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どうすれば因縁側人類になれるのか

『1億総自己ベストの時代』より 因縁側人類の誕生

どうすれば因縁側人類になれるのか

 果報側から因縁側ヘ1--快苦を超える

  因縁の側、「してさしあげる」側に立つということは、どのようなことを意味しているのでしょうか。

  因縁側に立つということは、必然的に多くの困難に巻き込まれることを意味します。なぜなら、果報側にいる人に訪れる試練は、直接自分の身に降りかかる範囲に限られているのに対して、因縁側に立つということは、自分以外の関係する他者に降りかかる試練も含めて、自分の責任の範囲とするということだからです。

 果報側から因縁側へ2--優劣を超えて目的に磁石する

  因縁側人類は、周りの人たちとの関係を見ているのではなく、今、この場で何を生み出そうとしているのか--その場の目的、青写真を見すえ、それを達成すること、それを果たすことに対する強い関心を抱いて強力な心の磁石をつくり出しているのです。

  逆に言えば、このような目的・青写真に対する磁石が心にないと、周りの人との優劣に目が行ってしまうということでしょう。そのとき、私たちは、たちどころに因縁側から果報側に脱落してしまうのです。

 果報側から因縁側へ3--縁をつくる力

  なぜなら、これは、「因縁果報」を生み出して創造を果たすのではなく、「縁なしの因果」の力だけで何とか事態を克服しようとする意識だからです。しかし、言うまでもなく、自分1人の因だけで持ち上げることができる困難の現実の重さには限界があります。

  因縁側人類は、因と縁の全体の力を総合することによって、因縁果報のエネルギーをつくり出そうとします。

 果報側から因縁側へ4--準備を整え、「崩壊の定」の速度を超える

  因縁側人類は、この世界には「崩壊の定」という動かしがたい力がはたらいていることをよく知っています。だからこそ、この圧倒的な世界の潮流に打ち勝つ力をつくり出すことに懸命になります。

  そして因の確立に続いて、縁の開墾に向かいます。この事業を完成させるためには、どのような信条や能力を持った人が必要で、その人に本気になってもらうためには、いつまでに、どのような対応を行う必要があるのかを明らかにし、具体的に実行するのです。

 果報側から因縁側へ5--立場の幻想を打ち砕く

  「情報がないから、知らされていなかったので、できなかった」という言い訳。これは、特に中間管理職の方々が、日常的によく引き出す意識ではない

  もし本当に自分が因縁側に立っているとすれば、「情報は自分で探しにゆく」という態度を持つべきです。

  また、「必要とされれば私がやってもかまいません」という気持ちはどうでしょう。これも、本当に「してさしあげたい」という想いというよりは、皆が必要としてくれるならば、「してあげてもいいよ」といった程度の心情に過ぎないと考えられます。
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