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6. 本 6.5 ライブラリ機能

6.5 ライブラリ機能
 図書館関係者に提案したいのは、図書館を情報センターにすること。図書館は可能性が増えるほど、攻撃される。守るべきモノです。
6.5.1 調べること
 図書館の本来の機能は調べること。特許情報だけでなく、過去の人が何を考えた、行動したのかを取り入れるられる。
6.5.1.1 検索する
 グーグルは検索に特化して、そのために、何が必要かと考えて、ネットのナレッジだけでなく、デジタルライブラリなども対象にした。
 検索キーそのものが、検索の対象になっている。何を欲しているかというのは、マーケティングでは重要です。それでグーグルは商売にした。
6.5.1.2 集める
 デジタル化されることで、集めることが簡単で、多岐に亘るモノが蓄積される。場所は取らないが、あまりにも大量です。
 ブログからツイッターに移って、私はライフログを発信することにした。これらも検索の対象になる。それを集める仕組みも作られている。
6.5.1.3 整理する
 図書館の最大の成果は本の体系化です。デューイの分類法、NDCなどがあります。デジタル時代では立体的な索引が可能になる
 本になった時点で、著者の思惑を離れます。見方は千差万別です。目次は参考でしかない。全文検索機能で新しい索引が生まれる。
6.5.1.4 保管する
 公共の資料とグループでの資料、そして、個人の資料をリンクして保有する手段が必要になる。図書館の本は、私の本の時代です。
 知恵を保管するのが目的ではなく、膨大な情報が流れから、個人の結論は導きだすことです。そこに向けての情報をいかに持つか。
6.5.2 学習する
 本当に、市民は学習しないといけない。マスコミとか政府に従うのではなく、自分の考えを持って、発信することが学習です。
6.5.2.1 個人状況
 個別に学習するのではなく、塾のように、個人の状況を理解した上で、学習支援をしていく。生涯学習の場を提供する。
 個人の状況を取る時は、個人の許可が必要であり、自分自身の問題意識とか知りたいことを表現していくことになる。
6.5.2.2 行政支援
 民主主義制度の行政で行なえることは偏っている。市民が行えば、簡単にできることが、行政の「公平」で、放置される。
 教育行政計画審議会の委員をしていた時に感じたのは、行政に任せておいては、コストがかかる。自分たちでできることは自分たちでやる。
6.5.2.3 市民でシェア
 マーケティングはシェアになっていく。市民主体の世界です。市民が市民に対して、教えるぐらいに、専門性も高める。
 「買う」から、一緒に「使う」にシフトするには、お互いが状況と能力を知ることが必須である。図書館がそのセンターになる。
6.5.2.4 読書支援 
 目的をもった、学習支援を行っていく。最大の武器は本とディスカッションで、自分の考えを持つことです。
 個人状況を把握するにしても、読書支援にしても、求心力が必要です。図書館ではなく、その中のグループが受ける形が望ましい。
6.5.3 情報センター
 教育委員会の下にある、図書館の範囲を超えていくためには、市民の立場で情報を扱う場所とすることで、市民が参画できる
6.5.3.1 知恵の入口
 LAPLとかNYPLは自らの使命を「知の入口」としている。市民の立場の公共図書館のあるべき姿です。交流の場にもなる。
 「知の入口」は知りたいことを分かるようにすることです。グーグルと同様なスタンスです。情報を集め、整理し蓄えて、検索を可能にする。
6.5.3.2 コンシェルジェ
 図書館は情報を提供するだけではダメです。一冊の本で分からない時に、多くの本を提供できる、コンシェルジェがいる。
 豊田市中央図書館には司書はいない。浦安図書館は分館にも司書を配置されている。市民と一緒になって、探してくれる。
6.5.3.3 本の発行
 ハリーポッターは喫茶店から生まれた。マルクスの「資本論」は大英図書館から生まれた。本を作れる場所が街にほしい。
 豊田市にも、市民が本を出すときに資金を支援してくれる制度がある。この制度を試して、拡大させましょう。
6.5.3.4 NPOの拠点
 エコットに図書室を作ったが、活用されていない。環境に関する情報では、セミナーよりも、一冊の本が有効になる。
 男女共同施設、環境学習施設、交流館などに図書室がある。購入時期は施設ができたときが殆どです。計画的な購入はされていない。
6.5.4 場の確保
 街の中に場所はない。図書館には調査型・貸出型・滞在型の三つがある。マルチに使える場を市民の知恵で使っていきたい。
6.5.4.1 アゴラ
 議論し、コラボレーションできる場を作る。本の単発的な発信を皆の心のなかに染み込ませるためには、アゴラが必要でなる。
 場所としては、図書館の前に広場があることが理想。無法者の侵入を許すので、図書館の中とか、本の間とかも候補地になる。
6.5.4.2 気楽に読める
 イメージとしては、無料スタバです。NYの本屋とかLAPLのコーナーです。自由に本を持ってきて、読んで、そこに置いていけるところ。
 勉強の場所として、パソコンを使える場所として、サードプレイスになっている。かなり、手狭であることと、やかましい状態になっている。
6.5.4.3 カウンセリング
 悩みを持って、図書館に来る人もある。本の損段だけではなく、悩み自体の問題解決を一緒に行う人を市民の専門家を配置する。
 市民の悩みは市民がよく分かる。パソコン、ガーデニングだけでなく、哲学的な問題、環境問題等も、本を背景とすれば、相談に乗れる
6.5.4.4 さまざまな意見
 原発問題・環境問題に対して、賛否両論がある。図書館には、両方の本が並んでいるので、一緒に意見を聞ける。
 図書館の公平性が今後の世界にとって、一番重要なことです。立場を守ることよりも融合させる場を提供していく。決めるのは市民です。
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