です。
あとは、そういう情報の量から信頼度を決めて、判断すれば、自動的に答えは出るはずです。
考え続けるために必要なことの半分は、常に知識を手に入れ続けること。
そして、手に入れた知識を常に評価することです。
最後は、誰も到達していないクリエイティビティを出すことでしょう。そこまでいけたら立派なことですが、ビジネスマンの場合は、ほとんど必要ないのです。
知識量がランダムウォークを生み出す
自分で考えるためには、まずデータや知識が必要になります。
思考はランダムウォークであり、ヒルクライミングだと言いました。つまり、思考とは、記憶と情報の関連性を無作為に組み合わせていくものです。
そこで必要なのが、情報であり、知識なのです。
それが足りなければ、思考を組み合わせたり、ある問題を解決したりするための道筋を歩くこともできません。
思考停止するのは、知識がないことが原因です。
それでもなんとかやってこられたかもしれませんが、本気で自分の頭で考える脳を手に入れたいと思うなら、知識量を増やすことを考えましょう。
簡単にいえば、勉強することです。
勉強というとつまらなく聞こえるかもしれませんが、それはこれまでの学校教育のせいです。学校での勉強は、ほとんどの人が「つまらないもの」「大変なもの」と感じながら取り組んでいたと思います。
しかし、そうではありません。
あなたはすでにゴールを設定しているわけですから、勉強したいことだけをすれば良いのです。
本当に興味があって、ゴールにつながっていることであれば、その知識を手に入れることは何より楽しいはずです。一つひとつの情報に対して、学んでいくことはこれはどない喜びに変わるのです。
Have to の勉強ほどつまらないものはないですが、want to の勉強はこれほどない楽しみになるのです。
たとえば、私は興味を持ったものに対して、徹底的に知識を手に入れます。ギターはもちろん、葉巻やライカ(カメラ)にハマると、10時間くらい語れるほどの知識を一気に吸収します。情報を仕入れるのが楽しくてしょうがないので、仕事を忘れるくらい夜通しでやってしまいます。
仕事においても同じです。
2011年、『現代版 魔女の鉄槌』(フォレスト出版)という本を上梓しました。この本は、電子書籍・SNSが日本に入ってきて、ニューメディアが生まれたことで、新しい魔女狩りが始まることへの警鐘を鳴らすものでした。
この本を書く際、いくつもの魔女狩りに関する本を読み漁りました。
仕事部屋は大量の書籍で埋まっていましたが、新しい情報を読むのが楽しくてたまりませんでした。もちろん、数日ですべて読破しました。
日本人は、学ぶこと、勉強することは、大変なこと、つまらないこと、苦しいことだと思い込んでいます。
知識の習得ほど、楽しく、面白いものはないのです。
圧倒的な知識を習得する方法
知識を手に入れる一番いい方法が、本を読むことです。
私はいつも、「大量の読書をしなさい」と言っています。しかし、そう言うと、「苫米地先生はできるかもしれないけど、私にはできない」
「難しい本ばかりで疲れる」
「何から読めばいいかわからない」
など、できない理由をたくさん聞くことになります。
しかし、結局本を読むことが知識習得の一番の近道です。他人の話をどれだけ聞いても、それはあくまで他人の話であって、知識にはなりません。短時間で、すごい人たちの知識を得られる方法は、間違いなく本だけなのです。
「人の書いた文章じゃなくて、人の話を聞くのでもいいですか?」
そう聞いてくる人がいますが、やはり本を読むほうがオススメです。
視覚野というのは、後頭葉と呼ばれる脳の後ろ全体にもおよぶ大きい領域を占めており、目から入った情報を処理する部位です。
V1からV5という5つの領域に分かれており、目から取り入れた情報は、もともと統合された情報ではなく、それぞれの領域で、色や形、速度、方向など、すべてがバラバラになって認識されます。それらを脳が統合し、私たちの認識になっているのです。
視覚野からの情報を使うということは、視覚野だけでなく、海馬、側頭葉なども使って処理されます。そして、それが、前頭前野にて構造化されます。視覚を使って情報を手に入れるほうが、脳全体が働きやすいといえます。
また、読書は大量に行うことができますが、話を聞くのは、大量に行うのも限界があります。思考を働かせるための知識習得で考えれば、読書のほうが有効に機能します。
ではどうやれば、ラクに知識を手に入れられるのでしょうか。
それは、やはりゴールがあれば違うのです。ゴールがない勉強はつまらないものですが、あなたが本気で興味を持てることであれば、知識は定着しやすいのです。
知識の量がすべてを解決する
ゴール設定ができたら、次に知識量を増やすことを考えてください。知識を得ることが、自分の頭で考える重要な要素になります。
頭で考えるためには圧倒的な知識量がいるのです。
クリエイティビティのあるなしは、もちろんあります。クリエイティビティが必要になるのが数学者です。誰も解けなかった問いの答えを証明する、新しい仮説を生み出すというのが仕事です。そういう職業の人は必要かもしれませんが、ビジネスマンであればほとんどの人には関係ありません。
仕事で次にどのような戦略がいいか、来年の目標は何がいいか、予算をどうするか、人材をどうするか、などを決めるのにクリエイティビティはいりません。そのために必要なのは過去の最適化だけだからです。
知識があれば自動的に答えは決まります。そこで答えが出なかったり、迷ったりするのは、単に知識・情報が足りないから、答えを決められないだけです。
ただし、アプリオリがないということは、完全な情報は手に入れられないということです。だからこそ、どこの誰よりも多くの知識を手に入れることが大前提。99%正しいというところまで、情報量が必要です。
あとは、そういう情報の量から信頼度を決めて、判断すれば、自動的に答えは出るはずです。
考え続けるために必要なことの半分は、常に知識を手に入れ続けること。
そして、手に入れた知識を常に評価することです。
最後は、誰も到達していないクリエイティビティを出すことでしょう。そこまでいけたら立派なことですが、ビジネスマンの場合は、ほとんど必要ないのです。
知識量がランダムウォークを生み出す
自分で考えるためには、まずデータや知識が必要になります。
思考はランダムウォークであり、ヒルクライミングだと言いました。つまり、思考とは、記憶と情報の関連性を無作為に組み合わせていくものです。
そこで必要なのが、情報であり、知識なのです。
それが足りなければ、思考を組み合わせたり、ある問題を解決したりするための道筋を歩くこともできません。
思考停止するのは、知識がないことが原因です。
それでもなんとかやってこられたかもしれませんが、本気で自分の頭で考える脳を手に入れたいと思うなら、知識量を増やすことを考えましょう。
簡単にいえば、勉強することです。
勉強というとつまらなく聞こえるかもしれませんが、それはこれまでの学校教育のせいです。学校での勉強は、ほとんどの人が「つまらないもの」「大変なもの」と感じながら取り組んでいたと思います。
しかし、そうではありません。
あなたはすでにゴールを設定しているわけですから、勉強したいことだけをすれば良いのです。
本当に興味があって、ゴールにつながっていることであれば、その知識を手に入れることは何より楽しいはずです。一つひとつの情報に対して、学んでいくことはこれはどない喜びに変わるのです。
Have to の勉強ほどつまらないものはないですが、want to の勉強はこれほどない楽しみになるのです。
たとえば、私は興味を持ったものに対して、徹底的に知識を手に入れます。ギターはもちろん、葉巻やライカ(カメラ)にハマると、10時間くらい語れるほどの知識を一気に吸収します。情報を仕入れるのが楽しくてしょうがないので、仕事を忘れるくらい夜通しでやってしまいます。
仕事においても同じです。
2011年、『現代版 魔女の鉄槌』(フォレスト出版)という本を上梓しました。この本は、電子書籍・SNSが日本に入ってきて、ニューメディアが生まれたことで、新しい魔女狩りが始まることへの警鐘を鳴らすものでした。
この本を書く際、いくつもの魔女狩りに関する本を読み漁りました。
仕事部屋は大量の書籍で埋まっていましたが、新しい情報を読むのが楽しくてたまりませんでした。もちろん、数日ですべて読破しました。
日本人は、学ぶこと、勉強することは、大変なこと、つまらないこと、苦しいことだと思い込んでいます。
知識の習得ほど、楽しく、面白いものはないのです。
圧倒的な知識を習得する方法
知識を手に入れる一番いい方法が、本を読むことです。
私はいつも、「大量の読書をしなさい」と言っています。しかし、そう言うと、「苫米地先生はできるかもしれないけど、私にはできない」
「難しい本ばかりで疲れる」
「何から読めばいいかわからない」
など、できない理由をたくさん聞くことになります。
しかし、結局本を読むことが知識習得の一番の近道です。他人の話をどれだけ聞いても、それはあくまで他人の話であって、知識にはなりません。短時間で、すごい人たちの知識を得られる方法は、間違いなく本だけなのです。
「人の書いた文章じゃなくて、人の話を聞くのでもいいですか?」
そう聞いてくる人がいますが、やはり本を読むほうがオススメです。
視覚野というのは、後頭葉と呼ばれる脳の後ろ全体にもおよぶ大きい領域を占めており、目から入った情報を処理する部位です。
V1からV5という5つの領域に分かれており、目から取り入れた情報は、もともと統合された情報ではなく、それぞれの領域で、色や形、速度、方向など、すべてがバラバラになって認識されます。それらを脳が統合し、私たちの認識になっているのです。
視覚野からの情報を使うということは、視覚野だけでなく、海馬、側頭葉なども使って処理されます。そして、それが、前頭前野にて構造化されます。視覚を使って情報を手に入れるほうが、脳全体が働きやすいといえます。
また、読書は大量に行うことができますが、話を聞くのは、大量に行うのも限界があります。思考を働かせるための知識習得で考えれば、読書のほうが有効に機能します。
ではどうやれば、ラクに知識を手に入れられるのでしょうか。
それは、やはりゴールがあれば違うのです。ゴールがない勉強はつまらないものですが、あなたが本気で興味を持てることであれば、知識は定着しやすいのです。
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